「~っむぅ!んぶあぁっ!」
ごぷ、と喉奥に白濁が流れ込むも、苦さの余り、反射的に口を離した事で大半は顔面にかかった。
「め、メガロ!?」
「はぁ…はぁ……やっぱ飲むの…無理だよぉ…!」
その後もメガロはケホケホと咳き込み、白濁も床とエプロンを汚す。
「ごめん…けほっ、ちゃんと飲めなくて…」
「……気にするな。」
と、微かに笑みを浮かべる。直後メガロはきょとんとした表情をした。
「どうして?」
「良いから。」
優しく手を取り、寝台に誘導する。
どさ、とメガロを仰向けに押し倒し、エプロンを捲り上げた途端、そこから直立している自身が映った。
「あっ…!」
「ほぅ……既に発情してるんだな。まぁ、こんな服を着てたら勃つのも当然だが。」
言葉が終わらない内にガイガンはメガロのソレを握り締め、強弱を付けて扱き始めた。
「あっ、あ…っ、ダメぇ…!いやぁ……」
快感と気わどさが入り混じり、無意識に躯を捩るも、それは遮られて腰紐を解かれる。
案の定小ぶりな胸がエプロンから姿を現した。
「っひ……」
外気が肌を分け隔てなく撫で回す。勿論、堅くなりかけの突起にも。
それでもお構いなしに、ガイガンは自身を弄びながら乳房に唇をなぞった。
「はぁ……っ!」
くちゅくちゅ。卑猥な音を立てつつ突起が転がされる。
「やっ…あぁ……ガイガぁ…ン……」
気付けば片方の乳房も余った手で良いように弄られていた。
こねくり回したり、かと思えば突起を幾度も押しつぶしたり……。
「ぅン……ひぁ……あ…」
ぎゅ…とシーツを握り締めた直後、不意に突起からの感覚は途絶え、代わりに胎内に何かが入り込んだ。
───うっ嘘!何でそんな物……ぁああっ!
敏感な器官が感じた生暖かい感触。その正体を知るのに些か時間がかかった。
ガイガンの舌が、メガロのナカを浸食していた。
「いやぁあっ!やだぁ、汚いよぉ!」
「……心配は、いらん。」
舌を離したと同時にそう告げられ、再び“攻撃”が入る。
「ひゃぁあぁん!あ…っ止め…てぇ……!」
掻き回すかの様に円を描いたかと思うと、逆に躊躇なく侵入してくる。
しかし、何れも奥深くまで達しなかったにしても、それらはメガロを官能の海に叩き込むのに充分だった。
そして、止めどなく溢れる蜜を潤滑油に舌先を奥に進めた後、これまたぬるぬるになった自身を握り締めた途端、メガロの体がびくんと跳ねた。
「は……っあぁ…いく……逝くぅう…!!」
直後にメガロの飛沫が上がり、多量の白濁を自身からぶち撒けた。
「っはぁ……随分出したな。」
「あぅう…が、ガイガァン……」
琥珀色の瞳から涙を流しながら此方を見つめるメガロ。恐らく感極まったのだろう。
「さて、そろそろ…」
突然言葉が止まった。というのも、ガイガンの視界にある物が入った。
枕の下に、何かがある。
「ガイガン……?」
「何だコレは?」
す、とガイガンはその物体を難なく取り出す。それは───
「メガロ…お前…」
「そ、それ返して!」
ガイガンが手にした物、それはこの場に置いているとは思えない――立派な男根を模した玩具だった。
───彼奴ったらこんな物まで……だが、丁度良い。
玩具を取り返そうとしている相手の腕を抑え込むと同時に、ガイガンの奥に存在しているサディスティックな感情が湧き出てくる。
「悪い子だな、メガロ…毎晩コレでナカを鍛えてたのか?」
「ちっ、違…っ贈られてきたのを見ただけで、実際使った事はないんだよ!」
本当はデスギドラから贈られてきたモノなのに。けれど、この痴態を散々晒した状況では説得力はない。
「お願い…信じて…!」
「ふぅん……だがな、」
ぐいっとガイガンはメガロの脚を肩に乗せて広げ、蜜壺に玩具を当てがう。
「な、なに?!」
「実際使った事ないなら、今ここで試してみるまでさ。」
そう冷たく言った直後、胎内に玩具が突き立てられた。
「ぅああっ!」
容赦なくナカを浸食してゆくソレ。勿論太さは一切変わらない。
やがて玩具が柄を残す程になった頃、メガロの胎内はソレに満たされていた。
「嫌がる割には、随分美味そうに咥えてるじゃないか。」
「やぁ…見ないでぇ……!」
泣きながら顔を手で覆うメガロ。しかし、脚が閉じられる気配はない。
「ガイガン……こんなのやだよぉ…玩具なんか嫌ぁ……」
「何を言うんだ。これも前戯の一つだろ。」
そう言ってガイガンは合図もなしに玩具のスイッチを“弱”に入れた。
「ぁっ……!」
生身とは違い、ひたすら定期的な動きを繰り出す。それだけでもメガロの性感はくすぐられた。
「はっ…んんっ……ぁ…」
「たかが機械にすっかりよがって…そんなに挿れて欲しかったのか?」
「違っ…うの……僕は───」
不意に言葉が止まった。
何故ならメガロの躯にじわりと何かが芽生えてきたからだ。
───何だろ……僕、感じてるの?
明らかにイヤなのに体というものは時に残酷なもので、心とは違う事を感じる時もある。
その証拠にメガロの胎内は蜜で溢れ、シーツを濡らしてゆく。
そこへ、不意にガイガンの痺れが切れた。
「いい加減素直になったらどうだ?そうしたら楽になるぞ?」
直後、彼の手は玩具を握り締め、ソレを何度も突き入れた。
「ふぁあっ?!ぁ……やだぁ!」
「…ココが良いのか?」
奥に突っ込んだかと思えば、そのまま一気に引き抜かれる。これもまた、機械並みに単調な作業だったとはいえ、それでもメガロは一層甲高く啼いた。
「うぁあぁああっ!こ、こんな…っいや、嫌ああ!」
「………っち、なら仕方ない。」
ガイガンが舌打ちした直後、かちりと玩具のスイッチを“強”にした。
「い…っやぁぁあぁあああぁん!!こわれる、壊れちゃうよぉ!」
理性が崩壊される。そしてナカも……激しく蠢く異物に悲鳴を上げている。
「そろそろ良いだろ。」
つい、と再び堅くなった自身を乱暴に扱く。途端にメガロは顎を仰け反らし、ヒクヒクと体を痙攣させた。
「かはっ……ぁ゛…んあぁあ゛あ゛ぁァァッッ!!」
忽ち自身からは先程の比にならない位の白濁が飛び散り、ガイガンの手を汚す。
同時に、鈍いモーター音を立てて胎内から玩具がずるりと抜け落ちた。
「ひゃうん!ぁあ…はぁああ……」
「メガロ………」
玩具の電源を止め、くい、と両肩からメガロの脚を下ろすも、彼女は一向に泣き止まない。
それどころか嗚咽は増すばかりだ。
すると、
「酷いよ…僕ばっか逝ってばかりなのに……!」
「…?」
唐突に告げられた言葉。自分ばかりとはどういう意味だろうか。
「僕も…ガイガンと一緒に気持ち良くなりたいのに…!」
「オレと…?」
「うん…なのに君は……」
奉仕させておいて、偶々隠していた玩具を突っ込んで無理やり逝かせた。
しかも、理不尽な嫌疑にかけた挙げ句に。
その話を聞いた時、ガイガンは何とも言えない気持ちに陥る。
そして、
「すまん、気が高ぶっててつい手荒になった。今度は……」
と、メガロの右手を優しく握り締め、穏やかな笑みを浮かべる。
「ガイガン…?」
「今度は一緒に逝こうな?」
ちゅ、と琥珀色の瞳から伝う涙を吸う。勿論しょっぱかったが、苦にならない。
「今日は座り合ってヤろう。良いな?」
「ン……」
半ば泣きながらこくりと頷く。
その時メガロはさり気にガイガン自身を一瞥したが、自分とほぼ同じ位に屹立していた。
最初にエプロンを脱ぎ捨て、互いに座り合う。
無論メガロはガイガンに跨る体勢だ。
「恥ずかしいよ…」
「まぁその内慣れるさ。」
そう言ってガイガンはメガロの蕾に自身を導く。
「ん…!」
彼の切っ先が自分の花弁に当たっている。そう感じただけでも蕾から蜜が溢れてきた。
───来て…ガイガン……
く、と背に回している腕に力を込めた途端に、それに応えるかの様に盛った自身が侵入してきた。
「ひゃぁあっ!」
「っ……!!」
びくり、とメガロの体が弓なりにしなり、同時に膣内もこれまでにない程にキツく締まる。
「あぁっ……!」
熱い。奥深くの子宮にまで当たっている気がする。そして何より……気持ち良い。
メガロが挿入された快感の余韻に浸る中、ガイガンは息を整えながら告げる。
「メガロ…我慢せずに啼けよ?」
すうっとガイガンの両手がメガロの腰に触れた直後、合図もなしに突き上げ始めた。
「はっ…ぁあ!まっ……ガイガッ…!」
寝台のスプリングが軋む音に合わさって、何度も肉の楔が胎内を上下に掻き回す。
「…メガロ……」
乱れた呼吸で何度も下から突き上げる。それだけでもメガロは漆黒の空間を仰いで飛沫を上げた。
すると、
「もっと…奥まで来て……お願い…!」
涙で潤んだ目を向けられ、ガイガンの背中に微かな恍惚が走った。
「…解った。」
承諾した後ガイガンは手を彼女の腰から臀部に回し、ぐいっと割り広げた後、一気に敏感な場所を刺激した。
「うあっ!!ゃあ……あぁん!」
息苦しさと共に、骨の髄まで快楽が尾を引く。
しかし、休む間もなく一撃は繰り返された。
「あはぁっ!くぁあっ!ガイガ…ガイガァアン!」
メガロが無意識に腰を振りつつむせび泣く中、ふとガイガンはある事に気づいた。
───ん?
何気に違和感を感じて俯くと、メガロの自身が屹立していて更にそこから先走りの液が溢れており、互いの腹部を汚していた。
これは…絶頂が近い証拠だ。
───そろそろ…潮時だな。
「メガロ……約束通り、一緒に逝こう…!」
ぎゅ…と手に力を込めた後、今度は円を描く様にかき回し、かと思えば結合部分を指先で刺激したり……様々な方法で局部に性感を与えた。
そして、切っ先が敏感な箇所に触れた途端、ガイガンの貌が苦痛に歪み、数秒遅れてメガロは目を見開いた。
「ひ…あ、……でるっ…ぃ、あぁああぁっっん!!」
「っ、射精すぞ!」
メガロの飛沫をバックに彼女自身から白濁が迸り、同時にガイガン自身からは子宮に向けて種が注がれた。
抽出が終わった後、彼は息を整えつつ胎内から自身を引き抜く。
「っは……!」
蕾から栓がなくなり、忽ちメガロの胎内からは飲みきれなかった多量の白濁が零れ落ちたのだった。
あれから数分後───二人は汗を流す為シャワーを浴びた後、寝台に付いた。
シーツは汚れていたが、そこは敢えて避けつつ寝そべる。
「どうしたの?寝ないの?」
「あ?あぁ、何だか目が冴えたんだ。」
とは言いながら、その表情に険が入っているのは気の所為だろうか。
「そう……なら、僕寝るよ?」
「ん、じゃあおやすみ。」
と、軽くキスをした後、ガイガンは再び虚空に目を向ける。
その先にあるのは───脱ぎ捨てた服の中にある通信機だった
それを手に取り、彼はある所にスイッチを入れる。
「おはよう、デスギドラ……なに、此方は真夜中だ。そっちは朝だろ。」
『あぁ~、そうだっけ。どう?楽しめた?』
ガイガンはこの時、怒りを堪えつつ「白々しい事を…」という言葉を付け足し、吐き捨て交じりに続けた。
「楽しめたも何も……寧ろ嫌がってた。」
『またまたぁ。本当は本人じゃなくて、実はアンタが楽しんでたりして。特に玩具使うところとか加虐心上がりまくりだったんじゃね?』
指摘され、思わず息を呑む。コイツは何処まで知っているんだ?奴とは何回も仕事で組んだ中で時々恐ろしく勘が冴えている時がある。
普段破天荒な一方、流石はギドラ族の中で伊達に長い年月を過ごしていないという事だろうか。
「…とにかく、余り彼奴に不慣れな事をさせるな。」
『はいはいっと。じゃあ、オヤスミ新婚さん♪』
デスギドラのからかいを無視し、ガイガンは無線を切った後寝台に潜り込む。
「やれやれ……」
本当は向こうの方で仕事があったのだが、此処は先ほどの罰としてデスギドラに回そうと心に誓った。
すると、
「ン……ガイガ…ン………」
メガロの微かに閉じきらない口から寝言が漏れる。
どうやら彼女は自分と戯れている夢を見ている様だ。
「…甘えん坊さんめ。」
そう言って、ガイガンは少しズレた布団を彼女にかけ直してやる。
───オレもそろそろ……
あれだけ“運動”したお陰で、すっかり瞼が重い。
しかし、寝る直前に彼女が瑠璃色の髪を飲み込んでしまわないか心配になったが、そこは敢えてそれを後ろにやる。
そして、
「おやすみ、シートピアの守護神様。」
ちゅ、と額にキスをして、彼も布団をかぶり、静かに深い眠りに落ちていった。
今宵もまた、人工の満月が輝いていた真夜中だった。
音がしなくなった通信機を前に、ぎし、と椅子を軋ませ、デスギドラは軽く伸びをした。
シートピア海底王国守護神の禁を破った昆虫を、自分の狙っているインファント島の“本命”を重ね合わせていると笑みが浮かんだ。
―――メガロは簡単だったけど、ガイガンは疑り深かったな。やっぱ伊達にエリートやってるわけじゃねーな。
ともあれ長年生きてきた暇つぶしだ。いざ諍いが起きても、こっちはガイガン達を仲介する振りをして高みの見物をしていれば多少は楽しめる。
自分もあのデスフォデスの端くれなんだなぁ、と思っただけで笑みが止まらない。
「ま、せいぜい頑張ってくれや。お若い者同士でな。」
終
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