あなぐら 其ノ餐 ・後日譚

 

「ひぃいっ!? やめ、やめてぇ!! そんな、おっきすぎるうぅうう!!」
「トト……!大丈夫だ、私もセラフィも傍にいるから、怖がるんじゃない」

触手に処女を散らされ、泣き叫ぶトトを慰めるようにガメラが寄り添いながら彼女の腹部を優しく撫で上げると、先程よりも幾分か落ち着いた様子を見せる。しかし、それもほんの僅かな間だけであった。

「んえぇぇっ!? な、なんなのこれぇえっ、体が、熱くて、溶けちゃうよぉおおっ!! やだ、お姉ちゃん達の見てる前でなんて…嫌あぁああっ!!」

直後、トトの体がびくびくと跳ね、断末魔の如し絶叫を上げながら彼女の幼い体が大きく痙攣した。それはまるで、強制的に目覚めさせられた獣慾を小さい肢体から一気に解き放つかのような激しい動きであった。
思った以上の衝撃に思わずセラフィもたじろいだが、ガメラだけは冷静さを保ちトトを抱き寄せると、安心させるように頭を軽く撫でた。

「よく頑張ったな、トト。もう大丈夫だ」
「ひっ、ぐすっ……お、お姉ちゃん…さっきのは何だったの…? 私の体、どこかおかしくなった?」
「心配するな。これは触手に愛でられた末の生理現象だ。最初は激しい感覚に戸惑うだろうが、じきに癖になる」

ガメラの言葉にトトは少しの間不安そうな顔をしていたが、姉の言う言葉に納得したのか「そうなんだ…」とだけ呟いた。その返事にセラフィは安堵の息をつくと、改めてイリスの方へ顔を向けた。

「こんな小さい子に可哀想な気がするけど…これで良かったのかしら、イリスさん?」
「十分よ。最初はガメラさんだけじゃなくて私達の姿を見てひどく動揺してたけど、何だかんだで受け入れてもらえたみたいね」
「そうね。これでお姉さんと会えて寂しい思いをしなくて済むし。あと、フェアリーの事だけど……」
「分かってるわ、セラフィ。あのちっちゃい相棒さんなら私の中で早速愉しんでるみたい。そういう訳だから、これからトトちゃんの面倒をお願いできる?」

投げかけられてセラフィは一瞬迷ったが、ガメラとイリスの手を繋いでいる様子を見てすぐに首を縦に振る。今にも2人が交合おうとしているこの場に自分は不要らしい。

「良いわよ。この子の事は任せて頂戴」
「ありがとうね、セラフィ。……それじゃ、ガメラさん」
「ああ」

セラフィが不安定な足元にふらつきつつ、処女を奪われて未だ嗚咽を漏らしているままのトトに向かってゆくのを尻目に、ガメラとイリスは互いに向き合い、唇を重ねた。やんわりとした感触を楽しみ、そのまま舌を絡め合わせつつ、イリスがゆっくりと体を密着させる。

「んっ……!」
「んんっ……!!」

緑色と朱色の髪を交えつつ、2人の少女が同時に声を上げた。それは痛みによるものではなく、互いの胸が押し潰され埋もれた乳首同士が擦れ合った事によって生じたものだった。
乳房の弾力と柔らかさがダイレクトに伝わる快感に酔い痴れるように2人はしばらくの間そうしていたのだが、不意にイリスが上半身を離すと、今度は下半身同士を重ね合わせた。

「っ……!」

違和感とくすぐったさから、ガメラの口から小さな喘ぎ声が上がる。彼女の腹部ではイリスの男根がビキビキと脈動を止めないままに同じ箇所を往復し、同時にガメラの雌蕊からは大量の粘液が太腿を伝い流れ出ている。
息遣いも露に、今にも男根に手が伸びようとしているガメラの様子を察し、不意にイリスがくすっと笑った。

「キスされただけでもう待ちきれないのね、ガメラさん…んふっ♥」
「っ、うるさい……! お前こそこんなに硬くして、本当は我慢出来ないんだろう…?」

ガメラの言葉通り、男根は既にイリスの臍辺りに張り付く程にまで膨れ上がっていた。それを指先で軽くなぞると、イリスは微かな吐息を漏らし、忽ち口元に淫靡な微笑を浮かべる。

「相変わらず口調はお堅いんだから…でも、このままこうしている訳にもいかないし、そろそろ始めましょうか。大丈夫、痛くしないから」

イリスが平らな岩を椅子替わりにして腰掛け、お互いを向く形で座り合うと、それに連動してガメラの足が開かれていき、想像通りに濡れそぼった雌蕊が露になる。下にはイリスのそそり立った男根が微かに波打ち、艶めいた亀頭がちょうどガメラの秘裂に触れる位置まで来ると、そこでぴたりと粘ついた水音を立てつつ花弁を何度も刺激した。

―――はん…っあぁ……すごいぃ……!

今入れられたら確実に達してしまうかもしれない。その証拠に奥の子宮がきゅんきゅんと蠕動し、今にも子種を欲して疼き始める。
結合を今か今かと待ち望んでいる最中、不意に妹とセラフィの睦み合う声が不意に聴覚に入ってきた。

「んむっ、んむぅう…お姉さんのおっぱい、美味しいぃ…♥ 何だかあたし赤ちゃんに戻ったみたい♥」
「もう、トトちゃんったら私は貴女のお母さんじゃないのに…。でも、こうしてると安心するでしょ?」
「うん…だってお姉さんの抱っこ、とっても気持ち良いんだもん♥」

セラフィの乳房に甘えるように顔を押し付け、時に隙間から幸せそうな表情を見せるトトの姿はまさに生まれたばかりの幼児そのもの。そんな彼女を見つめるセラフィの顔も母親のように優しく、深い愛情に満ちたものだった。
その様子を見てガメラは一瞬羨ましいと思ったが、すぐに気を取り直す。今は自分が目の前の邪神を悦ばせる事に集中しなければ。

「なぁ、イリス……私も…そろそろ挿入れて欲しいんだ。お前の…男根を」
「うふふ、堅物だった貴女が今じゃそんな言葉を言えるぐらいにすっかり淫乱になったものね。そんなに焦らないで頂戴」

――そもそもこのあなぐらに捕らえられた時点でもう淫乱になったようなものだけどね。

イリスは微笑を浮かべながらゆっくりと腰を沈めてゆく。男根の先端がガメラの膣口に潜り込むと、そのまま一気に根元まで押し込み、鞘全体で内襞の一つ一つを味わうかのように割開く。

「あ……あぁ…っ! 数日ぶりにイリスのが、入ってきたあぁ……!」
「えぇ、しっかり奥まで入ったわよ。どう? 久しぶりの私の味は?」

男根が胎内に押し込まれていくにつれ、自分の中を異物が満たしていく感触にガメラは結われた髪を振り乱し、全身を大きく震わせていた。
イリスの男根が挿入されると、まず最初に感じるのが圧倒的な質量感だ。それはまるで彼女の性器そのものが自身の肉体に融合したかのような錯覚すら覚えさせるものであり、同時に凄まじいまでの熱量を以てガメラを内側から焼き尽くそうとしていた。

――んっ、あぁああ♥ これ……やっぱり凄いっ!触手なんて比べ物にならない!!

隙間なく満たされたガメラの胎内はようやく訪れた男根の侵入の歓喜に打ち震えているかのように収縮を繰り返し、全体を締め付けるようにうねる。
直後、ガメラはおねだりの意を込めてイリスの首に腕を回し、尚必死にしがみつきながら自ら腰を振り始めた。

「あぁっ…いいっ♥ お腹が突き上げられて、すごく気持ち良いっ…もっとぉ♥ もっとしてぇえっ♥」
「あらあら、私は全然動いてないのに随分と盛り上がってきたじゃない。でも、まだ入れたばかりなのにもうイッちゃいそうになってない?」

イリスの言葉通り、ガメラの秘裂からは絶えず大量の愛液が流れ出ており、それが潤滑油となって男根の動きをより円滑なものとしていた。
それに加えて、イリスの肉棒もまた、ガメラの蜜壷による奉仕によって更に怒張を強めていき、その先端から溢れる先走り汁の量も加速度的に増えていく。

「あぁ、そうだ…早く、お前の子種をくれ…♥ 私を、孕ませてくれ……♥」

快楽に蕩け切った顔で懇願しながら、ガメラは再びイリスの唇を奪う。

――ちゅぷ…じゅる……んふぅ……。

粘液と唾液が入り混じった音が洞窟内に響き渡り、ガメラは夢中でイリスの舌を吸い上げる。
一方、イリスの方も口内を蹂躙されながらも、決して自分からも動きを止める事なく、むしろより激しく腰を動かして男根をピストン運動させた。
その度にガメラの身体が激しく跳ね上がり、瞬く間に果てへと駆け上がる。

「ぷはっ、ぁ、意地悪しない、で…! あっ、あっ、あぁあ゛あああああーっ!!!」

接吻を律動で妨害されたばかりか、子宮口を容赦なく突き上げられ、視界に火花が散るような快感にガメラは仰け反りながら絶頂した。しかしそれでも尚、達したばかりの彼女の体は貪欲にイリスを求め続け、より深く繋がろうと腰を動かし続ける。

――はっ、はひっ…ひぃい♥ イったばかりなのに、腰が止まらない…! もっと欲しいぃ……!

未だ体を戦慄かせてイキ続けているにも関わらず、ガメラの肉体はなおも律動を求める事をやめない。そしてイリスの方も、眼前で乱れる本命の姿に興奮してきたらしく、顔を紅潮させて荒い息遣いになると彼女の腰を掴み、パンッ、パァンと柔肉を叩きつけるかのような音を立てて激しく突き上げた。

「あ゛っ! だめぇ…今そんなに強く突かれたら…! またイク……! イっくぅうう~っ♥」

先程の絶頂感がやまないまま再び訪れるオルガズムにガメラは深緑の両目を目を見開き、大粒の涙を流しながら絶叫する。だが、イリスはそれでも構わず激しい抽挿を繰り返し、動きを緩める気配がない。それどころか益々勢いを増していき、彼女の子宮口を何度もノックしていった。

「はっ、あ、奥、まだ感じるぅ! イリス、イリスうぅ!!」
「うふふ、悦ぶのも良いけどまだまだ終わりじゃないわよガメラさん。こっちも忘れちゃ困るわ」
「はへぇ…? まっまさか、ひいぃいぃっ?!」

ずぶ、と触手―――それも先程トトの初めてを奪ったそれが、ガメラの後孔に入り込んだ。忽ちソコは熱を帯び、男根を受け入れたままの雌穴に一層甘く痛いパルスを送る。

「あぁ、私のお尻にも太いのが入ってるぅ! ぅぐ、んひぃいいいっ!!」

蕩けた絶叫を背景に、奥まで埋められてぱんぱんになった孔はまるでそれを歓迎するかの如くきゅんきゅんと蠕動し、離さないとばかりに締め付けるようにうねる。その反応の良さに気をよくしたのか、イリスは徐に相手の乳首に唇を寄せ、その突起に吸い付いた。

「んぁっ!? やめ、吸わないで……胸、敏感だからぁ♥」
「あら、そう? ならもっと可愛がってあげる」
「あんっ、あ、あぁぁっ♥」

ちゅぱっ、と淫靡な水音を響かせながらイリスが乳首を舐め回すと、それに呼応するようにガメラもまた腰を揺らす。

――あ、はっ…すごい、これ気持ち良い……。

自分の性器で男性を受け入れるのとはまた違った快楽に、ガメラは思わず陶酔の表情を浮かべる。背筋が甘い電流に覆われているようで、口から嬌声が漏れ続ける。
一方、余裕が崩れないままのイリスは乳房への愛撫を続けながら、不意打ちのように腰を突き上げて子宮口を穿った。

「あぁっ♥」
「ふふん、やっぱりここが一番弱いみたいね。ほら、こうすると……」
「あっ、だ、ダメ、それ以上は…んぉお゛おおっ♥」

弱点を集中的に責められてガメラは悶絶し、背を仰け反らせた刹那ついに快楽の許容量を超えてしまった結合部分からは絶え間なく潮を吹き出した。
びちゃびちゃと鉄砲水のような飛沫が地面に滴り落ち、イリスの足許に広い水たまりを作る。

「あはっ、凄いわねぇ♥ 何度も奥を責められただけであっさりお漏らししたなんて、私が少し動いただけでもう何回もイってるんじゃない?」
「そ、そんな事……ひっ、あ、あ゛~~っ♥」

否定しようとするものの、イリスの言う通りガメラの身体は絶頂の余韻に浸っており時折痙攣していた。だが、それでも彼女の肉体は尚も男根を求め続けており、その動きを止めようとしない。
イリスの方もそれに応えるかのように腰を動かし続け、より激しく子宮口を叩きつけていく。

――無理っ、もう何も考えられない…♥ このままだと、私はイリスのお嫁さんになってしまうぅ…♥

そんな事をぼんやりと考えつつ、しかしガメラには拒む意思も力もなく、それどころか3点の弱点をイリスの好きにされるがままになっていた。
既に抵抗の意思はなく、ただひたすらに甘美で暴力的な快感に打ち震え、目の前の邪神に精を注がれる事を望んでいる。

「あはぁんっ♥ あひぃいいいっ! だめぇえっ、また、っまたイってしまうぅうっ!」
「もう限界なのね…こんなに乱れ切ってっ、何て美しいの…! ガメラさん、私からご褒美をあげるわ!」

イリスは満足そうな笑みを浮かべながら叫ぶとガメラの腰を強く掴むと、二度と離れないと言わんばかりに一際強く突き上げると、多量の熱い奔流を流し込んだ。
どくんどくんっと脈動する肉棒の動きに合わせるように、ガメラもまた絶頂を迎えていた。

「ああぁあっ! あついぃいいっ!! あへぁっ♥ イ゛…っくぅうっ、ン…あああ゛ぁああー--っ!!!」

二孔同時に注ぎ込まれる脈動と灼熱感に、ガメラは再び数度目かの絶頂へと上り詰めると甲高い声で絶叫した。同時に彼女の女性器からも、お返しと言わんばかりに大量の潮を噴出する。
ある程度満たされたところで再びお互いの体を密着させると、イリスの腕の中で耐え切れない程の恍惚に跳ねるガメラの躰を受け止め、互い互いに愛を囁き合う。

「はひぃ…っ好きぃ…♥ お腹の中がいっぱい…イリスので満たされてるぅ…♥」
「ふふっ、そう言ってもらえてとっても嬉しいわ…でも、疲れてるところ悪いんだけど休む暇なんてないのよ」
「っぉ゛、くはぁああぁっ!♥」

イリスが妖しく微笑み、残酷に告げた後、再び激しいピストン運動を始めた。結合箇所からはぐちゃぐちゃと粘液質な音が響き渡り、それと同時にガメラもまた悦楽と歓喜の声を上げる。

――あ、あぁ…♥ まだ、終わらないんだ……。

イリスが一度達してなお行為を続けるのに対し、こちらは既に限界を迎えつつあった。これ以上されたらどうなるのかと不安に思う一方で、ガメラの心中はある決意をしていた。
私は、今からこの邪神の番になる。此処にいれば自分もトトも、そしてこの事象に巻き込まれたセラフィも痛い思いをしなくて済む。地球の命運なんて知った事ではない。今はこの身が朽ち果てるまで、ひたすらに邪神から与えられる快楽に身を委ねよう。
2本の肉鞘が蠢き続ける事で絶え間ない快感に理性が削がれつつも、ガメラは必死に覚悟を決め―――告白交じりに目の前の元・宿敵へと切々に告げた。

「はっ、はぁ、はぁ…あ、イリスっ、あ゛っ、愛してっ、もっと私を愛してぇっ♥」
「ええ、勿論…貴女が何回も孕もうと、ずぅっと愛してあげるわ。私のガメラさん」

何度もガメラの膣内に射精しながらも、イリスは容赦なく腰を振り続ける。その度に結合部から白濁液が溢れ出し、それに呼応するかのように洞窟内にガメラの蕩け切った嬌声が響き渡った。
それでも宴は終わりそうにない。堕ちた守護神たちと邪神による新たな淫蕩生活は、まだこれから始まったばかりなのだから。

 

 

 


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