破壊神、降淫! Last

「い…っぐぁあ!?」

右脚をピンポイントで串刺しにされ、後ろに倒れ込んだ影響で文字通り釘付けになる。放射火炎で割ろうとするも、その太い結晶が熱を吸収してしまうため、更なる苦痛をゴジラに与えてしまう。

「クソ、何だこれ…抜けやがれ!」
「私達の邪魔をした上にいきなり痴女とは失礼ね。お義兄様はそこで見物してなさい」

この眼前のやりとりに、リトルは言葉が出なかった。愛おしい父親が、今自身を嬲り者にしている相手に何一つとして抵抗できないでいる。脚に深々と突き刺さったままの結晶は彼の身長程に長く、自身の腕力でも壊すのが一苦労の太さだった。
実際彼の足元は結晶から伝う血で赤々と染まっていた。

「リトル待ってろ!いまそっちに…っあぐ!」
「怪獣王と名乗る割にはとても無様ねぇ…コレが終わったらこのまま楽にしてあげても……」

「やめて、お父さんを虐めないで!お姉さんの言う事なら何でも聞くよ!」

必死の懇願に再びスペースゴジラはぴくりと反応する。そして何かを企んだのか邪な笑みを浮かべると、顔をリトルの間近に近づけてそっと囁いた。

「私の言う事なら何でも聞くって言ったわね…なら、“お姉さんの××××気持ちいいです。どうかもっと僕のおチンポ貪ってください”と言えたら、お父さんにこれ以上酷い事しないわ」

父親を傷つけられたくない思いで必死にスペースゴジラに懇願したのを後悔した。
自分の口から、卑猥な言葉を吐かされる上にもっと貪ってください、だと?

言えない。言えるはずがない。日頃から父親に下品な言葉は慎めと躾られているリトルにとって、過酷かつ最悪な条件としか言い様がなかった。

「リトル!言うな、言わなくていい!言わなくて……っが!」

刺さった結晶が電撃を纏い、傷口を焼く。吸収能力だけでなく彼女の意思ひとつで相手を苛める事ができるように仕組まれているようだ。

「はいはい、外野は引っ込んでなさい。それとも…貴方がこのまま黙ってるなら、本当にお父さんを殺しちゃいましょうか?それならもう邪魔されなくなるわよ」

にこやかな表情とは裏腹に目は笑っておらず、肩の結晶からは鈍い光が灯っている。
もしこれが目に刺さる程に眩いたら、確実に父の命は奪われてしまうだろう。

「っう、ん…ぉ、お姉さん、の、お×××、気持ち…っいいです…っ!だから、ン…ぼ、僕の、お、おち……!」
「…おち?肝心な所口ごもっちゃダメでしょ」

言いながらスペースゴジラはおもむろに両手を伸ばすと、リトルゴジラの服の下に指先を這わせ、ぷっくりと先端を尖らせつつある突起を強く引っ張った。
忽ち彼の体は電流に打たれたかのようにびくん、と跳ね上がり、一瞬ながら甲高い悲鳴を上げる。

「きゃひっ!い、痛い!お姉さんやめてぇ!」
「嘘。その割にはおチンポさんびくびく跳ねてる癖に…お義兄様と一緒で、貴方も痛いと感じる質なのね」
「ち、違…っよぉ!」
「それより言うの?言わないの?このままだとお父さんは死んじゃうし、リトル君のおっぱいが取れちゃうかもね」

前者はともかく勿論本気で乳首を引きちぎるつもりはなかったが、こうやって脅した方が愉しむのに効果的だ。
リトルゴジラのような年齢の子供は、例え荒唐無稽な嘘だろうとなんでも間に受ける。
一方でゴジラもまた、電撃に耐えつつ必死にリトルが淫語を含むおねだりを阻止しようとしていた。

「や、やめろ…っぐぅ…っこれ以上、言うんじゃない…!」
「さぁ言うのよ。二人共もっと痛い思いをしたいのかしら?」

「ご、ごめんなさい…!っど、どうか、あっ、僕の、お、おチンポっ…貪って、ぁあん!くださ、っひいぃ!」

少し喘ぎが入ったものの、最後まで言い切った時スペースゴジラの全身に粟立った恍惚が走ったと同時に、発情中の子宮がきゅんと切なく疼く。
そして先程まで突起を摘んでいた指先を離すだけでなく、彼の両手を拘束していた結晶をもこの場で消失させた。

「っえ…?」
「ふふ、よく出来ました。それじゃ約束通り、お父さんは殺さないでいてあげる。
そしてリトル君。記念すべき初めての精通の相手は……この私よ」

直後、スペースゴジラの腰が真上に昇ったかと思うと、ずん、と音が上がらんばかりに下に強く落とされた。

「ひっ…あうぅぅうっ!!」

耐え切れなくなった体が上下に跳ね、その拍子にガチガチとなった男根が胎内を擦り上げればスペースゴジラの背中に恍惚が走った。

そうよ、もっと泣き叫んで私だけを求めなさい。後ろにいる彼を蹴落として、新たな怪獣王となるこの私を。

勝ち誇ったようにぺろりとひとつ唇を舐めた後、リトルに軽く口付けするとゴジラの方に振り向いた。
彼は今もなお、地面が真紅で染まっていくのにも関わらず、慟哭を堪えつつ眼前の光景に訴えかけていた。

「クソ…ふざけるな…もうやめてくれ…!!」
「残念だけどそれは無理ね。お義兄様見えてる?私達こんなに深く愛し合ってるのよ?」

ちゃんと見てね、と付け足し、わざわざ尻尾を上に捲りあげて結合部分をゴジラに見せつける。そこには花弁が淫液を垂れ流しつつ怒張した雄を根元まで食い尽くし、尚も貪り続ける光景だった。

「ッ…やめろ…見せんじゃねぇ…!!」

ゴジラの口調は強がっていても、その赤い双眼は潤んでおり、絶望がありありと滲んでいた。
その怒りの表情ですらも堪らない。怪獣王が何もできないなんて良い様だ。
当然拒絶の言葉を無視し、わざと結合部分から音が漏れる様に腰を激しく振る。案の定、甲高い水音が鳴った。

「(流石に勃起はしてないのね…)んふふ…っリトル君ったら、貴方より私が良いみたいよ?残念だったわね。
……それじゃ、お父さんを待たせるのも気の毒だし、このまま私とひとつになりましょうね?」
「は……んあぁああぁっ!!」

ぐじゅり、と音がした直後、短いスパンでぱちゅぱちゅと肉がぶつかり爆ぜる音が両者の聴覚を侵し、それは正しくリトルを絶頂へと導くカウントダウンにも聞こえた。
胎内がきゅんきゅんと切なく甘い疼きをもたらし、頻りに痙攣し続ける男根を擦り上げた途端、遂にその刻は訪れた。

「あ、あーっ! あーっ! だめぇぇ、お姉さ…っお姉さあぁん! んひああぁあぁぁっ!!」
「そうよ、たっくさん射精しなさぁい♥ わたしもっ、ぁ、一緒に、気持ち良く……んんっ!!」

直後、結合部分からは未熟な白濁が迸り、スペースゴジラも同時に無意識に秘部からぷしゃっと歓喜の飛沫を漏らした。

 

 

 

 

 

「はぁ……ん…」

ずる、と、自身を引き抜きながら立ち上がると、放心状態で未だ大の字に横たわっているリトルゴジラが残された。

「はぁ…はぁ…ごめんなさい、ごめんなさ、い……」
「うふふ、とっても良かったわよリトル君。お客さんはご不満そうだけど」

その言葉にリトルは両手で顔を覆うと、嗚咽を漏らし始めた。今更になってから罪悪感が湧いたらしい。
泣き顔すら可愛いと思いつつその場で身支度を整えると、嘲笑交じりでゴジラに言い放った。

「お義兄様、聞いてたわね。リトル君は貴方より私の方が好きみたいよ?」
「ッ…テメェ……!」
「貴方もこの様じゃ何もできないし、いっそ殺しても……そうだ、しばらくリトル君を借りていくわ。こんなに気持ち良くなったのは初めてだもの」
「は?」

「観客は、もっと多い方が良いしね…!」

直後、スペースゴジラの持っていたロッドの先端が怪しく輝き、未だ倒れたままのリトルを包み込んだかと思うと、中心の結晶に取り込んでしまった。

「お父さ…/リトル…!」
「じゃあね」

 

別れの言葉と共に体中から結晶を生やした姿になり、スペースゴジラはこの場から目にも止まらぬ速さで飛び立った。
後には荒涼とした風が吹き荒んだ。が、それも島中を覆わんばかりの憎悪と熱気によって覆された。

「……許せねぇ…‼」

この世にたった一人の同族、それを心身ともに奪い去られ、ゴジラの怒りは頂点に達しようとしていた。
痛みに構わず、そこから立ち上がる。

 

―――リトル、待ってろ。あの女をぶちのめしてお前をここへ連れ帰ってきてやるからな。

黒い呪縛から解き放つためなら相打ちになっても構わない。
連れ去られたリトルを取り戻すべく、そしてこの痛みを忘れないように結晶を引き抜く事もせず、ゴジラは相手の僅かな気配を追いつつバース島を後にしたのだった―――。

 

 

 

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