R-18小説

とある冷凍怪獣の獄中回想記/完

現在。 シーモ「………という出来事があの穴蔵であったんです」 コング「ま…マジかよ。だけどシーモ、あの陰険ハゲからやっと解放された事だし、これからオレがアンタをたっぷり幸せにしてやるからな」 スーコ「???」(耳を塞がれているため理解できて...

とある冷凍怪獣の獄中回想記

「シーモ、何ボケっとしとるんじゃ。何時もの挨拶忘れたんか?」 「っ…ご主人、様……お待ちしておりました」 長い腕を持った細い体躯の暴君から投げ掛けられた声に、私は目線だけで振り向きながら重々しく口を開いた。 此処に繋がれた際、スカーキングに...

とある冷凍怪獣の獄中回想記

遠い昔、“ご主人様”―――もといスカーキングに敗北したことにより処刑は免れたものの、「お前は強くて美しい」という理由で骨の首輪を嵌められ、光すら通さない穴蔵に繋がれてから幾年もの時が経ったのだろう。 ゴツゴツした岩壁とマグマの滝越しから絶え...

機龍のお悩み相談 終

「……うぅ……」 電力が回復し、稼働音が鳴り止んで暫く経った後、私はゆっくりと寝台の上で身を起こした。その際に肉壺から僅かに『ぐちゃり』と粘っこい白濁が溢れ落ちる。 「っ……!」 自然と溢れ出てしまった液体が排泄される感覚で熱っぽい吐息が漏...

機龍のお悩み相談 本番編

ゴジラさんと交合ってから一日空いた後の晩。彼から“昨日コングと連絡が付いた”とのことなので、私はロビーの控室でこっそり疑似雄器を嵌めた後、専用のタッチパネルでゴジラさんの部屋を指定する。本来この役割はお客サマがする立場なのだが、今回はダブル...

機龍のお悩み相談 初体験編

「何? 儂に怪獣男娼としての手解きを教えて欲しいと?」 「そうなんです。実は私、雌としての経験はあっても雄の方で“した”経験はほぼ無くて……なので、経験豊富…いや貴方にも事情があって否応なしに男娼になったのはお気の毒と判りますが、良ければ教...

機龍のお悩み相談 序章

薄ぼんやりとした照明が灯る部屋の中、バシィッ、とヒトより大きい掌が右隣にいる雄怪獣の臀部を容赦なく打ち付ける。この時叩かれた隣の彼―――ゴジラは四つん這いのまま痛みに呻きつつ、歯噛みしながら顎を仰け反らせた。 彼が動いた弾みで寝台がぎしりと...

Libidemic(後編)

「ムタヴォア……兄ちゃん前々から気になってたんだが、シーツ片付ける時だけどうしてお前のだけこんなにぐっちゃぐちゃなんだ?」 翌日。宿舎の一室でナイフヘッドは開口一番から妹もとい同型KAIJUのムタヴォアに尋ねた。彼の手元にある件のシーツは、...

レジェゴジの場合

ある日、儂を指名したお客から「アンタの顔が怖すぎてプレイどころじゃない」との苦情が入った。こちらとしては人間の言う美醜などよく理解できないのだが、この娼館で働いている同僚のオオタチからも偶然すれ違っただけで生命の危機を感じて驚かれたどころか...

スペースゴジラの場合

ここ最近、ひどく私は不機嫌だ。というのもこのところ仕事に張り合いがないというか、マナーを知らないお客によく当たる気がする。わざわざ私を指名しておきながらいざ本番になると、そいつの意中の相手であろう女の名前を呼んで事に及ぶし、中には胸でヌイて...