祝祭淫獄リミットゼロ/終 「うっわぁ、あれだけされてもラブラブなの? 気持ち悪っ」メカゴジラの嫌悪と好奇心に満ちた声。それに混じるように、いつの間にか出ていたギドラのニ首からも軽口が混ざる。「いくら快楽漬けにしても、一度惚れたヤツには敵わないってか…下らねぇ」「つまんないのー」好き好きに文句や愚痴を溢しながらも、全員の軽口を遮ったのは、低く湿った声だった。「――時間だ」薄闇の中、ギドラの嫉妬が燃えるように渦巻く。ニ首が息を 祝祭淫獄リミットゼロ
祝祭淫獄リミットゼロ/VII 狭い小屋内で、複数の呼吸と金属音が重なると、その合間にモスラとゴジラの断片的な声が交錯した。「っ……ぁ、はぁッ……! い、いやぁっ……あぁ……!」「……は、あ゙ッ!♥ あ、あぁッ!!♥♥」メカゴジラがモスラを抱きかかえた形で後ろから突き上げ、広げられた両脚がビクンと跳ねる。その真正面―――少し離れた場所ではギドラに組み伏せられた形で陵辱されているゴジラが、蕩けきった表情で嬌声を上げていた。「ぎ、ギ 祝祭淫獄リミットゼロ
祝祭淫獄リミットゼロ/VI 「……っ!? な……何……が……!」胸の奥が急激に熱くなり、息が詰まるほどの“異物の感情”が押し寄せてきた。それは絶頂を呼び起こすものでも、彼女自身のものではない。――ゴジラの、感情だった。断片的な絶望。声にならない叫び。助けを求めたくても声すら出ない、深い闇の底のような沈黙。「っ……あ……やめろ……やめて…っ……! これは……私じゃ、ない……!」頭を抱えて身を丸めようとするが、鎖が許さない。息が 祝祭淫獄リミットゼロ
祝祭淫獄リミットゼロ/V 「んっ……あ、あぁ……?」高みに昇る直前だったのに、突然訪れた喪失感でモスラの双眸はぽかん、と虚ろを写している。「ふっ……残念そうだな、女王サマ?」「っ……う、るさい……!」モスラが睨みつけると、彼は愉快そうに笑いつつ彼女の腹部に刻まれた淫紋に触れた。途端――「ひぁあっ!?」びりっ!とした刺激と共に甘い快感が走り、彼女は大きく仰け反った。その反応を見たギドラは目を細めると、指先で淫紋をなぞりながら 祝祭淫獄リミットゼロ
祝祭淫獄リミットゼロ/IV 「さてお前達……“食べて”良いぞ」「マジかよ!?」「やった! いただきま〜す!」ニ首が弾かれたように目を輝かせた途端、左右の首が蛇のようにすばやくモスラへ迫る。「っ、やめろっ……! あぁっ」「へへっ……良い声で鳴くなぁ」「もっとイジメたくなっちゃうね〜」ニ首は左右交互から乳房に舌を這わせ、舐め上げ、敏感になった桃色の先端に蛇さながらの舌を巻き付けた。「待っ――!」モスラは鎖に繋がれた手足を必死に引 祝祭淫獄リミットゼロ
祝祭淫獄リミットゼロ/III どれほど眠っただろう。朦朧とする意識の中、モスラはひどくゆっくりと瞼を開いた。かすかに湿った石の匂い。空気は冷たく、光は薄い。目を凝らすと、古びた木材をはめ込んだ天井が広がっていた。湿気で反り返った板の隙間からは、上階の床を支える太い梁が覗いている。埃とカビの匂いが微かに鼻をつき、ここはもう、信仰の場としての役目を終えていることを告げていた。(……古い部屋……?)引き千切られた翅の痛みが、モスラの 祝祭淫獄リミットゼロ
祝祭淫獄リミットゼロ/II 「キヒヒッ…!」「つーかまえたァ〜♪」「ッ―――あ……!!」みり、と、上質の絹を裂くような音とともに、鮮やかな紋様がジワジワと裂かれる。「くぁ……ッ!!」背中に痛みが走る。だがそれ以上に―――『ゴジラの象徴を汚された』。その事実が、モスラの心を直撃した。「ギドラ……っ! お前……!!」うめき声まじりに、そして反射的に怒りの咆哮を上げるモスラ。しかしギドラは、まるで心地の良い音楽でも聞いているように 祝祭淫獄リミットゼロ
祝祭淫獄リミットゼロ 序 卵から孵りたての幼虫―――怪獣の女王モスラが最初に感じ、目にしたものは微かに残る硝煙と抉れた地面、そして熱の残滓だった。本来なら孵化した自身を出迎えてくれる者―――それも古くから自分を知る者が少なからず居たはずなのに、その気配を感じられずに困惑していた。(王は何処へ…?)かつてループ前の世界―――ギドラと交戦した際に、ゴジラと交わした約束―――『貴方とはきっとどこかで逢える』。それを胸にモスラは今 祝祭淫獄リミットゼロ
白と氷のゆりかご 最初にシーモから添い寝を誘われた時、「子供じゃないんだから」と苦笑して断った。けれど「日頃からお疲れでしょう」と言われ、結局は彼女の寝床へ足を運ぶことになった。そして談笑するのもそこそこに気持ちが落ち着いたころ、お互いの衣服を脱ぐと布団に仰向けで寝かされ、唇を重ねていた。互いの舌を絡め、体を少しずつ密着させる。冷たい素肌が胸板を滑り、擦れては撫でてくる。「んん……っ! シーモ…っ♥」「んは…っコン R-18小説