とある冷凍怪獣の獄中回想記【淫語仕込み編】

「……モ、シーモ! 何時まで寝とるんじゃ!」

事後の余韻で意識を飛ばして眠りに就いていた私の聴覚に誰かの声が届く。ハッとして瞼を開くと、目の前にはご主人であるスカーキングの顔があった。

「お、おはようございます、ご主人…様」
「おはようやないがな。ワシが呼んどるのに己は呑気に熟睡しとるなんて、ええご身分やのぅ?」
「す、すみませんっ……!」

慌てて謝罪すると共に頭を下げると、スカーキングはチッと舌打ちしながらあの青い鉱石……ではなく、普段彼の体に巻きつけてある骨でできた鞭をジャラジャラと音を鳴らしながら手に取った。
その仕草に私は全身の血の気が引き、目を潤ませて嫌々と首を振るも、当人は苛立ちと嗜虐に満ちた表情でこちらを睨めつける。

「謝って済むと思っとんのか?ほれ、仕置きの時間や!」

怒号と共に、スカーキングが振るった鞭が私の背中に強く打ち付けられる。

「ひぎぃっ!?」

皮膚が裂けたのではないかと思う程の痛みが走り、私は思わず絶叫を上げる。けれどスカーキングはそんなのお構いなしといった風に何度も鞭を振るってきた。

「ひぐっ! う、っぐぅうっ! ご、ごめんなさいご主人様ぁぁっ!! 痛ぁあっ!」
「ほぉー? 口ではそう言うとるけど、デカくて頑丈なお前のことや。ホンマはこれぐらい平気やろ」
「ち、違います! ぅぐあっ!ほ、本当に痛いんですっ!」
「ふん、口答えできるならまだ余裕って事やろ。そぉらっ!」

バシィン!!と乾いた音が響くと、背中から焼けるような激痛が広がる。スカーキングが手にしている骨の鞭は全体が尖っているから尚更だ。

「あがあああぁっ!!」
「ふ……クッカカカカッ、今のはええ声やなぁ。外のクズ共に聞こえるようにもっと喘いでみいや!」
「や、やめて下さい! お願いします……っ!」
「やめる訳ないやろ、 この雌トカゲが!!」

私の懇願を怒号で一蹴すると、更にスカーキングは激しく鞭を振り下ろす。その一方で私の体表は滅多なことでは傷つかないが、何度も同じ箇所を強く殴打されると流石に苦痛を感じてしまう。

「うぐっ、あぁぁっ!!」
「……ええぞ、その調子じゃ」
「ひぎゃあっ、う゛うぅっ……!!」

息を荒げて興奮した様子のスカーキングは、泣いて悶える私を鞭で甚振り続けた。

 

 

 

もうかれこれ数分、数時間は経っただろうか。ようやく鞭の殴打が止まると汚れなき雪原の如き白さを湛えた私の背中はあちこちに赤い線を成し、その痕に空気が触れただけでもビクンと体が跳ねる。

「はぁ……はぁ……」
「ふぅ、そろそろワシも疲れてきたな。ちょいと休憩や」

肩で息をしつつ、自身が手にしていた骨の鞭を自身の体に巻きつけると未だ絶え間ない苦痛で立ち上がれない私に近づいてくる。
気怠げな足取りはそのままに今までの嗜虐にひどく興奮したらしく、いつの間にかスカーキングの股間は臍に反り返る程にいきり立っており、それが涙で滲んだ視界に映った。

「……っ」
「何を怯えとんのや、シーモ。お前も散々楽しんだんやから今度はワシを気持ち良くさせる番やろ」
「……はい」

実際は全然楽しんですらいないどころか気が狂いそうな激痛と恐怖でしかないのに、彼に逆らう権利などないのでただ従うしかない。

目を閉じたままスカーキングの股座に頭部を近付け、既に猛々しく勃起しているソレを軽く舌でつつく。

「ん…ちゅ……っ」

カウパー特有の塩辛みと生臭い臭いが鼻腔に充満する。粘膜に感じ取る不快さに耐えながら、私はご主人様の陰茎に舌を這わせ続けた。

「んむぅ……っ、んんっ」
「フヒヒ、ええ子やなぁ。相変わらずお前の舌は冷たくて堪らんな」

賞賛されても嬉しくない。こんな奴に褒められたところで、今までの苦痛なんて引くわけがない。
そう思っていても、ご主人様もといスカーキングの命令に背くことは許されず、私はひたすらこの雄に奉仕するしかなかった。

「はぁ……っ、う……んっ」

ご主人様の大きな男根を口いっぱいに頬張り、歯を立てないように注意しながら頭を前後に動かす。口内に広がる苦味に嫌悪感を抱きながらも必死に愛撫を続けた。

「ふぅー……っ、ん、なかなか上手いやないか。他の雌ザル共よりはずっとマシやのう」

先程までの暴力的な態度とは裏腹に、スカーキングは優しく私の頭を撫でてくれる。その手つきは意外にも柔らかく、まるで種族を超えた恋人同士の睦み合いのように感じられた。

(どうしてこんな事に……っ、一体いつまで続くの?)

心の中で自問するが、勿論答えなど返ってくる訳がない。その間にも背中の痛みは増してゆき、呻くついでに舌がひくり、と蠢くとそれを貪っていると勘違いしたのか、スカーキングから感嘆の声が上がる。

「おぉ、ええ食いつきっぷりやなぁ。なぁシーモ、お前がしゃぶってるコレは何て名前や?」
「……へっ?わ、分かりません……」

突然質問されて戸惑い、一旦口を離して返答すると、スカーキングはまたもや苛立った様子で私の頭を掴み、強引に喉の奥まで肉棒を押し込んできた。

「がっ!? ごほっ、おぇっ……!」
「とぼけんなや、この阿呆が! 毎日毎回ヤってんのにまだコレの名前を覚えとらんのか!?」
「んぐぅうっ! ん゛んっ、うごぉっ!!」

何度も乱暴に突き込まれて呼吸もできず、窒息しそうになる。苦しい。このままだと気絶してしまう。でも逆らう事は許されておらず、故にご主人様の言う通りにどんな返答であろうと答えるしかない。

「ぐっ、げほ、えほ……っ、す、すみませ、んっ! そ、それは……おちんちん、っですぅ…!」

息苦しさで目に涙を浮かべながら私は羞恥を振り切り、そう答えた。ご主人様の機嫌を損ねたらまた鉱石で苛められるか、鞭で打たれるかもしれない。
そして結果として、普段は求めていた回答に彼は一応ながら満足するはずが、どうも様子がおかしい。目線だけで仰ぐとご主人様はその場で目を丸くしていて、宛ら呆気にとられた表情をしていたからだ。

「 “おちんちん”やと?随分ガキ臭い呼び方しとるのぅ。もっとマシな呼び名があるやろ」
「え……っ」

予想外の指摘に思わず困惑の声を上げると、スカーキングは一旦私の口から男根を抜くと更に語気を強めてくる。

「まさかとは思うが、知らんとか抜かすつもりやないやろな?まぁええ。この機会や、ひとつ教えたるさかいによう聞いとけや」
「はい……」

弱々しく返事をすると、スカーキングは仕方ないと言わんばかりに説明を始めた。

「コレは“オチンポ”とか“マラ”つってな、ちゃんとした立派な名前があるんや。折角お前のナカに入って気持ち良くしとる器官やのに、今後そんな可愛らしい言い方したら承知せんぞ」
「は、はい……」
「ふん、分かったら次は“コレ”をどうしたいんや?言ってみぃ」

どの単語も卑猥極まりなく口にするのも躊躇したが、当然逆らう事など出来ない私は震える声でせがまれた要求を口にした。

「……ご主人、様の…おちんぽを…舐めさせて下さい……」

恥ずかしさに顔が熱くなるのを感じながら消え入りそうな声で言うと、ご主人様はニィと歪んだ笑みを漏らした。

「クカカッ、すんなりと言えたな。最初からそう言っとればええんや」
「うぅ……っ」
「それじゃあ続きや。ワシが良しと言うまでな」

そう命令されると、私はご主人様に奉仕するべく再び彼の陰茎を口の中に含んだ。

「んっ、ちゅ……っ」
「おう、ええぞ。その調子で頼むで」
「んむぅ……っ、う゛ぅっ」

上からスカーキングに頭を掴まれ、私はひたすら目の前の雄に奉仕していた。口一杯に雄のモノを頬張らされているせいで上手く喋る事も出来ず、くぐもった吐息を洩らす。
咥内で竿を捕縛するかの如く舌を巻きつけ、時折裏筋やカリ首をなぞるように刺激を与えると、新鮮なカウパー液がとぷりと溢れ出し、生臭い苦味が口腔内に広がってゆく。

「フヒヒ、お前の舌使いもだいぶ慣れてきたみたいやなぁ。最初の頃は全然やったのに」
「んっ、ちゅぷっ……ぅぐっ」

スカーキングの愉快げに嗤う声が私の聴覚を掻きむしる。今すぐにでも射精させて解放されたいのに、無情にもこの雄は私に苦痛を与え続ける。

「んぐっ……ふっ、んん……っ」
「はははっ、上手い上手い。やっぱりお前は見込みあるわ。ほれ、褒美にマーキングしてやるから、ありがたく受け止めぇや!」
「!? んん~っ! んぶっ、ん゛んぅっ!」

ドクンッと脈打ち、喉の奥まで熱い粘液が注ぎ込まれる。それを吐き出したいのに、スカーキングは私の頭をガッチリと固定して離さない。

「うぅ、ん゛……お゛え……!」

苦しい。気持ち悪い。助けて。様々な感情が脳裏に過ぎっては消えてゆく。
やがてある程度白濁を放出し終わると、スカーキングは私の口から男根を引き抜いた。

「ゲホッ、ゴホ……っ」
「よーしよし、まだ残っとるからな。特別に顔にぶっかけてやるから、しっかり受け取れや」
「……っ!?」

その言葉に驚愕している間にスカーキングは自身を軽く扱くと、私の顔に向けて精を放った。

「や、やめ、て……んぶぅっ!?」

咄嵯に顔を背けて避けようとしたが、時既に遅く出したての熱い液体をまともに浴びてしまう。

「んっ、あぶっ! あ…あついぃっ!」
「おぉ悪い悪い、溶けてしまう所やったな。だけど先程よりはキレイな顔になったやろ?」
「はぁ…っ、はぁっ…くぅう……!」

息を整えながら私はスカーキングを涙目で睨みつける。しかし、今の私は彼に屈従させられている身だ。どんなに屈辱的な扱いを受けて憤りを覚えても、骨の鞭の末端に結わえて付けてある青い鉱石を翳せばそれは忽ち瓦解してしまう。そして案の定彼はそれを手に取ると、私の眼前にすっと突きつけた。

「ひぅ……っ!」
「何や、お前に化粧してやったのに不服なようやのぅ? えぇ?」

語尾に近付くに連れて青い鉱石が強い光を放ち、それに従って私の頭がどんどん苦痛に苛まれてゆく。

「や、やめて…くださいっ、痛いっ…! 頭が割れちゃう……っ!」
「はっ、どうせなら先ほどみたいに可愛い声で鳴かんかい。まぁええ、これからもっと気持ち良くなるんやからなぁ」

そう言うなりスカーキングは鉱石を引っ込めるとつかつかと私の後ろに回り、尻尾をぐい、と横にやると、閉じたままのスリットを露にした。

「いやぁっ、な、何をするんですかっ」
「クカカッ、こんだけされてもやはりしっとりと濡れとるな」

そう言いながらスカーキングはそこに自らの長い指を挿入し、中を弄り始めた。

「ひっ…!? あああ……っ」
「ほぅら、もう指一本くらい余裕で入るぞ?」
「やっ、やだっ! そこは汚い所だから触っちゃダメなのにぃ……!」
「はぁ? そんなワガママ言ってられる立場か? 今は黙って下の口で感じとけや」

理不尽な投げかけに反論できないままにスカーキングの長い指が子宮を舐り、敏感な箇所を掻き出す仕草になると生理的に漏れた愛液が滴るほど分泌される。それを潤滑油にしてさらに激しく抜き差しを繰り返すと否応にも私は甘い声を上げ、腰を左右に揺らす事しか出来ない。

「ん? ココがええんか? やけにヒクついとるぞ」
「や、やめてください…っ!んあっ、あぅっ、あ……っ!」
「ほぅ…奥を突けばまた締まったぞ。そんなにワシの指が気持ちええんか?」
「そ、そういうわけじゃ……あんっ!」
「嘘付け。こんなに濡らしておいてよく言えるのぅ」

ご主人様の太くて長い指が私の胎内中を掻き乱してゆく。その都度わざと響かせているのか、グチュッグチャッという淫らな水音が耳を犯し、私の理性を削り取っていった。

「だいぶ解れてきたな? それでシーモ、ちょっと質問があるんやけどワシが今弄っとるココは何と言うんや?」
「うぅ…っ、お、お股…です……」

恥ずかしさのあまり消え入りそうな声で言うとスカーキングの動きが一旦止まり、私の秘部への一方的な嬲りが止む。
もしかして気が変わったのだろうかと思った刹那、ふと殺気にも似た怒気が背後から放たれた。

「……ほう。“おちんちん”に次いで“お股”と来たか。なかなかええセンスしとるな?」

スカーキングの声が一段低くなったような気がした。目を見開き、これはまずいと息を呑んだ直後、秘部から指を抜かれたのと交代でバシィッ!と臀部に強烈な痛みが走った。

「きゃうぅっ!!?」
「違うやろシーモ!ちゃんと言え!」
「やっ、やめっ……痛いっ!」
「あぁん?!お前が答えへんから悪いんじゃろ!このエロトカゲが!!」
「ひぐぅっ!」

バシンッ!と一際強い衝撃と共に、スカーキングの平手打ちが再び私のお尻に打ち付けられる。その勢いは凄まじく、痛みより何度も繰り返される衝撃に耐えられず、地面に倒れ伏してしまったが、その拍子に首輪に繋がった鎖がピンと張って喉に食い込み、苦しくて咳き込んでしまう。
だがどれだけ叫んでも責め苦がそれで和らぐはずもなく、少し間をおいて執拗な尻叩きが止むと奇妙な感覚がスリットの奥からせり上がってきた。

「……っ、んっ、んん……っ!」

それは徐々に激しさを増していき、やがて耐え難い衝動となって私を襲う。

「あっ、んっ……! くうぅうっ!」

身体をくねらせてどうにかその熱を逃そうとするけれどそれは決して収まることはなく、寧ろ余計に燃え上がるばかりだった。

「クカカ、やはりこの鉱石は効果抜群やのう。お前のドスケベ孔から洪水のように愛液が流れとるわ」
「ひゃぅっ! あっ、だめぇっ!」

どうやらスカーキングはあの青い鉱石を灯らせて私の雌蕊を刺激させているようで、何時もの頭痛の代わりに無理やり性感を引き起こしているらしい。その証拠に陰核も子宮もジンジンと疼いて声が漏れてしまう。

「やだっ、こんなの嫌なのにぃ……っ!」
「何を言うとんねん。お前の“お股”はこんなに喜んどるやないか」

皮肉たっぷりにそう言うなり、彼は再び私の秘裂に指を差し入れ、敏感な部分を何度も擦り上げる。

「ひぁっ! あぁんっ!」

途端にビクンと腰が跳ね上がり、甘い痺れが全身を駆け巡る。同時に後ろから指で突かれながら陰核を撫でられると堪らず、頭が真っ白になって何も考えられなくなる。

「やっ、やめてくださ……っ! そっちは触っちゃダメです…っ」
「クカカ、そうかそうか……ホンマに止めて欲しいんならワシの質問に答えてもらおうか。シーモ、今ワシが弄っとるのはどこや?」
「うぅ……っ、お、お股…です……」
「ふん。またそれか…先程の“おちんちん”みたいに他の名前を知らんわけじゃないやろうな?」
「し、知りません……っ!」

実際に私にはそれ以外の呼び方なんて知らないし、そもそも中に子宮とか卵巣とかいう器官があること自体、スカーキングに体を開かされて以降知ったばかりだ。

「ホンマにお前はデカい図体してそっちの知識はガキなんやな……まぁええ。これからの為に教えたる。ココはな、『おまんこ』っちゅうんや」
「お、おまん……っ!?」
「そう。ココにな、雄のチンポ突っ込んだら気持ち良くなれる孔なんや。分かったか?」

ぽんぽんと露骨に卑猥な言葉を投げかけられ、言いたくない抵抗感と恥ずかしさのあまり、思わず顔を背けてしまう。

「おいコラ、ちゃんと聞いとるか?ワシの指が入っとるココは『おまんこ』やぞ? 返事せんかい。このメストカゲが」
「んんっ! は、はいっ!」

気合いを入れるが如く尻を一発叩かれ、無理やり返事を促される。今教えられたばかりの卑猥な単語を復唱させられるというのは想像以上に羞恥が込み上げ、声が震える。けれど、スカーキングの指先が内部の敏感な箇所を掠める度に意識がそちらへ向いてしまい、上手く舌が回らなかった。

「……さぁて、これからナニでドコを可愛がって欲しいんや? 変な真似したらまた痛い目に遭うぞ」
「うぅ…っ、い、言わないと駄目ですか?」
「当然や。お前の口からはっきりと聞きたいんじゃ」

言葉攻めの最中にも私の胎内はスカーキングの愛撫にすっかり蕩けきってしまっており、後ろ脚がガクガクと震えていた。
しかしイキそうになれば、すぐに刺激していた箇所から指先がすっと離れ、安堵したところをまたずりずりと撫でられる。絶頂の兆しを察すればすぐさま寸止めされるという繰り返しに身体はとうに限界を迎えており、私は自ずとスカーキングから命令されたあの言葉を自ずと口にしていた。

「ご…ご主人、様ぁっ……どうか貴方様のおちんぽで、私シーモの……っおまんこ…虐めてくださいませぇ……!」

涙声で屈辱的な台詞を口にしながら腰を揺らし、スカーキングに媚びを売る。そうしなければ彼の責苦は絶対に終わらない。だから、こうするしかないのだ。
直後、指が引き抜かれたかと思うとそれより遥かに熱くて太いものが私の秘部に押し当てられた。

「あっ、あぁ……っ」
「ふふふ、よく言えたのぅ……それじゃ、しこたま虐めてやるさかい覚悟しいや!」
「ひっ…!」

ズンッと重い衝撃と共に熱い楔が私の中へと打ち込まれる。直後、散々焦らされてきた胎内から待ち望んだ快楽が湧き上がり、否定する前に脳髄まで甘く蕩けそうになった。

「あ…っア……っんあ゛あぁあっ!」

身体を貫かれる快感に堪えきれず甲高い喘ぎを上げながら背中が仰け反り、同時に雌蕊から恍惚が迸ると「ぷしゃあぁっ!♥」と勢い良く淫液が吹き出る。

「クカカっ、まさかハメ潮噴くとはのぉ……そこらの雌ザルですらそんな芸当なかなか出来へんで」
「はっ、はぁっ……言わない、でぇ……っ」

スカーキングの嘲るような笑いも今の私には聞こえていない。何故なら男根で胎内を奥深く貫かれた時点から思考回路は完全に麻痺してしまい、理性も完全に失われてしまっていたからだ。
その証拠に達した余韻で四肢は痙攣しているし、口の端からは唾液が溢れている。こんな姿、とてもではないが他のグレイト・エイプらにも見せられない。

「さぁて、 珍しいモン見せてくれた記念にワシも気合い入れるかな……んっしょっと」

後ろから私と繋がったまま、スカーキングは突然尻尾を捲りあげたかと思うと自らの脚を私の腰に引っ掛ける形にして覆い被さってきた。所謂、猿が交尾する際にする“マウンティング”という体勢だ。

「ひゃっ!? ちょっと、何を……!?」
「あ? 見ての通りお前の上に乗っかっとるんやろが。ほれ、こうしてお前の腰に体重掛ければお前のナカにワシのモノがより深く刺さるやろ?」
「う、嘘……そんなことしないでくださいっ! せめて普通の“やり方”で……あぁっ! だ、だめぇっ! やっ、いやぁぁっ!」

反論する前にスカーキングが自らの下肢に力を込めた途端、結合部からぐちゅり、ばちゅっと音がして速めの抽挿が繰り返される。振りほどくべく腰を振ってもそこを奥深く抉られ、裏筋と雁首で花弁ごと捲り上げられてしまうだけだ。
そればかりか彼の陰嚢が私の陰核含めた雌蕊のあちこちをべちん、べちんと叩くものだから、僅かな痛みと性感の板挟みになっておかしくなりそうになる。

「あ゛っ、あひぃいっ! こ…こんなぁ……っ!」
「ええ具合やないか。ワシのを美味そうに喰い締めとるわ……! 下手すりゃ玉袋の中身まで吸われかねんわい」
「そっ、そういう言い方……んあああっ!」

(違うっ、こんなはずでは…ご主人様に犯されてるのが気持ちいいなんて……!)

そう否定しようとしても身体の方が残酷に反応してしまい、無意識のうちに膣内をきゅっと窄めてしまう自分が恨めしかった。まるでこの雄のモノに吸い付いて離れたくないと言っているような体内の動きに恥ずかしくなる。しかしそれを無意識から来る求愛だと感じたのか、スカーキングの腰の動きはさらに激しくなった。

「ぃあ゛ああぁっ! は、速すぎますぅ! そんなにされたらぁ……っ!」
「うん? どうした? 急に締まりが良く……へへへ、ようやく素直になったか。そらそうよなぁ、お前もワシのペットとしてもう長いもんなぁ。お前の気持ち良いとこなんぞ、全部知っとるで?」
「うぅ……やめて…くだ、さい……」
「あぁ? 何を言うとんのや、今更抜けるか。それで今、お前は誰のモノで何処をどうされとんのや? 」

「…………ッ!?」

またもや言いたくもない下品な単語を言わされる羽目になり、私は悔しさに歯噛みした。けれど言わなければまた痛い目に遭わせられる。案の定言い淀む隙もなく抽挿されながら臀部にバシッと平手打ちを食らい、私は慌てて口を開いた。

「ひぎゃっ!? くぅ……ん゛っ…! ご主人、様の…おちんぽが……私のナカに…っ入って……っあぁんっ!」
「入って? まだ続きがあるじゃろうが。ほれ言ってみい」

ぱん、ばちん、と急かされるが如く臀部への平手打ちと交互に男根が素早く出し入れされるせいでまともに喋れない。それでもどうにか言葉を紡ごうとするが、その度にじゅぽじゅぽと奥まで突き上げられてしまっては堪え切れなかった。

「ひぃぐぅっ! んあ゛っ! す、スカーキング様の…っ硬いおちんぽが、私シーモのおまんこにいっぱい出たり入ったりしてっ、うぅ゛っ! とても気持ち良いのぉっ! だからもう、赦してぇえっ!」

絶叫交じりに哀願している間にも、執拗な肉の打突音が穴蔵中に響き渡る。そして言葉が終わった瞬間、狂気や殺意にも似た気配で射抜かれ、思わず背筋がゾクリと震える。

「フヒヒ…泣く程気持ちええならご主人様として応えない訳にはいかんなぁ? なら褒美として、イキ狂わせたるわ……!!」

言うが早いか、先程よりも早いペースで抽挿が再開された。しかもいつの間にかスカーキングはあの青い鉱石を腰部分に灯していて、苦痛に苛まれる以前に陰核はおろか雌蕊全体が「もっと」と言わんばかりにドクドクと熱く疼いており、それがまた羞恥心を掻き立てた。

「あ……あああっ! だめっ! そんなっ……ひぎぃっ! こんなのダメなのにっ! ん゛っ、んひぃいっ!!」

数回か突かれる度に胎内が甘い絶頂に襲われて身体を震わせるが、休む暇も無く腰を引かれてまた奥深くまで貫かれ、激しい責め立てを繰り返される。弾みでドロドロの雌蕊全体を殴打する陰嚢の刺激にも耐えきれず、またもや蜜壺から飛沫が飛び散った。

「いやあ゛あ゛ぁぁっ!! だめぇっ! そんなにしたらナカが壊れちゃいますっ! あ゛はあ っ! もう、ぬいてぇぇっ!」
「あぁ、ちゃんとヌイ・・たるで……お前のまんこ、ワシのマラで虐められすぎてすっかり感度が天井知らずになっとるやないか。このままやと本当にイキ死ぬかも知れんのう?」

嘲るような笑い声が耳元に響くが、今の私にとってはそれすら快感のスパイスにしかならない。同時に「イキ死ぬ」という不吉な言葉に恐怖を覚えつつ、この淫獄から逃れられないことに対する絶望も同時に覚えていた。

「そ、んなっ、やだ…いやです、死にたくない…っ!」
「クカカッ、冗談真に受けるなんて可愛えのぅ。ン……これから種付けするからな?しっかりとお前譲りの強いガキ産めよ?」

吐息混じりの囁きに子宮がキュンと反応してしまい、膣内がヒクヒクと収縮するのが自分でも分かった。種族違いだから何度交尾しても卵を孕むことなんてないのは判っているのに、毎度スカーキングが果てる際に紡がれるその台詞は呪いの如く私の心に染み渡っていく。
そして胎内でびくり、と一際肥大した肉の楔がひとつ震えた瞬間、彼の下肢に力が込められると同時に熱い奔流が注がれ始めた。

(あ……射精される…!)

「くっ、おら、出すぞ…! しっかり子宮ナカで飲み干せぇっ!」
「は…はひぃっご主人様ぁ! かはっ、ア゛っ……! ひィぐぅううううっ!!」

どぷっ、びゅるるるっと音を立てて勢い良く吐き出された白濁液が胎の奥を舐り、満たしてゆく。まるで灼けるような熱さを感じながら、私は快楽のあまり舌を突き出して新鮮な酸素を求め続けた。

「あ゛…あはぁ……っあつぅ……っんぅう……!」

恍惚に悶えているその間にも、スカーキングの腰は追い打ちをかけるように動き続けている。宛ら自らの精子を私の胎内中に塗り込むかのように、ぐちゅぐちゅと卑猥な水音を奏でながら何度も出し入れを繰り返す。

「いはぁ゛ぁ゛っ! ゆ…ゆるじでぇぇ! まだイッてるのにぃ……っもうイキたくない゛のぉぉっ!!」
「フヒヒヒっ、誰が終わりやと言うた? このイキたてまんこを虐めるのが堪らんのや。そら、っ願掛けにもう一発イクぞ…っ!!」

ばちん、と臀部への一撃が強く響いた刹那、私の中に入っているモノがぐぽりと子宮口を穿かんばかりに捩じ込まれると、先程と変わらない程の熱い獣慾が叩き付けられた。

「ん゛ぉ…っぉお゛ォ……〜っ!! は、入って…くる゛ぅぅっ……!」

最奥に届いているであろう亀頭がドクドクと脈動し、精巣で精製された新たな雄汁が容赦なく注ぎ込まれてゆく感覚に背筋を反らせ、数回目かの絶頂に身を委ねる。
この余韻で嫌な事を一瞬だけ忘れられそうになるものの、所詮は私を捕らえた仇敵に身も心も陵辱されているという事実は変わりはしない。しかし、今となってはそれも些細な事だと思える程に、この卑劣な暴君に身体を許してしまっている自分がいるのも事実だった。

「はへぇ…っ、ん゛あ……っあ あ……」
「ふん、これで孕んだかのぅ……どれ、一旦抜くか」

そう言うなり、彼の剛直が引き抜かれると途端に栓を失った秘部から大量の白濁がゴポゴポと溢れ出し、後ろ脚を伝った。

「ひあ゛ぁっ……!? み、見ないでぇっ」
「クカカ、まーたはしたなく漏らしおって……この様子だと、着実にワシのザーメン飲み干したみたいやな」

ありのままを言われた羞恥心から身を震わせて泣き言を漏らすと、背後から愉しげな声が返ってくる。そしてスカーキングがようやく私の腰から降りる気配がすると、突然首輪に繋がる鎖を引かれ、無理矢理顔を上げさせられた。

「うぐぇっ…!げほっ、ごぼっ」
「まだ休ませる気などないぞ? 今日雌ザル共はお零れとしてワシの取り巻きロイヤルガード共に回しとるからな。ワシが飽きるまで付き合ってもらうでぇ?」
「そ、そんな……っ、もう赦して下さい……っ! これ以上は……!」
「ああ? 聞こえへんなぁ。もうちょっとはっきり喋ってくれや。ま、コレがある時点で何を言っても無駄やけどな」

語尾の部分であの青い鉱石が光り輝き、その度に私の喉から悲鳴が漏れ出る。しかも頭部ではなくて再び雌蕊付近に翳している為、冷めたはずの性感が再び呼び起こされてしまっていた。

「ん゛んぅぅっ……! やめ、やめてぇっ……!」
「クカカ、何を言うとんねん。こんな淫らに股座濡らしといてよう言うわ。どうや、我慢できへんやろ? またシたくなってきたやろ?」

私の耳元で暴君の囁きが響く。
もう逃げられない。私は、ただ彼の気が済むまで“慰み者オモチャ”にされるしかないのだ。

「……は、はい…もう、限界です……。私のおまんこを、貴方の気が済むまでたくさんイカせてください……っ!」
「フヒヒ…よっしゃ、やる気になったな。じゃあ力抜いとけよ? お前のドスケベマンコにワシのデカマラぶち込んだるさかいになァ……!」

「は、はい……っ、お願いしま―――っん゛はあぁあっ!!」

返事が終わらない内にずどん、と再び下腹部に受け入れたくもない衝撃が走る。
一体いつまで、この淫虐は続くのだろうか。後ろからどちゅどちゅと音を立てて膣壁全体を穿つ剛棒の熱さにも既にすっかり慣れてきてしまったように思う。実際に私の口からはスカーキングを悦ばせるべく、こちらが不本意な絶頂に陥る度に自ずと卑猥な言葉を紡ぎ始めていた。

「ち、ちんぽぉっ! ご主人様のおちんぽぉっ! 気持ち良いのっ、もっと突いてぇええっ! あっあぁっ、イぐぅ、おまんこイッちゃうぅぅっ!!」

私の淫らな咆哮とスカーキングの呻き声が穴蔵中を震わせ、白濁と愛液が混じった飛沫を結合箇所から散らす。空間内がその淫靡な匂いに満たされるまで、狂乱の交合いは続けられたのだった。