レジェゴジの場合 ある日、儂を指名したお客から「アンタの顔が怖すぎてプレイどころじゃない」との苦情が入った。こちらとしては人間の言う美醜などよく理解できないのだが、この娼館で働いている同僚のオオタチからも偶然すれ違っただけで生命の危機を感じて驚かれたどころか、『ジイさん、ちょっと最近殺気立ってない?そんなんじゃ誰も寄り付かないよ』との一言を貰った。……むぅ、儂なりにいつも通りにしたつもりなのだがな。これも、偽りの王 ドゴラのマッサージ店
スペースゴジラの場合 ここ最近、ひどく私は不機嫌だ。というのもこのところ仕事に張り合いがないというか、マナーを知らないお客によく当たる気がする。わざわざ私を指名しておきながらいざ本番になると、そいつの意中の相手であろう女の名前を呼んで事に及ぶし、中には胸でヌイてあげた途端そのまま時間終了までダウンする奴もいるし、全く嫌になるわ。もちろん私も娼館(ここ)でのお仕事は社会勉強として受けているのだけれど、こうも毎回ワンパター ドゴラのマッサージ店
Libidemic(前編) 簡易照明だけが点いた仄暗い室内の中、寝台の近くで妖しく灯る青光の下で不規則に響く水音と荒い吐息だけが聞こえる。その光源は寝台の端に座ったレザーバックの股ぐらに顔を埋めたオオタチの長い舌から灯されており、それが絡みついている対象はレザーバックの男根―――至る所にコブが付いた異形の代物で、それを丹念に舐め回している。時折先端部分を吸い上げたり、舌先で鈴口をつついたりしながら恍惚とした表情で奉仕する様は Libidemic
波打ち際の催眠淫戯 End 「んー? とうとう本気で俺らに抱かれたくなったかなぁ、ガメラちゃん?ならばおねだりしてみろよ。俺らにハッキリと判るようにな」意地の悪い笑みと共に放たれた言葉に一瞬思考が停止するも、すぐに脳裏に浮かんだ言葉を反芻してしまい再び顔が赤くなる。だがそれと同時に体の奥から湧き上がってきた熱が更に増し、催眠術で操り人形となった体は彼女の意識は途端に朦朧としていき、同時に尻尾まで左右に揺らしてしまっていた。ジ 催眠淫戯
波打ち際の催眠淫戯 「プライベートビーチへのご案内?」時刻は茜色の空の下、蜩の鳴き声がこだまする頃。ガメラが夕餉の支度をする中、息を弾ませながら買い物から帰ってきたトトに手渡された手紙にはそのような事が書かれていた。まさか怪しい案内ではないだろうか。ガメラが首を傾げる中、トトは興奮気味に話を続ける。「うん!買い物から帰ろうとしたら通りがかったバランさんから直接手紙を渡されてね。差出人不明だったからどうしようかと迷って 催眠淫戯
反魂淫落カウントダウン 後編 「んっ……ふ、ぁ……っ」場所は変わり、朽ちた教会の小さな個室。メカゴジラが部屋から姿を消してから、どれくらい時間が経っただろうか。あれからずっと、ゴジラは肩を覆っているケープ以外に何も身に着けていないままにベッドの上で横になっていた。しかし、ただ寝転んでいた訳ではない。「はっ、あ……あっ、あ、あ…!はぁっ……」ゴジラの息遣いは荒々しく、顔は耳に至るまで赤く上気していた。常に闘志に満ちている瞳は潤ん 反魂淫落カウントダウン
反魂淫落カウントダウン 前編 満天の星と円い蒼月が照らす中頻りに鳴り響く漣の音が眠気を誘ったが、それを被りを振る事で何とか打ち消し、落ちつつある両瞼を無理やりにでも開けた。もうすぐ孵化の時を迎えようとする大きな卵。古来からの宿敵・偽りの王と牙を交え打ち破った時、モスラがとある孤島で産み落とした“遺産”は、既にこの世に生を受けてから数カ月が経過していた。この卵の中に居る彼女は何度も孵化する事での輪廻を繰り返す中、遠い昔から自分を 反魂淫落カウントダウン
おまけ・ふたりの泡沫劣情妄想 ※時間はエピローグより少し遡り、もしギドラの唐突な介入がなくナ・キカかラドンのどちらかが淫魔ビキニ姿のゴジラと睦み合った場合のIf妄想小話。ナ・キカの場合 ラドンの場合深みを泳ぐ者は淫魔の夢を見るか?王よ、私を卑劣な人間達の罠から助けた時から貴男を好きになってしまったのです。え?他の皆は集まっていないのかって? そんな事はどうでもいいじゃないですか。それに王だって、わざわざ恥ずかしいのを我慢して私 キケンな悪魔祓い
エピローグ 場所は変わって何処かの人知れぬ小さな孤島。そこでは満点に輝く星の下、ぱちぱちと音を立てて燃える小さな焚火を囲んで2人の男女が何やら話し合っていた。「ねぇ、いい加減機嫌直したら?」「…………」「もう、仕方ないんだから。いくらなんでもそんなに拗ねなくてもいいじゃない」「…………」男の方―――ラドンは目の前で、涙目になってむくれている女性―――ナ・キカに突然「ちょっと付き合うのです」と言われ、彼女に導か キケンな悪魔祓い