反魂淫落カウントダウン 前編

満天の星と円い蒼月が照らす中頻りに鳴り響く漣の音が眠気を誘ったが、それを被りを振る事で何とか打ち消し、落ちつつある両瞼を無理やりにでも開けた。
もうすぐ孵化の時を迎えようとする大きな卵。古来からの宿敵・偽りの王と牙を交え打ち破った時、モスラがとある孤島で産み落とした“遺産”は、既にこの世に生を受けてから数カ月が経過していた。
この卵の中に居る彼女は何度も孵化する事での輪廻を繰り返す中、遠い昔から自分を含めた一族を見守り、時には母のように厳しく接し、そして時には姉や妹のような存在だった。
その遺産が、人知れず離れたこの小島で今にも孵化するかもしれない。それに、怪獣の女王とは言っても見た目は孵化したての幼虫だ。偶然そこに居合わせた外敵に襲われるかもわからない。
家の事を(自称)友人のジラに任せて、ゴジラは独り彼女の“遺産”に座り込み、再会の時を待っていた。

「もうすぐ、君に会えるのだな」

卵の表面にはうっすらとヒビが入り始めている。夜が明ける頃にはきっと間もなく殻を破って生まれてくることだろう。
無事に生まれてきたときには抱擁、もしくは何と声を掛けようか?と思案を巡らせていたその時、遠くの方から微かに地響きのような音を聞いた気がした。
最初は気のせいでもあるかと思ったのだが、今度ははっきりと耳に聞こえてきた。最初はラドンが自分を追ってきたのかと思ったが、生憎彼は休眠中だ。それに音が近くなるたびに、肌を舐るような殺気と歓喜が感じられた。
はた、と顔を上げ、音源の方を見やると蒼月を背に、逆光に遮られて見えなかった巨大な影が徐々に浮かび上がった。

「……まさか……」

嫌な予感が脳裏を過り、ゴジラは思わず腰を上げた。

「久しぶりぃ、ゴジラさ~ん!」

かつて自分達が人の姿を模す前に倒したはずの、偽りの王の置き土産であり忌々しい仇敵にして最大の障害たる機械仕掛けの獣―――メカゴジラは、まるで旧友との再会を喜ぶかのように、ゴジラに向けて手を振りながら海を割り、浮遊しながら悠々と近付いてくる。

「あぁ、やっとこの時が来たね! ループした時から君の事を殺してやりたいほど憎くて憎くて仕方がなかったよぉ!!」
「貴様はメカゴジラ……何故ここに来た?」

ゴジラは戸惑いを闘志に変換しつつ訊ねる一方、孤島に着地して早々にメカゴジラの表情が笑顔から一変して、怒りと憎しみに満ちた形相となった。

「決まってるだろ、アンタを殺すためだよ! 俺はあの毛むくじゃらの筋肉バカと違ってお前に恨み辛みがたっくさんあるんだよ!! 前の世界で兄ちゃんをぶち殺したばかりか、ボクの首を噛み千切ったあの痛み、今でも忘れてないよ……だからこうしてわざわざ地獄の底から這い上がって来てやったんだ。今度こそアンタの体内を隅々まで焼いて、無残な亡骸を晒してやるッ!!!」

激昂交じりに捲し立てるなりメカゴジラは背中からミサイルを発射した。
発射されたそれは真っ直ぐにゴジラに向かって飛んでいき、着弾と同時に爆発を起こした。

「……ぐっ!」

着弾する寸前で肩に羽織っていたケープを振り被り防御するも、残りの一つが卵に着弾しようとしている。

―――間に合わない!?

咄嵯の判断で、ゴジラは卵の前に飛び出した。次の瞬間、爆炎と爆風が彼を襲った。

「ぐぁあ!?」

全身を襲う激痛と衝撃に悲鳴を上げるゴジラ。だが、それでも卵を背にしたままその場に踏ん張った。
その様子を目の当たりにしたメカゴジラは呆気に取られていたが、すぐに嘲笑を浮かべてゴジラに言い放った。

「きひゃははははははははッ!! やっぱりアンタ、あの女の卵を守っていたんだねぇ!その様子だと、まともに戦えそうにないじゃん!ぎゃははははは!!!」

紅い目を見開き狂笑するメカゴジラの声を聞きながらも、ゴジラは歯を食い縛って耐えていた。

「でもまぁ、そっちの方が都合が良いかもね……だってアンタがこの場でくたばったらあの鬱陶しい女王様も一緒に始末できるし、それに兄ちゃんらの復讐も果たせるし一石二鳥だよね。プククッ♪」
「……ほざけ、死にぞこないが。この卵は貴様の様な下郎には触れさせんぞ…!」
「おーっと、まだそんな口が訊けるんだねぇ。それならボクの好きなようにさせてもらうとするかな」

メカゴジラは未だに笑顔を絶やさないまま、しかし徐に大口を開けるとその咥内から赤い光を灯らせ、過去に自分の放射熱線を打ち破ったプロトンスクリームキャノンの照準をゴジラの頭部へ合わせる。
女王の孵化を前にして最早ここまでか。それならせめて、卵に自らの温もりを―――こんな下衆が手をかけてしまうより先に掌を触れさせたまま逝こう。そう決意したその時、大きな鼓動音と共に視界がぐにゃりと歪んだ。

「は…っ!? 何、だ……?」

しかも秒毎に体が熱くなってゆき、足元までが覚束ないばかりか吐息まで漏れる。もしや先程喰らったミサイルに何らかの仕掛けでも入っていたのか?
思案している中で不意に足の力が抜け、その場に崩れ落ちるといつの間にか自分と間合いを詰めたメカゴジラが前かがみで立っており、今にも接吻せんばかりに顔を近づけていた。

「ひっ!?」
「あはは~、効いてきたみたいだねぇ。実はさっきアンタに撃ち込んだミサイルには強力な媚薬を仕込んでおいたんだ。これでアンタはボクに殺される代わり、思うがままに弄ばれるんだよ。嬉しいでしょぉ?」
「な、何を馬鹿な事を……! 儂は貴様に構っている暇などないのだ、退け!!」

息遣いも露に毅然とした態度で怒号を放つも、その赤緋の両目は潤んでおり、頬は上気してしまっている。そんな王とは思えないようなはしたない有様で尚も抗う様子にメカゴジラはスン…と真顔になると冷徹な口調で返した。

「いい加減に諦めろよ、アンタはもうボクの性奴隷なんだ。大人しくボクの玩具になれ」

言葉が終わらないうちにメカゴジラはゴジラを押し倒し、何の躊躇もなく手に備え付けられたロータークロウズを起動させると、ゴジラの胸当てキュイラスを砕き、そこから開けた着物を思い切り左右に引っ張った。露になったそこは薄紅色に色づいた乳首と、女性の乳房と見まごう程の鍛え上げられた大胸筋が晒される。

「くぅ……!」

絶え間ない発情に理性を塗りつぶされつつある中で羞恥と屈辱に奥歯を噛み締めながら、それでも抵抗の意志を示そうとメカゴジラを睨みつける。しかし相手は意に介さず、両手のロータークロウズを止めると徐に指先で乳首を転がし、時には強く摘まみ上げた。

「ひぃあああっ! やめ、触るなぁ……!!」
「あれぇ、媚薬の効果もあるけど随分感度良いじゃない。もしかして、自分で開発とかしたのかい? このド変態」
「違う…っ!! 貴様などに屈するくらいなら……んぅっ!」
「強情な奴だねぇ……。そんな悪いお爺ちゃんにはお仕置きが必要だね」

言うなり、空いた方のそれにかぷっ、と噛み付き、間髪入れずに音を立てて吸い付く。まるで鮮血を味わう吸血鬼の如く。
更には吸い付くだけでなく、舌先で乳輪もろとも舐り回す。その度に電流じみた快楽が全身を駆け巡り、堪え切れずに喘ぎ声を漏らしてしまう。

「ふあああぁっ! だめ、吸っては駄目だ…! やめ……あうっ、やめて、くれ……ッ!」
「んむっ…はは、凄い敏感だねぇ。こんなに乳首おっ勃てておいて説得力無いっての」

「ちが、これは媚薬のせいで……っ! あふっ!? やめろと言っておるだろう、が…!!」

片方は甘噛みしつつもう片方を指で弄ばれ、あまりの快感に思考が纏まらない。そして一際ぢゅく、と乳首をキツく吸い上げられた瞬間、下腹部から耐え難い熱がせり上がると同時、がくがくと何度も腰と身体中を痙攣させつつ、ゴジラは絶頂を迎えた。

「うあ……あ…………あ……―――!」

穿いていた褌と袴が望まぬ絶頂でじわりと濡れていく。しかしそれを恥じ入る余裕すら今の彼には無く、ただひたすらに与えられる刺激に耐える事しか出来ない。

―――おのれ…こんな、筈じゃなかったのに……!

メカゴジラとの戦闘で受けた媚薬の効果は、まだ抜け切っていない。むしろ時間が経つにつれてより深く浸透していく一方であり、このままの状態では反撃はおろか、背にしているモスラの卵すら守る事も出来ない。だが、例えそうであっても。今は己の身よりも優先すべき事がある。たとえどんな辱しめを受けようとも、卵の保護だけは絶対に譲れない。

「ほう、まだ反抗的な目をしていられるんだ。その心意気や良し、なんてね」
「ぐ……うぅ……」
「さっき言ったよね? 悪いお爺ちゃんにはお仕置きだってさ。……ほら、こっちも苦しそうだから、お外に出してあげないとね♪」

言いながら、メカゴジラはゴジラの帯を解き、下半身を覆う衣服を剥ぎ取った。褌越しながら露になったそこは輪郭が判る程張り詰めており、先端からは先走り汁まで滲ませている。

「ひゃあっ♥」

剝ぐ際に指先が敏感なソコに当たったらしく、軽く触れられただけで達してしまいそうな程の快楽に襲われ、思わず上擦った声が出てしまった。
その反応を見てメカゴジラはくすりと笑うと、今度は両手で優しく包み込むように握ってきた。それだけでびくんと身体が跳ね上がる。

「やっ……やめ、触るな……!」
「へぇ、随分可愛らしい声で鳴くじゃんか。そんなに俺の手気持ちいい?」
「違う、断じてそのような事は……っ!」
「…強情張るのは勝手だけどさぁ、この状態で説得力あると思うかい?」
「うあ……っ」

既に勃起しきっている自身をやんわりと扱かれるばかりか、褌越しにぎゅっと握り込み上下にゆっくりと動かされると、まるで電流のような快感が全身を走り抜けた。

「ん……! く、ふ……うう……!」
「ほらほら、我慢しないで素直になっちゃいなよ。本当はこうされるの大好きなんでしょ? それとも…淫らな王様は下の方を弄られるのがお好みなのかな?」

言いつつ、メカゴジラが空いた手で何処からか取りだしたのは、球が一定の間隔を保ちながら数個か数珠つなぎになっている奇妙な道具だった。それは俗に言う大人の玩具と呼ばれる物の一つなのだが、人間の文化に疎いゴジラが知る由もない。

「そ、それは……」
「うん? あーこれのこと?これはねぇ、アナルパールって言うんだよ。兄ちゃんに“お守り”として持って行けって渡されたんだけど、まさかこんなところで役に立つとは思わなかったなぁ」
「…………っ」
「何だよその目は。もしかしてコレ見るの初めてとか?ま、安心してよ。最初はキツいだろうけどすぐに善くなるからさ」

そう言ってメカゴジラは、手にしていた数珠つなぎの球体をゴジラの尻穴へと押し当ててきた。

「ひっ!?」

無機質なもの特有の冷たさに驚き、仰向けのままで反射的に腰を引いてしまうが、メカゴジラはそれを許さずぐいっと引き寄せてくる。

「逃げないでってば。大丈夫、一応ボクのオイルで濡らしてあるし、力抜いてれば痛くはないから」
「そういう問題ではないっ! 離せ、離さんか!!」
「はいはい、わかったから暴れるなって。大人しくしてないと怪我するぞ~」

宥めるように言うと、メカゴジラはそのまま指先に力を込め、ずぶずぶと後孔の奥へ、奥へとソレを侵入させていく。本来排泄器官であるそこは異物の挿入を頑なに拒もうとするが、潤滑油のおかげで痛みこそないものの強烈な圧迫感と違和感は拭えない。
しかもそれが複数となれば尚更で、一粒ずつ埋め込まれる度に腹の中を掻き回されているような錯覚に陥る。

「う、ぐ……くぅ……っ」
「あれれ、意外とすんなり入るね。もしかしてココ、開発済みだったの?」
「ち、違……! ぬ、抜け…っ!」
「えー、まだ半分も入ってないよ? あとちょっとなんだから我慢しなよ」
「やめろ! これ以上は……あ、ああぁぁぁッッ!!?」

ずぷんっと一気に残りの半分まで押し込まれ、その衝撃で身体が跳ね上がる。そしてその拍子に腸壁を強く擦り上げてしまい、脳天を突き抜けるほどの快感が襲ってきた。これまで以上の未知の感覚―――それを快楽と認識してしまったのがいけなかった。一度媚薬によって火のついた身体は瞬く間に燃え上がり、理性を焼き切っていく。
もっと欲しい、もっと気持ち良くなりたい。そんな浅ましい欲望が次から次に溢れ出て止まらない。
気付けば無意識のうちに後孔がひくつき、次の刺激を期待してしまっていた。

「へぇ、やっぱり経験あるんだ。じゃあ遠慮はいらないよね?」
「あ……うぐぅっ!?」

その言葉と共に、メカゴジラは玩具をギリギリまで引き抜いた、かと思えば再び押し込み、容赦ない抽迭を繰り返した。
ずちゅ、にゅぽ、にちゃ、じゅぼぉっ!! 体内で粘液同士が混ざり合う音が響き渡り、そのたびに頭が真っ白になって何も考えられなくなる。
先程から自身へのお預けを食らっていたせいもあり、その暴力的なまでの悦楽に抗うことなど不可能だった。
メカゴジラと対峙した際に彼を毅然と睨みつけていた態度などどこ吹く風、今やゴジラはすっかり蕩けた様子で玩具による苛めを思うがままに受け入れていた。

「ひぎぃぃっ♥♥あっ、あんっ、あ゛っ、あぁっ♥♥♥」
「あはは、いい声だねぇ。でもダメだよ、勝手にイッたら。これはご褒美じゃないんだからさ」
「ふざ、けるなっ……誰が貴様などに……ッ!」
「そうこなくっちゃ。ほら、まだまだ行くよ!」
「う、ぁ……ッ! あぁぁ…っ」

絶頂間際で動きを止められたせいで行き場を失った熱が全身を駆け巡り、気が狂ってしまいそうだ。早くこの苦しみから解放されたくて仕方がない。
だがメカゴジラは相変わらず涼しい顔で、焦らすようにゆっくりとした動作で抜き差しを繰り返すばかりだ。
その余裕な態度がまた腹立たしくて、同時に切なくて堪らなかった。

「あぁ……♥もう無理ぃ…♥」
「あれ、どうしたの? 急にしおらしくなって」
「うぅ……い、イカせて……くれ…頼むからぁ……ッ!」
「うーん…それは無理だね。ちょっとボク、良いこと思いついちゃったんだ」

言いつつ、ぐぽんっと唐突に玩具を押し込むと先ほどの抽迭を止め、まじまじと赤く腫れあがった後孔を凝視し始める。
一体何をするつもりなのかと怪しんでいると、メカゴジラは嬉々として告げてきた。

「ボク急に王様の産卵が見たくなっちゃって…このままパールを手を使わないで出す所、見せてくれないかな?」
「な……」

メカゴジラの言葉に、一瞬ゴジラの思考が停止する。
今、何と言った? 聞き間違いでなければメカゴジラは、今から己の後孔から先程捻じ込んだ玩具を出せと言っているのか。

「そんな事出来るわけないだろう!? 馬鹿を言うな愚か者め!」
「嫌なら別に構わないけどさ……でもその場合、アンタが護ってる女王様の卵は粉々だよ?また愛するムシケラ女王様を守れないなんて…それでもいい?」
「くっ、ふざけた事を……!」
「なんとでも言えばいいよ。どうする、王様?」

メカゴジラに言われ、ゴジラは唇を噛み締めながら考える。
ここで意地を張っても、結局はメカゴジラの要求を飲むしかないのだ。ならば無駄に抵抗せず、素直に従えば良い。
しかし、いくらなんでもこれは恥ずかしすぎる。
だが、やらなければ大切な卵は破壊され、そして恐らく自分もモスラに負けず劣らず死ぬより酷い目に遭わされるだろう。
それだけは絶対に避けなければならない。
ゴジラは羞恥に震えながらも、褌を解くとゆっくりと脚を広げていき、恥部を眼前の仇敵に見せつけるようにパールを咥え込んだ秘部を見せつけ始めた。
ほんのりと朱に染まったソコは持ち手の部分だけを残してすっぽりと埋まっており、時折ひくんっ、と痙攣しては押し出されるように1個目が顔を覗かせる。

「う、うぅ…♥見るな……見ないでくれぇ……っ」
「はは…流石に凄い光景だなぁ……。まるでホントに産卵してるみたいだね」
「き、貴様にだけは言われたくな……あ、あああっ!出る、出てしまうぅ……ッ!♥」

ずろぉ……と、ゆっくり1個目が抜けていく感覚が粘膜と背筋を駆け巡っていく。続いて2個目、3個目のパールがずるんっ、ずるずると顔を出し始め、数を重ねる度にゴジラの口からトーン毎に違う甘い声が漏れ出た。

「んっ、あぁ……♥ふぅ、う……ッ!」
「おっ、もう半分で全部抜けるね。頑張って王様」
「く、くうぅ…言うな、戯けがぁ……っ!」

視姦されつつ必死に力を込め、残りのパールを排出しようとする。その表情は既に蕩けてしまっており、頬には涙の跡がくっきりと残っていた。

―――こいつに痴態を見られるなど屈辱以外の何ものでもないが……今は我慢せねばならぬ。そうすればモスラの卵が助かるのだから…!

そう自分に言い聞かせながら、残りの分を抜こうとしたその時だった。突如ぴし、と自分達の頭上で何かがひび割れる音がした。
護っていた卵の本格的な孵化が始まったのだ。
女王の誕生の瞬間に、痴態を曝け出させてしまう。この状況にゴジラの頭からさっと血の気が引いた。

「っえ……?そんな…」
「あー、そろそろ女王様が生まれそうだな。時間がないから、このまま引き抜いちゃうよ。アンタが玩具ひとつで無様にイク声、彼女に聞かせてやろうね♪」
「やめ、ま、待ってくれぇ!?今はまだダメ…ぁひっ、ひぎぃィ―――~~~ッ!!」

制止の声も虚しく、メカゴジラの手がパールの持ち手に近づくと「ぐちゅっ、じゅぽっ、ぬぷぬぶっ!!」と一気に引き抜いた。その途端に後孔の粘膜を迅速に擦られる快感でゴジラは仰け反り、舌を突き出して絶頂する。

「あっ、あああ゛ぁあぁぁあぁぁぁ゛ぁあぁっ♥♥♥」

臍に反り返る程に直立した自身からどぷんっ、と大量の白濁液が噴き出し、自身の鍛え上げられた腹筋を汚していく。しかしまだ終わらなかった。パールを抜かれた直後だというのに開ききった後孔に新たな異物が侵入してきたからだ。
メカゴジラの男根、それも生き物のソレとは違う無機質な張り型に凸凹を付けたかのような代物だ。それが躊躇なく侵入してくる都度、ゴジラの拒絶の声と相反して肉壁は貪欲に呑み込み、締め付ける。

「ひぃ゛ッ! あ、あっ、入ってくるぅ!止めろ、抜けぇっ!!♥」
「ははは、何言ってるんだか。あんなに脚広げといて美味しそうに“お守り”咥えてたくせによく言うよね?ほら、ココがイイんでしょ?」
「んぉ゛っ!?♥そこ、そこはっ、やめっ、んぐっ、おっ、おお゛ッッ!♥」

ずぼずぼと容赦なく抜き差しされ、凹凸で前立腺を押し潰される度に腰が跳ね上がる。だが同時にメカゴジラは胸元の突起にも手を這わせてきた。乳首を摘まれ、捻られたと同時に胎内も掻き回されては堪らない。あまりの快楽に脳髄まで痺れてしまい、思考すらままならない。まして、今にも何度目かの生を受けて誕生しようとするモスラに、こんな浅ましい姿を見られるなど耐えられないという羞恥心が一層に興奮を煽る。

「ヒヒッ、すごい反応…そんなに気持ちいい?まともに性処理すらできてなさそうだもんねぇ…それとも女王の手前、余計に感じちゃってるとか?」
「はぁ…ンっ……ち、違っ……違うのだ……!こ、これはぁ、あぁっ、あぁっ、ひぁ゛ぁぁ ~~ッ!♥♥」

ずん、と最奥まで突き上げられては否定の言葉も続かない。だがメカゴジラは容赦せず、更に激しく責め立ててくる。その間にも背後から聞こえるぴしぴしと卵の割れる音は大きくなりつつあった。

「ははっ、もうすぐアレ産まれるよ?良かったね?念願の女王様に会えるかもだよ? ほらほら、四つん這いになってアンタのアクメ声もっと出しちゃってねぇ!」
「ひぃ゛っ♥あっ、あぁ゛っ♥♥い、嫌だぁっ♥あぁっ、あ ゛~~ッッ♥♥」

躊躇なく躰を裏返されると後背位で繋がったままの状態になった直後にずん、と一際強く穿たれ、ゴジラは身体を大きく仰け反らせながら強烈な快感に悶える。しかし絶頂には至れない。その証拠に自身は未だ痛いほどに強くそそり立ったままだった。だがそれでも、限界に近いことは変わりない。そんな中でもメカゴジラは一切の容赦を見せることなく、執拗に腰を動かし、機械的に攻め続ける。

「あーあ、すっげぇトロ顔してる……ねぇ、そんなに声出して女王に会いたいの?だったらさぁ、こうすればいいんじゃなぁい?」

そう言うとメカゴジラは、ゴジラ自身をぎゅっと握り締めた。突然のことに驚きを隠せないゴジラだったが、途端にずりずりと扱きあげられるとソコを中心に、全身を駆け巡った甘い刺激に思わず悲鳴じみた喘ぎを上げてしまう。

「はひっ!? やめろぉ、触るなぁ…! あっ、ぐうぅ…!♥♥」
「やめなーい♪ この卵周辺にアンタがいた証拠を付けるんだよ。そしたらきっと、あの女王様もボクらが愛し合ってた事分かってくれると思うからさ。ほらほら、もう我慢できないようだから濃ゆいのマーキングしちゃえよ」
「ふざ、けるな……! 誰が貴様なんぞと――ひぃ゛ィっ!!」

拒絶する言葉とは裏腹に、ゴジラはメカゴジラのモノをきゅうと食い締めて離そうとしない。メカゴジラはそれに気をよくしたのか、更に深く押し込み、腰を回しながら抽迭を望む肉壁へ掻き混ぜるように動かしていく。

「きひゃっ、すっご……こんなに吸い付いてくるなんて…そんなにイカせて欲しいんだ? なら、奥の奥までたっぷり種付けしちゃうぞ~♪」

その一言と共に、メカゴジラの動きが激しさを増していった。ぐちゅん、ぱちんと水音が響く度に快楽が膨れ上がっていく。
そのあまりの気持ち良さに、ゴジラは無意識のうちに自ら尻を押し付けていた。

「おぉっ、いいねぇ、やる気出てきたみたいじゃん。それじゃあ……敗北ザーメンぶちまけてイッちまえ」
「はっ、はひィっ♥やめ…っあ、あ゛ぁっ、ん゛ああぁ~~ッッ♥♥」

どぷっ、と熱い媚薬オイル入りの奔流がゴジラの後孔を満たしていく。同時に、今まで堰き止められてきた熱が一気に解き放たれ、眼前の卵の表面にぶちまけられると同時に脳髄を焼き切らんばかりの勢いで駆け巡り、視界が激しく明滅していく。やがて意識が遠ざかりかけたその時、メカゴジラがずるりと己を引き抜いた。
途端に、栓を失った秘所から白濁が零れ落ちる。それはまるで粗相をしたかのようで、その感覚にすら快感を覚えてしまいそうになる。

「あーあ、出し過ぎだよ。これじゃ女王がアンタの精子の匂いで感付くんじゃない?」

そう言いながらメカゴジラは、ゴジラの膝周りの地面にべっとりと付着していた精液を指で掬い取り、それを彼に見せつけるように舐めとった。

「ほら、見てみなよ。こんなにいっぱい出たんだよ。分かる?……って、気絶しちゃったか」

メカゴジラの言葉通り、ゴジラは尻を高く掲げたまま既に失神しており、身体は小刻みに痙攣している。閉じられた目以外に表情は完全に蕩けきり、だらしなく開いた口からは舌が覗いている。
その姿はとてもではないが怪獣王とは思えない程に惨めで、憐れだった。その表情にくすり、と笑みを浮かべると来た時よりもヒビの増えた卵を仰いだ。
此処にいたら生まれてきた女王様がうるさいし、少し場所を変えようか。頭の中で思考を巡らせると、メカゴジラはまだ絶頂の余韻に浸っているゴジラを抱え上げた。

「んぅ……♥」

抱え上げられた振動だけで軽く感じてしまったらしく、小さく喘ぎ声を上げている。だが、今のメカゴジラにはそれが酷く滑稽に思えて仕方がなかった。

(ほんっと、馬鹿な奴。ループ前はあんなに威勢よく俺に立ち向かってきた癖に、たかが卵ひとつで今じゃこのザマだもんなぁ)

だが、王を性奴隷に堕とす為の調教は始まったばかりだ。これからじっくり時間を掛けて堕としていこうじゃないか。
メカゴジラは口元に弧を描くと、ゴジラを抱きかかえたまま背中のスラスターを起動し、その場を後にした―――。