堕落神獣(デスギドラ・グランドギドラ×グリーンモスラ)

場所は富士の樹海。その中に佇んだ近代的な基地の中、とある一室で男女の喘ぎ声がこだましていた。

一人は低い息遣いの中、時折獣じみた呻き声を漏らしながら、対となる女性は拒絶しているのか、最低限声を抑えていたものの、やはり男性の激しい突き上げと乳房を揉みしだかれる感覚に耐えきれず、時折甲高い嬌声を放っていた。

「あっ…はぁ…デスギドラぁ……!」
「何だよ…相変わらずおっぱい弱いなぁ」

突き上げられる内、女性としては早く終わって欲しいという一心で一杯だった。コレが終わったらフェアリーに逢える。しかし、それは男性ことデスギドラを満足させないと叶わない事だった。
それに守護神獣としての力も、彼に抱かれた時点で失われた。だから今、フェアリーに逢いたい一心でひたすら腰を振っている。それが今の彼女にできる精一杯の抵抗だ。

互いの息遣いが入れ違いに聞こえる中、寝台の軋む音がそれに合わさって独特のリズムを上げる。すると、不意に男性が悪態と共に、やや上擦った声で合図した。

「っ…さっさと逝きな、お姫サマ!」
「ァ……―――ッ!!」

奥を突き上げた途端、お姫サマ間と呼ばれた女性もまた顎を仰け反らせながら達した。
自身をしきりに締め付けている圧迫感を余所に、男性は初めて眼前の相手を抱いた時の様に太ももを抱え、白濁を直に胎内に流し込む。

「ぁう゛っ!んはぁあ……!」

未だに固い剛直が埋まったままナカに出される感覚には慣れない。離して、と言わんばかりにデスギドラの腕から逃げ出そうとするも、幾星霜もの年月の中で鍛え上げられた肉体はそんな抵抗を一切許さない。

やがて一端注ぎ終わった直後、白濁を引きながら自身が抜かれた。それに続いて、女性――セラフィの体も後方に倒れ、若葉色の髪を始め、散々寵愛を受けた躯を寝台に預ける。

「っは……」

スタンドランプが照らす仄かな光の中、セラフィの裸体は殊更淫靡に見えた。
数日前に繭から出たばかりの幼女とは思えないそのプロポーション…何もかもが完璧過ぎる。更に乳房までもが母譲りなのか、妙に豊満なのも自らの獣欲をそそられる要因でもあった。

だから、何度でもしたくなる。時に一晩中、欲望が枯渇するまで交わった程だ。勿論、一貫して自分がセラフィを見下ろす形で。あの時の泣き顔は最高だった。

思いを巡らせている内に落ち着いた所で、微睡んでいるセラフィの頬に手を這わせる。

「ん……」
「ふぅ……今回は随分積極的だったな」

中出しする時にまだ抵抗するのはいただけないが、それでも鬱憤が晴らせたから良い。しかし、まだ行為を終わらせる気は更々なかった。
何故なら、自分にはまだ彼女には披露していない“秘策”があるからだ。

「おいお姫サマ、まだ寝るなよ」

頬をペチペチ叩きながら、デスギドラはセラフィを叩き起す。そして瞼が微かに動き、ゆっくりと翡翠色の目が此方を映し出した。

「ん…はぁ……」
「まだまだ終わんねぇからな。こっちには取って置きの秘策がある」
「秘策……?」

内容はともかく此方が疲れているのに、まだこの男は自分と交わるというのか。けれど刃向かう気力もなく、もし拒絶すれば間違いなくフェアリーに被害が及んでしまう。

やがてデスギドラの手がセラフィの顔を抱え込むかのようにツッ…となぞると、獣じみた笑みを浮かべながら低く囁いた。

「これから俺がヤる事はアンタにとっちゃ最大の負担となる。せいぜい壊れないように、しっかり気を持っておくんだな」
「それってどういう…」

こと、と言う前に、デスギドラの余った片手がセラフィの突起を軽くつまんだ瞬間、そこから強烈な電流の走る感覚がした。
しかもそれは痛みと共にとんでもない快楽を伴いつつ尾を引き、おまけに強く引っ張られたためにその倍の感覚が迸る。激痛の中に潜む強い快感に、セラフィは絶叫にも似た嬌声を上げた。

「んいぁあぁぁっ!!」

一体何が起こったの?もしや催眠術か媚薬でも打ち込んだ?けれどここには薬品や注射器の類なんてなく、寧ろデスギドラは丸腰の状態だ。
考えている間にも荒々しく両方の乳房を揉みしだかれ、一層強く乳首を指先で転がされる。

「だめっ、揉まないでぇ!かはっ、あぁあん!」

段々理性が剥がされてゆく。単純に揉まれているはずなのに触れられた箇所からは快感が生まれ、雌蕊が痛いほどに疼いている。
挿入されたくないのは解っている。けれど今は、目の前のおとこが欲しい。乳房だけでなく、体の中も攻めて欲しい。相反した思考が脳裏を過ぎった瞬間、無情にも胎内からはつぅ…とやや白濁した愛液が垂れてきた。

「ヘヘ…お姫サマ、下の方潤んできたぜ。とっとと栓した方がイイんじゃないのか?」
「だっ誰がそんな…こと…!」

毅然とした口調で言い返すも、確かに自らの胎内からは失禁したかのように愛液がとめどなく溢れている。このまま放っておけばシーツ全体を汚しかねないだろう。
そして一頻り乳房をその“秘策”で苛め回した後に、追い打ちと言わんばかりにデスギドラは乳首に思い切り歯を立てた。

「んぎっ…くはぁああぁぁあぁあっ!!」

顎を仰け反らしつつ、びくびくと断続的に体が跳ねる。両腕が無意識にデスギドラの背中を包み込み、乳房から来る絶頂から逃げるように彼の肩に指先を食い込ませてゆく。

「! つっ…」

その弾みで爪が皮膚に食い込み、痛みでデスギドラが僅かに呻いた直後、不意にその強烈な感覚は潮が引いていくかのごとく、緩やかに止んでいった。

「あ…が……ふあぁ…」

 

息を整えながら、蒸発しそうなほどに火照った体をぐったりと寝台に預ける。その間にも胎内からは相変わらず淫汁が溢れ、主の意思に反して尚も男性を激しく欲していた。
そして何気なくセラフィが目を開けた時、そこには不思議な光景が写っていた。
デスギドラの両手が、仄かに緑色の燐光を放ちながら輝いている。それはこの部屋でスタンドランプだけが唯一の照明器具であるのに対し、今にも消え入りそうな光を放っていた。

普通なら儚いながらも綺麗な光景だと見入っていたかったが、状況が状況だけにまともに見られない。
それに何だか、自分の中で大事なものが抜け落ちたようで妙な脱力感がある。そして、彼女の視線に気づいたデスギドラは何やら満足した風に再びセラフィに覆い被さると、顎をつまみ上げながら言った。

「ん…」
「今の見ちまったようだな。できれば見なけりゃ良かったものを…」

「え……?」

聞き返すと同時に彼は薄笑いを浮かべながら、寝台に散らばった若葉色の髪を指先でくるくると弄びつつ説明を続けた。

「知りたきゃ教えてやるよ。今俺がやったのはな、アンタの体から植物エネルギーを吸い取ったんだ。どこから拝借したかは知らんが、極上のモン持ってるな。こんなに美味しいブツ頂いたのは今まで初めてだぜ」
「っ……!?」

残酷な事実を告白され、今まで紅潮していたセラフィの顔から血の気が引いた。
目の前の相手は家族と自らの処女を奪っただけでなく、今度は体内に未だ残っている守護神獣の証まで奪い取らんとしている。

同理で脱力感が湧くはずだ。しかし納得する前に、抑えていた怒りがフツフツと蘇り、手を上げる前に口が激昂の言葉を紡ぎ出した。

「この、卑怯者…っあ!」

ささやかな抵抗は忽ちの内に終わった。というのも、デスギドラは再びあの吸収能力を使いながら―――指先だけながらセラフィの秘豆を捏ねくり回していたからだ。

「はひっ…うあぁ……っ止め…!」
「卑怯で結構。そもそもおっぱい弄られながら逝っちまった奴が言える科白かよ、えぇ、お姫サマよぉ」

器用に包皮を剥かれ、突き出たソレをぐりぐりと引っ張っては左右に扱く。その間にも彼女は断続的な悲鳴を上げながら、局部から来る強い快感に悶えていた。

やがて胎内からは再び牡を欲する予兆が見え始め、雌蕊から果汁が漏れ出す。

「オイオイ、また濡れてきたぜ?マジで塞いであげた方がいいんじゃねぇの?」
「そ、そんな事……あふっ」

「ま、そのまま意地張ってりゃ良いさ。アンタがこれからどうされて欲しいか言うまではな」

暗に言葉攻めを促す台詞を吐き捨てると、次は両肩から龍を出現させ、擬似視姦まで始めた。
かつての戦闘で、幼い自分を食いちぎらんばかりに噛み付いたそれらが見下ろす有様は、消えそうにない恐怖を覚えると同時に、新たな際疾い感覚をもたらす。

「い、言えるはずないでしょ、そんな…ひゃあ!?」

またもや乳房にあの感覚が蘇り、思わず高い飛沫が上がった。
理由は簡単、ソコを双頭の龍が舌を這わせたからだ。勿論吸収能力をまとわせながらというおまけ付きで。

「さぁどうすんだよお姫サマ、このままだとフェアリーとやらはお預けだし、何より狂っちまいそうだろ?」
「ああっ…ぅぐ……はぁ」

出来ることなら止めて欲しい。なのに躰は一向に弄ばれつつも、心中では眼前の牡が欲しいと激しく渇望している。
秒刻みに牝の匂いが部屋内を包んでゆく中で、主の体を破りかねないような本能は罵倒の代わりに哀願を成し、セラフィの口を突いて出た。

「っで…デスギドラぁ…!」
「何だよ?」
「下…塞いで…!」

「ナニで?俺の腕、もしくはコイツの頭でか?」

目線だけで龍を一瞥すると、そいつは動揺したかのように目を見開き、ややたじろいだ様子を見せる。もちろん主なりの冗談だが、卑猥な言葉を吐かせるために敢えて有り得ない選択肢を突きつけた。

「! 違…っの…モノを……」
「モノだけじゃ解るかよ。はっきり言えや」

一旦セラフィの体を苛めるのを止め、デスギドラは覆いかぶさるようなこともせず、胡座をかいた形でそこに居座っている。
そして解脱感を他所に、涙を流しながら相手の劣情を煽る言葉を紡ぐ。

「で、デスギドラの…そ、ソレを……お願い…!」
「ソレじゃ余計わからねぇよ。訂正してくれや」

「だ…だけど…」

恥ずしかさの余り口ごもっている内にデスギドラは溜め息を吐くと、今度は双方の龍を眼前に突き付けた。

「ひ……っ!」
「今更言えませんってか?なら、こう云え。
“デスギドラ様のチンポを、淫乱な私のナカに思いっきりぶち込んでください”にな。じゃないと龍がアンタの事食べちまうぜ」

……嫌だ。こんな事言えるわけがない。けれど、龍達は目をギラつかせながら涎を垂らしていて、今にもセラフィに食いつこうと唸り声を上げている。

 

――――お母さん…フェアリー…ごめんなさい…!私はもう……

そしてセラフィはキツく唇を噛むと、恐怖に耐えつつ先ほど彼の支持した言葉を断続的ながら言い始めた。

 

「っで…デスギドラ様の…ち…チン、っ…ポを、淫乱な、あたしのナカに、思いっきり、ぶち込んで、っくださ…いぃ…!」

羞恥に震えているせいで、辿々しくもそれを聞いたデスギドラは満足げに鼻を鳴らすと、すっかりいきり立った自身を取り出し、切っ先を局部に擦りつける。花弁から秘豆と満遍なく先走りの汁をなでつけているため、ソコから淫靡な水音が漏れた。

「ひぅっ……!」
「イイぜ、よく言えたな。それじゃ…ご褒美だ」

その言葉の後、彼は一気に射れる様なことはせず、包み込む感覚を味わうかの如く、ゆっくりと胎内に入ってきた。花弁が切っ先を、幹を呑み込んでゆき、根元まで余す所なくしっかり銜えこんでゆく。

当然ナカはすっかり潤みきっており、拒むものなんて何もない。あるとすればセラフィの今の心境のみだが。

「あ…っあが…くあぁあぁあ…!」

受け入れてから初めて、セラフィは自分の言った事に後悔した。が、それはもう後の祭り。自分はまた、宿敵を受け入れてしまったのだ。目尻を伝った涙が髪を浸しつつ、シーツをもぐしょぐしょに濡らす。

「う…うぁ…ぐっ…ふぅっ……」
「ほら何時までも泣いてないで、たっぷり楽しもうや。…そらっ!」

一度ギリギリまで抜かれたかと思うと、次には強く突かれる。現時点ではあの吸収能力を伴っていなかったが、それでも壊されるような快感が胎内から全身へと広がる。

「ぁあっ…ひゃあぁあぁん!」

わざと敏感な箇所を刺激しながらの一突きだけで簡単に達してしまった。しかし、まだ終わらない。相手が満足するまで自分が何回達そうが、この行為に文字通り果ては見えないからだ。

「へ、もう逝っちまったのかよ。しょうがねぇなぁ……」

───まだまだこれからだってのによ。

心中で毒づきつつ、デスギドラはつ、と身を屈め、喘息を起こしたかの如く荒い息遣いを繰り返すセラフィに深い口づけをする。
別に彼なりの愛情表現という訳ではない。気合いを入れる為であると同時に、あの極上のエネルギーを吸収する前に、柔らかい唇と舌の触れ合う感触を予め味わうつもりだ。

何故なら、少しでも加減を間違えたら枯れ木ならぬミイラ化してしまうから。

「んむっ!ふぅっ、ぁはあ……!」

唾液の交わる淫靡な音が互いの聴覚を満たし、それと同時にセラフィの胎内も緊張が解れてゆく。少しでも男根が動けば、忽ち子宮をつついてしまうだろう。
ともかく、これで“特別な晩餐”の準備は整った。

「クク…それじゃお姫サマ…行くぜぇ!」

その言葉を合図に、デスギドラは繋がっている箇所───即ち男根からあの吸収能力を発動した。
それも先程までの少しずつという形ではない。一気に、そして念入りにという形だ。当然こうなれば、セラフィの躯を包む快感は先程までの比ではなかった。

「かっ?!ぁ……あ゛あ゛ぁあぁあ゛あ゛ぁっあぁあ゛!!」

ビクン、と鞭で打たれたかの如くセラフィの体が大きく跳ね、断末魔にも近い歓喜の声を上げる。しかし、幾ら叫ぼうと胎内から来る凄まじい感覚は止まらず、それどころか一層脅威を増して感覚を侵してゆく。

「で、っデスギドラぁあ!も、っや゛め゛でぇ!死ん゛じゃう゛よぉ!!」
「あ?何だよ…ちょっとしか経ってないのに根ぇ上げやがって。逝きっぱなしも悪くねぇだろ」

運が良けりゃ少しばかりアンタの母ちゃんに逢えるかもな、と付け足し、子宮に届きかねん勢いで男根を突っ込み、ギリギリまで抜く。それらを繰り返している内、腹部に多量の飛沫が掛かった。
どうやら潮を噴いた様だ。

「ぎっ、ひあ゛っ!やら゛ぁあ゛!許じ、でっ!」
「やなこった。もっと俺を愉しませろよ」

肉壁が限りなく締め付けてくる中、デスギドラは呼吸を整えつつ、今もなお潮を噴き続ける胎内へと律動を繰り返す。

「あふっ!あ゛ぁ!?う゛あ゛あ゛ぁあ゛あっぁあ゛ぁっっ!!!」

吸収行為の中で律動される度、何度もぶっ壊される様な絶頂に達し、その代償として体が血を吹き出さんばかりに軋む。しきりに流れていた涙も何時の間にか渇ききり、口から涎と共に絶叫が迸る。
体を捩って逃げようとしても、即座に敏感な箇所に男根の切っ先が触れ、再び絶頂を迎えてしまう。まるで悪夢のループだった。

「ん゛ひぃっ!くはぁあ゛っ!も、抜いでぇ!い、イキたくないよぉ!」
「っ…そうはいくかよ。ほら、こっちもビンビンに勃ってるぜ」

言いつつ、今度は指先で乳首を弄ぶ。勿論、吸収能力のオマケ付きだ。
途端に、セラフィは小さな飛沫を上げ、顎を仰け反らせた。

「い、っいやっ!だめぇ、何かクるうぅ!あぁっ、んはぁぁあ゛ぁあ!!」

絶叫と同時に、ぶるん!と乳房が跳ねた。男根がキツく締めあげられた直後、どぷん、と結合部分から白濁が漏れ出した。余りの絶頂具合にデスギドラも達したのだ。

「―――っく……はっ、さっき喰われそうになってたのに今度は俺を下の口で貪りやがって。何処まで面白いリアクションしてくれるんだか」

苦笑とは裏腹に、このまま熟した果実を指先で摘むのは手間が掛かる。そう思ったデスギドラは両肩から龍に合図を出すと、ソコへ執拗に舌を這わせた。

「あう゛っ!あ、舐めな……っうあぁあ゛ぁんっ!」

断続的に体が痙攣し、上下から逃れようのない絶頂がとめどなく襲う。
その間にも植物エネルギーは段々デスギドラに吸い取られ、乳房も首筋も彼の使役している龍に舐め採られる。
もう何も考えられない。体が苦しさから一転、溶けてゆく感覚に陥る。

「ああ゛ぁあ゛あ、っぁあ゛ぁあ゛あ、………!!」
「マジで逝き狂っちまったな。今じゃ俺の声も届いてねぇだろうがよ」

実際セラフィの表情は既に普段の端麗な面影もなく、変貌していた。しかも普段の常盤色の髪から次第に色褪せていた。おまけに体も、心なしかやつれた様に見える。本当にミイラ化するのも時間の問題だろう。

しかし、そんな事態になってもデスギドラは行為を止めない。それだけ彼女の中にある植物エネルギーは極上過ぎたのだ。だから、もっと欲しくなる。おまけに母乳まで頂けて、そう簡単に止める訳にはいかない。

その一方で、セラフィは快楽に溺れつつも死の一歩手前にまで来ていた。

 

───ほんとに死んじゃう……だれか…たす……け………て…………

 

文字通り、或いは両方の意味で今にセラフィが逝こうとしたその時だった。

『その辺にしておけ。そいつは貴様と違って不死ではない』
「────!?」

突如、デスギドラの動きが止まった、かと思えば、不意にあの感覚が止まった。
どうやら吸収能力が止んだらしい。しかし、今の彼女に状況を把握する術はない。体がこれまでになく気怠い上に、少しでも動かせば激痛が走るからだ。恐らく筋肉痛だろうか。

一方でデスギドラは半ば焦った様子で、頭の中に響いてきた声に弁明を繰り返していた。

「で、でも…コイツのエネルギーは美味すぎて…」
『ミイラを抱くつもりか。相手を見ろ。死にかけているぞ』

そう言われ、デスギドラは改めてセラフィを一瞥した。
夢中になっていて気づかなかったが、確かに髪の色は少し褪せており、体もやせ細っている。おまけに目も何処か虚ろで、か細い呼吸を不定期に繰り返していた。

「っお姫サマ……!」
『もう良い。そいつは余が預かる。貴様はさっさと用を済ませろ』

声が引いた後、ずる、と男根を抜くと、多量の愛液と白濁が同時に胎内から溢れてきた。
その直後にデスギドラは悪態を吐きつつも、セラフィの躰にマーキングとでも言わんばかりに二度目の白濁を飛び散らせた。

「んぅ……」

どろ、と腹部に精液が掛かる。秘部からも倦怠感が襲い、熱が引いてゆく。

「ふぅ…もちっと味わいたかったのによぉ………」

ため息を吐きつつ、これからこの部屋を来るであろう“創造主”の為にセラフィの体を軽く拭いてやる。
自分には死の概念はなかったが、こうも突拍子に来られると今ひとつ現実味が湧かない。

「それにしても、命拾いしたなお姫サマ。これからアンタはギドラ様の所に連れてかれるんだからな」

 

その言葉にも反応せず、セラフィは未だに不安定な呼吸を漏らしつつも深い眠りに着いたのだった―――。