「“其方の伴侶として末永く娼館にいても良い”と言ったな? それなら……今すぐ尻を向けろ。我に恥をかかせた罰も加えねばならぬ故、いつものように容赦はせんぞ……!」
一方的で、傲慢な命令が下される。
有無を言わさず、臀部を突き出したまま背後から乱暴に貫かれる——屈辱的な体勢を強いられる。
逆らえばどうなるかは分かりきっていた。
(……儂だけじゃない、娼館の同僚達にも危害が及ぶ……!)
「……分かった……っ……好きにしろ」
「黙って従え。貴様に拒否権はないはずだが?」
「……くぅっ……!」
耳を掠める冷淡な声音。
そうだ——今の儂はギドラのもの。奴隷も同然の身なのだから。
渋々と身を翻しつつ片膝を立て、自ら秘穴を晒すように腰を上げた、その瞬間——臀部を掴まれ、全身が宙に浮く。
「な……ッ!?」
驚いて下を見ると——両脚はM字に開かれ、まるで人間の幼子が用を足すかのような格好にされていた。
ぎりり、と臀部に爪が食い込む。
さらに——下ではギドラの双頭男根が、今にも結合を求めるようにドクンドクンと脈打っていた。その先端は、晒された儂の肉孔へと向けられ——そこはもう、発情した牝のように、白濁を滴らせていた。
「くっ……うぅうっ…! は、離せ…流石にこの体勢は……!」
「フフッ、そんなに藻掻くな。この体勢もまんざらではないのか?」
「キヒヒ、想定外だよなぁ。まさか怪獣王サマがこんな格好になるとは……ま、テメーもケツまんこ疼かせて待ち遠しいんだろ?」
イチとニの嘲笑が耳を刺す。逃れようと身を捩っても——「無駄無駄」 とサンが鼻先で笑い、胸板へちろりと舌を這わせる。
さらに甘噛みまで加えられ、ぞわりと背筋に悪寒が走る。
「君、さっき取引しようって言ってたよね? “其方の伴侶として末永く娼館にいても良い”って。つまりさ、今日から君は僕達の奥さんなんだよ?」
「そ、それとこれとは話が別……っくぅうっ♥」
儂は淫辱から逃れ、モスラを救うために 「其方の伴侶になろう」 と持ちかけた。
だが、それはあっさりと打ち消され——今、この有様。
(……最悪だ……!)
何とか足を閉じようとするが、無理矢理に開かされたまま、淫猥な体勢を維持させられる中で必死に抵抗する。
だが——所詮、偽りの王の前では無駄な足掻きに過ぎなかった。
やがて、ギドラの双頭男根がぐちゅり♥と音を立てて、儂の熟れた菊門に頭を潜り込ませる。
「んひっ!?♥ ぁ…ッ入って……ぐぅうっ♥♥」
グヌポッ、ぬぢゅっ、と音を鳴らしながら、怒張の頭が潜り込んでくる。それは一旦離れ離れになっていた肉孔の籠絡を愛おしむが如く、ゆっくりと奥まで割り開かれる。
入口の縁に何度も引っ掛かけられれば、ぞくぞくとした背徳感と恐怖心、そしておぞましい快感が入り混じり、反射的に身体を反り返す。
こちらのモノも最早雄々しく勃起し、先走りまで滲み出させているのに、それをじっくり視姦される感覚に堪らず感じ入ってしまう。
(あ……だめだ……こんなの、無理だ……ッ!!)
何度も挿れられたはずのソレなのに――愛おしさすら感じたのか、後孔がきゅんっ♥と締まる。
ずぷぷっ……。
成す術もなく、熱を持った怒張が、一層深く捻じ込まれる。
「……くっ……!」
こんな奴に媚びたくない。
そう思うのに、身体は従順だった。
(違う……! こんなの、望んでなんか……!)
だが、もう遅い。
生き血の効果で昂ぶりすぎた尻穴に、凶悪な楔が深々と突き立てられた。ソレは自重によって根元近くまで埋まり――ぴたり、と動きが止まる。
ズクンッ……!
奥深くに入りきった瞬間、ソレの鼓動が響いた。
どくん、どくん――と、腹の奥まで疼くような感覚。牙を噛み締めて耐えようとするが、偽りの王はそんな細やかな抵抗すら許さない。
「あれぇ? あんまり良いリアクションないね?もしかして、僕達とのプレイに飽きちゃった?」
「昔っからそうだったろうが、サン。コイツは、その気にならないと燃えない体質だったろ」
「ふむ……やはり、我の伴侶になっても素直にはなれんようだな。ほら、ココが好きなのだろう?」
ぐりぃっ――。
「あっ……♥」
ソレが深く捻じ込まれると、微かな喘ぎ声が漏れてしまう。
(っ……!!)
全身に甘い戦慄が奔った。宙に抱え上げられたままの体勢。重力に引かれるままに、後孔の奥深くへと深く沈められていく。
「くっくっ、やはり奥を抉られるのは弱いな。どうだ、この感覚……焦らされながら突かれるのが、一番気に入っているのだろう?」
「ふざけ……っ! 誰がこんなモノに……!」
反論しようと声を荒げる――だが、語尾は甘く掠れた。
口では拒んでも、後孔は違った。きゅんきゅんっと、奥で強く締め付ける。
(こんなの、嫌なのに……!)
だが、抗えば抗うほど、惨めさが際立つ。
正常位や騎乗位とは違う。バックスタイルは、全てを相手に委ねる姿勢――支配を象徴する体位。ましてや、宙吊りで抱えられた状態。
逃げられる訳などなかった。動きは焦らすように、ねっとりとした律動。ゆっくりと、じっくりと、ねちっこく挿入されるせいで嫌でも意識させられる。
(駄目だ……このままじゃ、本当に……!)
ゴチュリ。体内で響く鈍い音が思案を打ち消した。
「お゛っ……!!?♥♥」
突然、奥まで抉じ込まれる。
(っ――!?)
一瞬、瞼の裏に星が散った。ぐにり、と腹が押し上げられる。
内臓を突き上げられた衝撃に息が詰まる。
「あぁ、すまぬな。てっきり退屈で寝ているかとばかり思ったぞ」
ふざけた声音を漏らし、イチはわざと突き上げながら、軽く揺すってくる。
律動はいやらしく前立腺を擦り、意識を支配するようだった。
「くぁ゛っ、や、やめ…っ!♥ あっ、あぁ……ッ♥♥」
ぐぽっ、じゅぷっ――。
淫猥な水音を撒き散らしながら、腰が強かに打ちつけられる。
深まる角度。重力がのしかかり、更に奥へと沈められる。
「ひぁっ!♥ はぁうぅっ♥♥ な、中が……裂かれ……っ! やめろ、抜いてくれぇっ!」
「おいおい、嫌がってる割にはアンタのちんぽ、バッキバキに勃起してんじゃん?嘘を吐くのが下手だなぁ、怪獣王サマ?」
声の主は――恐らくニ。振り返りたくても、それどころではなかった。
ぎちぎちに抉られた内壁が、双頭の魔羅に貫かれるたび、びくんと痺れるような快楽を流し込まれる。
耐え切れず背を反らせると――。
「ぁぎっ!?♥」
胸板に後ろから鋭い牙が喰らい付いた。
「い、痛ぁ……っ! 噛むなぁ…ッ、うぐぅう……ッ!♥♥」
「ああ、ごめんごめん。つい我慢できなくてね……君を食べたいくらい大好きなんだもん。ねぇ、僕もここに痕をつけて良いよね? 良いでしょ?」
サンの声が聴覚を擽れば、またもや牙がさらに深く食い込む。
「……っ!」
甘噛みを繰り返されるたび、暗に『自分の物だ』と刻み込まれるようで――無性に腹立たしい。
(ふざけるな……!)
だが、その怒りをかき消すように後孔の律動は、止まらない。
結腸を蹂躙する楔。
挿し込まれるたびに意識が引き戻され、抜き出されるたび、また宙に浮く感覚に陥る。
「はっ……あ、くぅぅ……っ♥♥」
びくっ……!
ぶるんっ、ぶるぶるっ――。
魔羅は耐えきれず揺れ動き、鈴口からは止め処なくカウパーを零した。
ぽた、ぽた、とタイルを汚す白濁。
明確な証拠だった。
嫌でも理解する。身体は、絶対に抗えないと。
「あ゛ぁ〜…っ!♥ ひうっ、あっ、ひゃうぅッ!!♥♥ ふあっ、あぁッ!♥♥」
「フフッ……随分とはしたないな。我に跨がって腰を振っていた時より格別だろう? 何度強気を見せようと、今こうして貴様を貫いているのはこの我だ。忘れられては困るな」
背後から囁かれる声は、どこまでも冷淡だった。
羞恥と怒りを煽るような、その高圧的な響きに全身が震える。
(こやつ……!)
それだけでなく、精神まで揺さぶられる。
言葉の端々に滲む敵意が、逆に儂の中の被虐性を呼び覚ましてしまう。
「もうすっかり馴染みきったな……そんなに我に屈することを望んでいるのか?」
「違っ……んぎぃいっ!♥♥」
根元まで突き上げられた瞬間、電流のような痺れが駆け抜けた。
強烈な衝撃と圧迫感に、視界が歪むと再び最奥の弱点を 「グリッ♥」と擦られ——反射的に、肉孔がきゅっと締まる。
(違う、誘ってなんか……!)
だが自分の意思とは裏腹に、淫らな動作を見せてしまう。それを見たニは、嘲笑とも軽蔑ともつかぬ笑みを浮かべ、口角を上げた。
「ハハッ、相変わらずの好きモノだな? お前みたいな堅物を堕とすのも一興だが……ちょっと早すぎじゃねーの?——どれ、ちょっと喉乾いたからちんぽ借りるぜ」
「っ……!? や、め……!」
言うが早いか、ニの首がすうっと伸び、儂の魔羅へと滑るように近づく。
「ふぁっ……!? ひぁアッ♥♥」
長い舌が絡みつき、蛇のように易々と包み込んでいく。
裏筋から鈴口まで、隅々まで舐め回され——そのまま、一気に咥え込まれた。
「ん、はぁっ……!!♥」
急所でありながら敏感な箇所が舌が絡みつくたび、粘膜の感触が熱を煽る。
喉奥へ吸い込まれていく感覚に、意識が蕩けるように霞んだ。
「可愛らしい声を上げてくれたな……貴殿は本当に、何処までも我を愉しませてくれる……」
「あっ…うっ…んはぁっ……!♥ う、煩…くひィィっ!!♥♥」
「フッ……素直に感じていればいいものを……あまり逆らわん方が良いぞ? その気になれば、ニの牙で貴殿のモノを噛み千切ることもできるのだからな」
その言葉に、短い悲鳴が漏れる。
びくりと身震いした瞬間、結合箇所が強く「ぎゅっ」 と締まる。
それを感じたギドラが、満足気に溜息を吐くのがわかった。
(まずい……このままでは、また……)
「ふむ、もう限界か? 少し我慢しろ。これはあくまで“罰”なのだからな……サン、そろそろやれ」
「うん!」
サンが楽しげに声を弾ませると——甘噛みを繰り返していた胸板に、ビリリッ! と電撃が走った。
「——ッ!!??」
刹那。
尖った牙が 「ぷすり」 と突き立てられる。
同時に、鋭い痛みと熱が弾け、強烈な衝撃が全身を駆け抜けた——。
「ふひゃぁあァあァッ!!!♥♥」
激痛に身悶えたのも束の間、噛まれた箇所が痺れ始め、そこから次第に痛みは引き摺った甘い快楽に変換される。
そこからじわじわと体内を巡る様に広がっていくと、今度は逆に痛みを伴った刺激さえも、強い快感になってしまう感覚に襲われる。
「あがぁあぁっ……!♥ い、ひぃいっ……!んぎぃ…ッおっ、お゛おぉっ……!♥♥」
噛まれた箇所が痺れる。
じわじわと広がる鈍痛。それは甘く、じっとりと熱を孕みながら、神経を溶かしていく。
「ふぎ…ッあぁあ……!♥♥」
苦痛と快楽の咆哮が浴場に響き渡る。びくびくと震える身体。
その衝撃に、ニの咥内に拘束されたままの魔羅が――
びゅくっ、びゅるるるっ――!!
絶頂。いや――本能が、死の気配を察したのだ。
「むぐ…っ♥ んはっ……すっげ、やっぱ怪獣王サマの射精は半端ねーな。こんなん雌なら一発アウトだぜ?」
「ねー、女王サマも余裕で孕んじゃいそう。ま、そんな未来はもう無いけど?」
くつくつと笑いながら、好き放題に嘲弄されてしまう。
(――っ、おのれ……!)
だが、ニとサンへ反論する余地は疎か、射精の余韻すら許されない。
反論も、呼吸すらも――。
ぐぽっ。
ぬるりと抽き出され、再び奥へと沈められる楔。
「ひぎゃあアァッ!♥♥ やめ、動かなっ……んあっ、あああッ!!♥」
「誰が休めと言った?先程も言ったであろう、これは罰だ。我の番として相応しい態度を取るまで、貴様を解放する気はない」
ぐっぽっ、ぶちゅっ、ずるっ――ねちり、と粘着質な律動。
せめて何かを言い返そうと口を開く。しかし、喉からこぼれるのは甘く蕩けた喘ぎばかりだった。
「あひぃいっ♥ ぎ、ギドラぁ……も、ゆるしてぇ……ッ! こわれるぅっ!♥ 」
「ふぅん? 早々から許しを乞うか……貴殿がこれしきの事で壊れるとは思えぬが?」
「ははっ。どうせすぐに降参して、もっとシて下さ〜い♥って頼むようになるんじゃない?ほらほらっ♪」
グプンッ、と押し広げられては腰が動くたび、支配を誇示するかのように全身を揺さぶられる。
何度も、何度も、自分の体重でペニスの先端が直腸の奥へと突き刺さる。
全身がぶるっ……と震えた。苦しさに、気持ち悪さに、目元がじわりと滲む。
(いやだ、いやだ、こんな……!)
しかし―――ぴちゃ……と音を立てるニの舌が、魔羅の先端を這う。
びくんっ――!!
(っ!?)
雄としての本能を、強制的に目覚めさせられる。
先ほどまでの苦痛が、まるで嘘のように快楽へと塗り替えられていく。ぞくりと背筋が泡立つ。
耐えられない。
こんな快楽、許せるわけが――。
「んぐうぅぅっ!! はひっ、んぉおおっ♥ ふ、深いぃいい……ッ!♥」
「ふっ……相変わらず、締め付け具合は上々。何とも心地良い……」
どぢゅっ、ぐぢゅっ……!衝撃が幾重にも直腸を抉る。
(くっ、あ゛ぁッ……!)
容赦なく突き上げられるたび、前立腺を執拗に擦られる。
びくんっ、と儂の魔羅が跳ねた。
(まず、い……ッ!)
じんわりと、下腹部に熱が滲む。絶頂とは違う。だが、脳が焼かれるような恍惚――。
それを自覚した瞬間、背筋が凍りついた。
「おぐゥッ、ぁ……ッあぁ〜…っ♥♥ も、突き上げないれ゛ぇ…っ!」
「それは聞けぬ頼みだな。客…否、夫の要望に応えるのが番としてのルールだろう?」
「それに、ここをこうやってグリグリ擦られるの大好きでしょ?」
ぐりっ。
「っ……!?」
ずぶっ、ずぶっ……!亀頭が執拗に一点を押し上げる。
下半身に甘く痺れる衝動が広がる。
(だめ、こんな、こんなの……!)
ぷるぷると、手付かずの魔羅が震えた。もう、耐えられない。
「あ゛っ、いやだ…っ! 出るっ、出てしまうぅぅっ♥♥♥」
ぷしゅっ……!びゅるっ、びゅくっ、ぴしゃっ……!
透明な飛沫が迸る。
瞬間、腰がビクリと跳ねた。だが――ニは、その直前に口を離していた。
(え、や…だ……!?)
自分で噴いた。しかも、止まらない。
「ぁああ゛ぁ……ッ♥♥ み、見ないれ゛ぇ…くぅうっ♥♥」
「キヒヒっ、すっげぇな。仇敵の前でこんなに派手に潮噴くとか……マジで終わってんじゃん?」
(終わって……!?)
実際、魔羅は止まる気配すらなかった。
ぷしゃっ、ぷしゃあっ……!♥♥
断続的に、いや、途切れることなく歓喜の飛沫を射出し続ける。その様子をギドラがまじまじと見つめているのがわかった。
それが、耐えられない。
「らめっ、らめぇ……っ!♥♥ と、とまらな……あ゛ぁアァアッ!♥♥♥」
「はは、凄いな。何度も見慣れているが、なんと素晴らしい光景よ……!」
皮肉たっぷりの声音。
直後――。
ずちゅんっ!!
強烈な衝撃に、背筋が跳ねる。目の前が一瞬白く弾けるほどの、暴力的な圧迫。
「あぎッ、イ゛ッ……!! お゛っ……ひぐぅうぅぅッ!!♥♥」
余韻を味わう間もなく、抜き差しが再開された。激しい律動。止まらない追撃。まだ、収まりきっていない射精を、さらに煽るように内部が痙攣する。
だが、怒張は尚も強烈に結腸を抉れば、粘膜の牙を立てる。
ぐりっ、ぐりっ……!
圧倒的な蹂躙。容赦のない支配。痛みと快楽の境界線が曖昧になる。
だが――これは、もはや快楽ではない。拷問にも等しかった。
「……っ、ぐ……ぁおお゛…ッ♥」
朦朧とした意識が、焼け付くような痛みで引き戻される。
しかし――がくん、がくんっ……!
目の前が揺れる。視界が歪む。もう、耐えられない。ただ涙を浮かばせて、目を閉じることしかできなかった。
そんな儂を見下ろしながら、嗤うような声が耳を侵していく。
「我は、貴様のその許しを乞う鳴き声がどうしようもなく好きになってな……実に愉快なものを見せてくれた礼に、トドメだ。我の子種を、たっぷりと注ぎ込んでやるぞ……!」
「!? やっ……あっ、だめ…!」
肚が裂かれる――!
「やめろ、やめろぉッ……! こんなの、受け止められるわけが――!!」
再びもがく。しかし、無駄だった。がっしりと拘束された身体。
そのまま、がくんっ、がくんっ、とギドラの腰が激しく打ちつけられる。
その瞬間――ガブリッ!
「ぁ、ぎぃ……!!」
サンの牙が胸板に深く突き刺さる。さらに、ニの咥内に魔羅がぐっぽりと飲み込まれた。
全身を、それも魂すら絡め取られる感覚。逃げ場など、どこにもない。
「そろそろ頃合いだな。では……喰らえ、これが我の下に堕ちた貴様の宿命だと知れっ……!!」
「やめ、……っひぃぁああ゛あ゛ああッ!!♥♥♥」
ずんっ、と腹の奥まで突き上げられる。
一瞬、肺の中の空気が全部押し出されたような衝撃。次の瞬間、焼け爛れるような熱が直腸を満たし――脳が真っ白に弾け飛んだ。
「———〜〜〜ッ!!♥♥♥♥」
びくんっ、と全身が跳ねる。直後、黄色い閃光が胸板から走り抜けた。
(あ、熱い……!!)
びゅるっ、びゅくっ……!!
「ぅあぁあ゛っ……やら゛、でっ……出る…っ、いっぱい出てしまうぅっ……!♥」
尿道から溢れ出した白濁は、ニの喉奥で堰を切ったように吐き出される。宛ら雄の矜持を飲み干さんばかりだ。
(嫌だ、こんな……こんな、惨めな――ッ!)
そう思った瞬間、結合箇所からは雨漏りよろしく白濁が漏れ出し、それに伴って儂の魔羅がまたも強く跳ねた。
「ふっはははっ、凄い量の子種が注がれてしまったな。やはり貴様には男娼よりも、永久に我が伴侶こそ相応しいのではないか?」
聞こえない。
(聞きたくない……聞きたくもないのに……!)
「お前、なん……かに、堕とされる、くらいなら……死を選ぶ……!」
「くくっ……そうだ。それで良い。抵抗せねば面白く無くなる。まだ完全に壊してやる気はないから安心するがいい」
ぬちゅっ。
口内に、イチの舌がねじ込まれる。
(あ、だめ…っ……)
生温かい軟体が歯茎をなぞった瞬間、脳が痺れるとまだ埋まったままの魔羅が、さらに膨張する。
「ふぁ…っ!? ま、まだ大きく…♥」
「休んでる暇はないよ、ゴジラ。君が僕達の事を“愛している”と認めるまでは続けるからねぇ?」
「何時間でも何日経とうと、絶対に休ませるつもりはねーからな……ほれ、ケツの孔締めてまた鳴いてみろよ!」
ずぶっ、ずぶっ……!
追撃の律動が、再び理不尽なタイミングでのアクメを呼び起こす。
「んひィっ!? はげし……イぐっ……イグゥううぅうぅッ!!♥♥」
(……もう……どうでも……いい……)
繰り返される絶頂に抗うことさえ、もうどうでもよくなりつつあった。
そんな絶望的な思考さえも、次に襲いかかる波に呑まれると、痛みも屈辱も、因縁すらも押し流されてゆく。ただ――快楽だけが、全てを支配していく。
その内に儂の理性は、何時しか果てしない淫獄の闇へと沈んでいった。
【BAD END】