R-18小説

とある冷凍怪獣の獄中回想記

「シーモ、何ボケっとしとるんじゃ。何時もの挨拶忘れたんか?」「っ…ご主人、様……お待ちしておりました」長い腕を持った細い体躯の暴君から投げ掛けられた声に、私は目線だけで振り向きながら重々しく口を開いた。此処に繋がれた際、スカーキングにより無理やり覚え込まされた“挨拶”の言葉。本能的な抵抗感で少しでも詰まると、彼はすぐさま骨鞭の末端に結わえ付けてある青く尖った鉱石を翳し、強い光を灯らせては私の頭部に

とある冷凍怪獣の獄中回想記

遠い昔、蒼い光を湛えた怪獣の王と連携し、空の彼方から降臨してきた三つ首の怪獣を激闘の末凍らせ、手負いになった所を“ご主人様”―――もといスカーキング率いるグレイト・エイプの一味に「お前は強くて美しい」という理由で骨の首輪を嵌められ、光すら通さない穴蔵に繋がれてから幾年もの時が経ったのだろう。ゴツゴツした岩壁とマグマの滝越しから絶えず聞こえてくるのは、“ご主人様”とその取り巻き達が無理やり従わせてい

機龍のお悩み相談 終

「……うぅ……」電力が回復し、稼働音が鳴り止んで暫く経った後、私はゆっくりと寝台の上で身を起こした。その際に肉壺から僅かに『ぐちゃり』と粘っこい白濁が溢れ落ちる。「っ……!」自然と溢れ出てしまった液体が排泄される感覚で熱っぽい吐息が漏れてしまい、動揺して口元を手で覆うと隣に座っていた存在―――これまた私同様に全身を殆ど汚されたゴジラが「気が付いたか」と呟き、軽く視線を向けてきた。「ゴジラさん…私、

機龍のお悩み相談 本番編

ゴジラさんと交合ってから一日空いた後の晩。彼から“昨日コングと連絡が付いた”とのことなので、私はロビーの控室でこっそり疑似雄器を嵌めた後、専用のタッチパネルでゴジラさんの部屋を指定する。本来この役割はお客サマがする立場なのだが、今回はダブルでの娼婦指名という形なので直々に私も彼の部屋に入るという仕組みだ。部屋の鍵が開いた音を確認すると私は緊張しながらドアノブに手を掛ける。先日怪獣王と激しく性交した

機龍のお悩み相談 初体験編

「何? 儂に怪獣男娼としての手解きを教えて欲しいと?」「そうなんです。実は私、雌としての経験はあっても雄の方で“した”経験はほぼ無くて……なので、経験豊富…いや貴方にも事情があって否応なしに男娼になったのはお気の毒と判りますが、良ければ教えていただけませんか?」場所は変わり、娼館のロビー。今私はとある雄の怪獣に頼み事を申し出ていた。眼前の大柄な怪獣―――ゴジラ。メニューに記載されているデータによる

機龍のお悩み相談 序章

(腐向け)ある事情で一時的に怪獣男娼として働くこととなった機龍。しかし彼には雄としての経験がなく、意を決してゴジラに相談することに……。機龍視点。

Libidemic(後編)

「ムタヴォア……兄ちゃん前々から気になってたんだが、シーツ片付ける時だけどうしてお前のだけこんなにぐっちゃぐちゃなんだ?」翌日。宿舎の一室でナイフヘッドは開口一番から妹もとい同型KAIJUのムタヴォアに尋ねた。彼の手元にある件のシーツは、確かに寝汗とは言い難いほど一部がやたらと濡れており、妙に生臭い。「え?そ、それはその、寄生虫がいつの間にか私のベッドに侵入していましたのよ。全く…油断も隙もあった

レジェゴジの場合

ある日、儂を指名したお客から「アンタの顔が怖すぎてプレイどころじゃない」との苦情が入った。こちらとしては人間の言う美醜などよく理解できないのだが、この娼館で働いている同僚のオオタチからも偶然すれ違っただけで生命の危機を感じて驚かれたどころか、『ジイさん、ちょっと最近殺気立ってない?そんなんじゃ誰も寄り付かないよ』との一言を貰った。……むぅ、儂なりにいつも通りにしたつもりなのだがな。これも、偽りの王

スペースゴジラの場合

ここ最近、ひどく私は不機嫌だ。というのもこのところ仕事に張り合いがないというか、マナーを知らないお客によく当たる気がする。わざわざ私を指名しておきながらいざ本番になると、そいつの意中の相手であろう女の名前を呼んで事に及ぶし、中には胸でヌイてあげた途端そのまま時間終了までダウンする奴もいるし、全く嫌になるわ。もちろん私も娼館(ここ)でのお仕事は社会勉強として受けているのだけれど、こうも毎回ワンパター

宇宙大怪獣の極上性感マッサージ

怪獣娼館の近所に最近建った謎の店。入ってみるとそこは何処から居ついたのか、宇宙大怪獣ドゴラの経営している極上のマッサージ店でした。各怪獣視点です。