Libidemic(後編) 「ムタヴォア……兄ちゃん前々から気になってたんだが、シーツ片付ける時だけどうしてお前のだけこんなにぐっちゃぐちゃなんだ?」翌日。宿舎の一室でナイフヘッドは開口一番から妹もとい同型KAIJUのムタヴォアに尋ねた。彼の手元にある件のシーツは、確かに寝汗とは言い難いほど一部がやたらと濡れており、妙に生臭い。「え?そ、それはその、寄生虫がいつの間にか私のベッドに侵入していましたのよ。全く…油断も隙もあった Libidemic
Libidemic(前編) 簡易照明だけが点いた仄暗い室内の中、寝台の近くで妖しく灯る青光の下で不規則に響く水音と荒い吐息だけが聞こえる。その光源は寝台の端に座ったレザーバックの股ぐらに顔を埋めたオオタチの長い舌から灯されており、それが絡みついている対象はレザーバックの男根―――至る所にコブが付いた異形の代物で、それを丹念に舐め回している。時折先端部分を吸い上げたり、舌先で鈴口をつついたりしながら恍惚とした表情で奉仕する様は Libidemic