古代冷凍怪獣の官能リラクゼーション*参

「うぉ……やべ、こんなデカくて柔らかいのに張りがあるし、こりゃ癖になるかも…」
「あぁんっ♥ そんな、言わないでくださいぃ…♥♥」
「でも事実だろ?」

むにゅ、と狭まれたかと思えば上下あべこべに弄ばれ、辺り一面にオイルを塗られます。それで滑りが良くなると血流が良くなるのも同然で、何度もコングさんの手の中で揉みしだかれる中で自在に形を変えていきました。

「ふぁ、あぁ……♥ んっ♥ そ、それは……ぁ♥」
「ほら、遠慮しないでもっと気持ち良くなって良いんだぜ」
「ひゃあんっ♥♥♥」

彼の手の動きに合わせ、乳房が大きく歪みます。時折指先で乳輪を突かれると痺れのような快感が脳天にまで響き渡り、私はもはや抵抗などできるはずもなく喘ぎ続けていました。

(ああ……凄いぃっ♥♥ 今まで味わってきたどんな事よりも刺激的です…♥♥)

かつて性欲の捌け口としてスカーキングに犯されていた時は苦痛以外の何者でもありませんでした。それどころか彼によって淫らな暴言交じりに何度もあの長い指で乳房や乳輪を弄繰り回され、陥没したところから勃起した乳首をしつこく扱かれては、何度も絶頂していた記憶が色濃く残っていていました。
いくら泣いても決して解放される事などなく気ままに甚振られ、肉奴隷として扱われる毎日。だからこそコングさんに「着いていくか?」と誘われた際はこの場で泣き出しそうになった程です。

(きっと私、あの時の痛みが忘れられないのでしょうね……)

しかし、それももう乗り越えようとしつつある過去の話です。今ではこのコンプレックスでしかなかった箇所を信頼するひとに思う存分触って感じて欲しいという欲望の方が勝ってしまいました。その意思が通じたのか、コングさんはおずおずと手を私の胸に伸ばし、淡雪に触れるかの如く乳輪周辺を優しく撫で始めます。

「はぁ……ふぅ……んっ♥」

最初はこそ違和感はあったものの、すぐに慣れて心地好さを感じるようになると、今度は私の両胸全体を優しく掴み揉みしだいては乳輪の縁をなぞる動作を繰り返しました。それがたまらなく気持ち良く、私は思わず彼の名前を呼んでしまいます。

「うぁ…♥ こ、コングさん……っ!」
「ん? どうした?」

余裕綽々な口調ながら、彼もまた私の痴態を見て息が上がっている様でした。しかも口許に笑みすらも湛えていて、まるでこれから起こることを楽しんでいるかのようです。

「乳首も、触ってぇ……っ!♥」
「はは、了解。この埋まってる所か?」

言われるがままにくりくりと乳輪の中心に埋まった対の蕾を弄られると、びりびりと痺れるような快楽がそこに広がり、勃起を促していきます。

「はっ…はいぃっ!♥ お願い、どうかそこをぉ…っ!」

恥ずかしい声を我慢する事も忘れ、彼に懇願しました。すると彼は親指と人差し指を使って左右から乳輪を押し広げると、そこから覗いた突起を軽く弾いてきます。
時折くにっ、と指先が沈む感覚。それと同時に身体の奥底で何かのスイッチが入ったかのような錯覚に陥りました。

あぁあっ!♥♥♥」

途端に腰回りがじんわりと温かくなり、膣口から大量の愛液が噴き出したかと思えば太腿を伝う程の量でした。それに気づいた私は羞恥で頬を染めて何とか取り繕おうとしましたが、止め処ない恍惚がそれを許してくれません。

「あっ……んぁ…♥ こ、コングさぁん……っ♥♥」
「うーん、なかなか出てこないな…こりゃちょっと掛かるぞ」

そう言いながらも彼は執拗にその部分ばかり責め立ててきます。びん、びんと僅かばかり出てくる中、それらの露出を促すべくくぱっと開くと、痛みよりも甘い痺れが理性を蕩けさせてしまいます。

「あっ♥ んぁっ♥ やだぁ…お胸が熱いぃ……っ!♥♥♥」
「おいおい、そんなに感じるのかよ。こりゃ余程重症だな」

少し場所変えるぞ、とひとつ呟くとコングさんは私に覆い被さり、胴体を跨ぐ形で馬乗りになります。この体勢になるということは、半ば身動きできない状態で弄ばれるということ。しかし、一切の恐れはなくて代わりに期待感が大きかったくらいです。

「シーモ、また胸触るけどいいよな?」
「は、はい…っこのままだと、私も辛いですもの……」

答えるとコングさんは嬉々とした表情を浮かべ、オイルを塗りたくった両手を私の両胸に這わせてきます。そして、先程と同様に芽吹きつつある小粒な対の実を指先で弄ぶと、そのまま揉みほぐしていきました。

「あひぃっ、んあぁっ……♥」
「おぉ……なんかむくむく膨らんできてる」

彼の言葉通りオイルの滑りを借りて、胸の先端が徐々に顔を出していきます。まるで植えられた種が芽を生やすが如く肉の中で尖り始めると、忽ち内側からぷくぅ…っ♥と腫れ上がっていきました。今度はそれらを人差し指を親指で摘ままれ、香油の滑りに任せてニチュニチュと音を立てつつ擦り上げられました。これには耐えられるはずもなく、私は全身を仰け反らせて悶え続けます。

「ひぃうっ!!?♥♥ あ…っふぁあああっ!!♥♥」
「すげぇ声だな…そろそろ出てきそうだからもう少し我慢してくれよ?」
「は、はひぃっ……♥ んぅ、くふぅううんっ!!」

オイルのお陰もあってか彼の大きな手が思わぬところを刺激する度に、じんわりとした心地良さが身体中を駆け巡ります。 顕になった箇所を扱かれる度にまるで電流のような快感が走り抜け、その刺激がきゅんきゅんと子宮を疼かせます。これ以上されたら胸だけで果ててしまうかもしれない、そう思った私は必死になって彼の名を呼びました。

「こ、コングさんっ! だ…だめぇ……っ! 乳首出てきちゃうぅ……っ♥ んんん~っ!!♥♥」

私の必死の訴えは彼には届かなかったようでした。というのも、運悪く―――コングさんにとっては好機だったかもしれませんが、このタイミングで完全に勃起した乳首がぴぃん、と音を立てんばかりに飛び出してしまったのです。

「おぉ、やっと出てきたぞ! あとはこうして……っ」
「へ? ちょっと……ひああぁっ♥♥♥」

漸く完全に出てきたそれらに一息吐く暇すら与えず、逃がさないとばかりにコングさんがいきなり両乳房をぎゅむう♥と挟み上げ、そのまま口の中に含んでしまったではありませんか。按摩とは程遠い思わぬ動作に、私は情けない声を上げてしまいます。

「あぁっ!♥ それダメですぅっ! 吸わないで、くださぃっ♥♥」

じゅぷっ、ぢゅる、ちゅっ、と淫らな音が室内に響き渡ると同時に、今や性感帯の源泉となった二つの突起物に強い吸引力を感じます。敏感になっている箇所を容赦なくしゃぶりつかれ、唇で甘噛みされては口内で転がされるという激しい責めに、私はもはや絶頂を耐えることなどできませんでした。

「あっ、あ゛っ……い、イクっ♥ イキますっ♥♥ ごめんなさいっ、お胸でイっちゃいますぅうっ♥♥♥」

敏感になった乳首から波紋のように広がる快楽に、私は謝罪も交えて呆気なく絶頂してしまいました。しかし、それでもコングさんはお構いなしに、ちゅううぅっ♥と強く吸い上げてくるせいでまた達してしまう始末です。

「は、はぁ…はぁ……んっ♥ や…やめてぇ、あぁんっ!♥♥」
「んむ……っはは、可愛いな。もっと見せてくれよ」
「か、可愛いだなんて…っこんな高齢の雌に、お世辞なんて止めてください……!」

一旦口を離され、今まで投げかけられたことすらない言葉に思わず赤面し、視線を背けて否定してしまいます。けれどもコングさんの口調からは決して揶揄っている訳ではなさそうで、それが尚更恥ずかしくて仕方がありませんでした。

「嘘じゃないぜ? アンタ本当に魅力的だよ。威厳もあって美しくて…だからシーモに迫られるとつい興奮しちまう」
「そ、そんなこと…私などもう穢された身だし、何万年も生きてきましたから……貴方からすれば老婆も同然でしょう」
「何言ってんだ。俺からすればまだまだ若くて綺麗だよ、アンタは」

告白される度に私は頬を赤く染め、一層胸が高鳴ってしまうのを感じました。
それは彼も同じだったようで、その証拠に彼の手つきが先程よりも優しくなると表情すらも穏やかな笑みを湛えています。それは初めて私に手を差し伸べた時と非常によく似ておりました。

「……なぁ、アンタはどうなんだ?」
「え?」
「オレのこと、嫌いか?」

唐突に問われ、私は咄嵯に答えられなくなりました。だって、そんな質問を投げかけられるだなんて思いもしなかったのですから。

「…嫌いな訳がありません。貴方は私の命の恩人で、生涯着いていくと決めた相手なんですもの」
「じゃあ好き…ってこと?」
「えぇ、寧ろそれ以上です。でなければ自分から裸身を晒すなんて事は致しません」

視線を背けないまま真っ直ぐに告げるとコングさんは嬉しそうにはにかみ、そのまま私の右手にそっと指を絡めて握り込んできます。まるで恋人同士のような仕草に胸がドキドキと脈打ち、顔が熱くなるのを感じました。

「そう言ってくれて嬉しいよ。オレから迫られたら嫌いになるかと思って、ずっと我慢してたんだ」
「我慢って…私の為に、ですか?」
「あぁ。王としての立場もあるしな。でも、これで吹っ切れた。まさかアンタもオレの事思ってくれてたなんてな」

何という偶然の一致なのでしょう。私がコングさんに本心を打ち明けられなかったように、彼もまた自らの立ち位置を気に掛けて告白を思い止まっていたようです。それを互いに伝え合えた今、私たちの間に年齢や種族の壁など最早ありません。胸がいっぱいになると同時に涙がじわりと浮かび、溢れ出る歓喜を両腕に載せてコングさんに抱き着きました。

「うれ、しい…♥ 私シーモも、あなた様のこと……」
「オレもだ。オレも……お前のことが―――」

「「好き…っ♥♥♥」」

コングさんもまた鍛え上げられた褐色の腕で私を抱き締め返し、そのままお互いの唇を重ね合いました。とは言ってもコングさんは接吻のやり方がよくわからなかった為に私がリードする形で彼の舌を転がし、絡め、唾液を交わらせます。

「んむっ、ちゅる……♥♥ こん、ぐさぁん……ぅんっ…♥♥」
「ん…っぷぁ……シーモ…っ♥」

ちゅくちゅくと音を立てながら互いの口腔を貪ると、私は彼の後頭部に指先を這わせつつ逞しい首に腕を回して引き寄せました。途端、コングさんも応えるように私の銀髪から生えた角をツッ……と撫でてくれて、ますます胸の奥が強く疼いて堪りません。
スカーキングに無理矢理抱かれている時には決して起こり得る事のなかった多幸感と愛しさが胸を満たしていく中、不意に唇が離れました。

「はぁ……はぁ……っ、コングさん…?」
「悪い、もう我慢できない…っ!」

途端、コングさんは穿いているズボンに手を掛けると、その場で一気に下ろしました。露わになったのは既に痛いほど勃起した男性器で、下手すると腹筋に張り付かねないほどにそそり立っている光景を目の当たりにした瞬間、私はごくりと生唾を飲み込みます。

(まぁ…なんてご立派なのでしょう……♥)

スカーキングのモノを雌殺しの凶器とするなら、コングさんのはソレと負けず劣らずの立派な肉刀で、若くとも既に雄々しい存在感を放つそれに思わず釘付けになってしまいました。そんな中、コングさんは膝立ちのままはっと目を見開くと、戸惑った様子で私を見つめてきます。

「あー…勢いで脱いじまったけど、これってどうすりゃいいんだ? アンタに教えてもらいたいんだけど」

思わぬ発言に私は目を見開きました。異性との経験がないのは存じ上げていましたが、まさか自慰すら未経験だったとは……そうする暇もない程に彼がどのように過酷な半生を送ってきたのかと驚く反面、意外と初々しい反応に思わず笑みを浮かべてしまいます。

「あの、ですね…まずこうして、ご自分のモノを握って……」
「お、おう……こうか?」

右手が陽根の真ん中に這い、恐る恐るながらそのまま切っ先の角度が固定されます。

「はい…そうしたら、ゆっくりと上下に動かしてくださいませ」

言われるままに彼はぎこちない手つきながらも懸命に擦り上げ始めました。最初は時々止まっていたものの、やがて先走り汁が滲んでくるとそれを利用し、潤滑油代わりにして更に扱き続けます。

「んっ……なんか、ぞわぞわする……っ」
「それが快感です。気持ち良くなればなる程先っぽから透明なお露が出てきますから、それで滑りを良くすればもっと早く達せられますよ」
「達する…? よくわからんが、続けてれば良いんだな?」

小声で呟きつつ、コングさんは私の指示通り先端から漏れ出す透明な液体を指先に絡め取り、全体に馴染ませるようにしてから再び手を上下させていきました。最初は拙かった動きもオイルの滑りも相まって徐々にコツを掴んだようで、時折息を荒げるようになりました。

「ふぅ…はぁ……はぁ…っ、シーモ…っ♥」
「どうです? 気持ち良いですか?」
「あ、あぁ……っ! 痺れるみたいで変な感じだ…っ」

そう言いながらコングさんは切なげに眉根を寄せ、褐色の胸筋を上下に震わせて快楽に耐えていました。
雄として初めて味わうであろう感覚に戸惑いつつも、それでも私の裸身を眺めて一心不乱に性器を扱いている姿は、とても愛らしく思えます。

「やっば……っこれ、手が止まんねぇ…っ♥♥」
「うふふ…その調子ですよ、コングさん」

低くも甘えた声を漏らし、時折びくり、と頭部が仰け反り、天井を仰ぐ姿に私は胸が高鳴りました。その内何時しか私もコングさんの興奮に充てられたらしく、無意識に右手が足の付け根に伸び、既にとろとろになった雌蕊に触れます。

「ん、んん……っ♥」

くちゅくちゅと淫靡な水音が響き、余った片手で乳房を揉みつつ私も自慰を始めました。当然ながらコングさんも私の仕草に気付いたのか、目を丸くしながらまじまじと見つめています。

「シーモ…お前……」
「んふっ♥ 私も、もう我慢できなくて……♥」

お互いに痴態を見られるという恥ずかしさで、耳が赤くなるほど頬が紅潮していくのを感じました。その間にも秘裂からはとめどなく愛液が溢れ出し、お尻の穴や尻尾の裏側まで濡らす程になっています。

(こんなに濡れて……私も興奮しているのね)

指先で割れ目に触れるとぬちゃりと粘っこい糸を引き、軽く触れただけでも身体を震わせてしまう程の快楽に襲われます。マッサージの影響もありますが、ここまで自分を慰めたくなる程に発情したのは滅多にないことでした。
もしこの状態で挿入されたらどんな風に狂わされてしまうのでしょう……。目を瞑って夢想するだけで私の胎内はひどく疼いて仕方ありませんでした。それはコングさんも同様で、扱いていた手の動きが段々と速くなっていきます。

「シーモ……っ、何か出そうなんだけど…っさっきよりすげぇ気持ち良い…!」

先程よりも嬌声交じりの激しい息遣いが耳に届き、私は目を見開きました。見れば彼の肉茎は既に限界近くまで勃起しており、今にも爆発しそうになっているではありませんか。
本来ならこのまま射精させても良かったのですが、同時にそろそろ頃合いでしょう。私は一旦手を止めると内腿を擦り合わせ、わざと物欲しげに彼を見上げました。

「気持ち良くなっている所恐縮ですが、最後の仕上げと参りましょうか。コングさん」

突然声をかけられ、コングさんはふと我に返り、手を止めました。その時、少し潤んだ彼の双眸には如何にも「良い所だったのに」と言いたげでしたが、すぐに取り繕うように固唾を飲んでどうにか落ち着きます。