【ゴジラ(雄)】
かつてモンスターバースの世界で「万物の頂点に君臨する王」と称えられた怪獣。しかし、愛するモスラを救うため、宿敵ギドラに身を捧げることになり——長年にわたる凌辱の果て、雄でありながら牝の悦びを知ってしまった。
「娼館で100人の客を取れば、モスラを解放する」
ギドラにそう命じられ、やむを得ずにここで身を売ることを決意。普段は威厳ある老人のような口調だが、いざ本番になればその肉体は快楽に敏感に反応し、雌怪獣たちにも劣らぬほど淫らに喘ぐ。
その姿に憐れみを抱いて寄り添うもよし、ただ従わせるもよし。貴方は、彼に何を求める?
「今宵はそなたが相手か。人間とするのは久しぶりだのう……それとも、経歴を読んでいる内に気でも変わって、一晩中儂とゆっくり話をしに来たのかね?」
扉に立ってこちらを見たまま硬直している若造に、儂は余裕綽々で語りかけてやる。しかしそれでも相手は何も答えず、ただじっとこちらを見つめたままだ。まぁ無理もないだろう。指名した相手が名の知れた雄怪獣で背丈も体格も明らかに差があり、しかものっけから流暢に話しかけられると誰しもが面食らってしまうだろう。
さて、どう出る?このまま引き攣った表情で踵を返し帰るか、あるいは……ほぅ。やはり向かってくるか…面白い。積極的に来られるのも嫌いではないが、せっかくだ。少し遊んでやるとしよう。
「……どうした?こちらは取って食うつもりは毛頭ないぞ。さぁ、遠慮せずに入って来るが良い」
手招きすると、若造はドギマギしながらゆっくりとこちらへ歩み寄り始める。表情こそ強張っているものの、そいつの股座は既に準備万端なようでズボンからもその輪郭が見える。まったく、若いとは良いものだなぁ……儂のような老体にも滾るものをくれるのだから。長きに渡るタイタン達からの陵辱によって刻み込まれた肉体が無意識に反応し、腹の奥底がじんわりと熱く火照ってゆく。
やがて儂の手が届く前まで来たそいつは律儀に挨拶をし、おずおずと背中に手を回してくる。まだ緊張しているのか、目が泳いでいて動きがぎこちない。ふふ、何とも素直で初々しいことよ。あからさまに息が上がっているのを見るに、若造ももう我慢の限界なのだろう。ならばそろそろ…こちらも動くとするかな。
「んむぅ……っ」
まずは若造の背丈に合わせるかの如く少し頭部を俯けると優しく唇を重ねてやり、そのまま舌を差し入れてやる。最初は驚いたのかビクッと震えていたが、すぐに順応したらしく自分からも舌を絡めてくるようになった。怪獣相手に躊躇がなくて若干驚いたものの、やたらと理解が早いな。これならもう少し激しくしても大丈夫そうだ。
「ぷはぁ…ふぅ……」
明らかに質量の違う小さな舌を舐り、唇を離して息を吐く。口の周りに互いの唾液と吐息が入り混じれて出来た銀色の橋がかかる中、儂は若造の下腹部へ視線を落とす。そこには今にもはち切れんばかりに膨らんだ股間があり、その頂点は布地がはち切れんばかりに固く張られているのが見えた。どうやら相手は娼館に来るまで自慰を控えていたのと、キスだけで相当興奮しているらしい。
「ふふっ、元気な事だ。どれ、早速見せてもらおうか」
儂の投げかけに若造はひとつ頷くと、ゆっくりとベルトを外してズボンを脱ぎ捨てる。露わとなった下着の中心では肉棒が窮屈そうにしており、布地越しに亀頭の形がくっきり浮き出ているのが分かる。それを目の当たりにした途端、思わず生唾を飲み込んでしまった。
……おっといけない、今床に押し倒すと確実に相手を潰してしまうな。気を引き締めねば。
「此処には儂と二人っきりなんだ、そんなに緊張しなくても良い。あちらの寝台に座ってよく見せてくれないか?」
まだ目線は合わせられなかったが、こくり、と頷いて若造はこちらに背を向け寝台へと腰かけた。こちらも彼が座るのを確認すると徐に四つん這いになり、股座に潜り込むと改めてその男根を凝視する。それに反応してか、若造は興奮と恐怖の入り混じった吐息を漏らし、それに連なってモノがむくむくと体積を増し始めた。
「ふぅむ……これは中々の業物だな。こんな規格外の太さ、数多の女人にさぞ持て囃された事だろう?」
儂の言葉で若造は図星と言わんばかりに視線を逸らす。ふっ、そういう所が相手を喜ばせるのだぞ?とはいえコングと似た種族のヒトである以上、他タイタンと違って無数のコブや双頭に分かれていない一本の立派な剛直を間近でまじまじと観察できるとは、なかなかお目にかかれない機会である事は確かだ。
「ならば儂も相応の手段で礼を尽くそう」
童子に言い聞かせるような口調で告げると、眼前にそそり立つモノへ軽く接吻した途端にぴくりとソレは会釈でもしているかのように震えた。
逃すまいと口を開くと、若造の引き攣った悲鳴が頭上で小さく上がったものの、お構いなしに舌で包囲すると裏筋にねっとりと吸い付きつつ根本から先端までを一気になぞる。するとまた若造の口から艶やかな声が上がり、腰が砕けたように力が抜けているのがよく分かった。
(何とも可愛い奴よ。人間相手とはいえ、こんな反応をされると愛おしく思えてきたな)
その様を見て小さく笑いながら今度は自らの頭部を前後に動かし、陰茎全体を包みこむ。
「んぢゅるっ…んっ……んぐぅっ♥」
最初は若干弾力性のあったソレも次第に熱を帯びて鋼鉄さながらの硬さを称えてゆき、それに伴って彼の身体もびくん、と脈打つようになる。 どうやら気が乗ってきたらしい。
このまま焦らすのも有りだが、反面早くもトドメに持ち込もうか…と考えあぐねた瞬間、突如儂の頭部がグッと掴まれ、激しく前後に動かされた。
「〜〜っんぼぉっ?!」
不意を突かれた事で喉奥から思わぬ呻き声が漏れた。
何をする、と目線だけで訴えようとしたがそれも束の間、若造はほぼ衝動に任せる様子でそのまま抽挿を始め、まるで儂の咥内は人間が使う搾精用の性玩具宛らに扱われてしまう。
「ふごっ、げぅう゛っ! おぶっ……んぉお゛っ♥」
完全に油断していたせいで、いきなり喉を犯されて呼吸がままならない。
何とか抵抗しようと涙目になりながら若造を見上げるも、当の本人は夢中で快楽を貪っている様子だ。
「んむぅっ!♥ お、お゛ごぉ っ♥」
駄目だ、苦しい。息ができない。
このままでは嘔吐いてしまう……という不安が込み上げたが、同時にギドラに捕まったモスラを助けるべく、今まで数多ものタイタン達に散々犯された被虐の記憶が脳裏に蘇り、それが性感となって背筋を駆け巡る。
早くこの業物に屈服したい。開発された後孔を穿かれて、牝になりたい。もっと、もっと……! 自己暗示している内に触れてもいないのに儂の男根ですらもビクビクと波打ち、先端からトロッと透明な糸を引きながら更なる被虐を懇願した。
「んっ……むぅっ♥ ふぅーっ…ふぅっ……!♥♥」
その思考が無意識の内に行動に現れていたのか、いつの間にか自分から前後に首を振って舌を絡ませ、より深く陰茎を咥え込んでいた。
喉奥にまで入った反動で時に噎せつつも先走り汁を飲み下し、咥内は若造専用の性玩具として無我夢中で奉仕を続ける。
「ん゛っ♥ ッ~~~、んぶぁっ!? ♥」
不意に若造の腰がガクガク痙攣したかと思うと、咥内で熱い奔流が来る前に一気に剛直がずるりと引き抜かれ、勢い余って儂の顔面へと盛大にぶっかけられた。
突然の事に驚き思わず顔を背けようとしたが、即座に粘度の高い白濁液が鼻から口元にかけてべったりと張り付き、そのまま顎を伝い床へ落ちてゆく。
(なんて量だ…しかもこんなに粘っこいとは)
濃厚な雄の香りに脳髄を痺れさせながらも、儂の視線は若造の顔ではなく未だ衰えぬ逸物へ注がれていた。裏筋はおろか亀頭はピンと張り、肉鞘全体が血管を浮き上がらせながらドクンドクンと力強く脈打っている。
「はぁ…はぁ……何と、逞しいんだ……♥」
見ているだけで腹がズキズキ疼く一方で、眼前のモノは相手の気持ちを読み取っているかの如くまだまだ固く反り返っており、尿道口から新たな先走り汁が垂れ始めていた。
「ふぅ……随分と溜め込んでいたようだな。わざわざこちらの為に我慢していたとは、物好きな奴め」
口では挑発的にそう言ったものの、心中では相手への愛おしさと、これから与えられるであろう快楽への期待で胸が満たされていた。
相手は人間、それも雄同士だから孕みはしない事は重々理解している。だが、そんな事に構っていられない程儂の肉体は雄を求め、受精したがっているのだ。
「そんな歯止めが効かぬ悪戯盛りのモノは、儂が直接躾けてやらねばな」
嗜虐心を秘めつつにこりと笑いかけながら、今度は口での奉仕から手への奉仕へ切り替える。
まず、根本をぎゅっと握ると鈴口から染み出る我慢汁を潤滑油代わりにしつつ、ゆっくりと上下に扱き始める。その時若造の口から悲鳴のような声が洩れ、反射的に腰を引きそうになったがそれを許さず、むしろ儂の方へ誘導しながら動きを早めてやった。
「ほれ、逃さんぞ悪童め。一丁前に助平な魔羅は、こうしてしっかりと懲らしめてくれる」
扱く度に先走り汁がどんどん溢れ出し、儂の手を汚される事に嫌悪感は無かった。にちゃにちゃと敢えて音を鳴らしつつ責め立ててゆくと、若造の口からは悲鳴混じりに再び艶のある吐息が漏れるようになる。
こうなると正にどちらが雌か判らないな。頃合いを見て彼の陰嚢を、余った方の指でくすぐる要領にやわやわ揉むと、またもや男根がびくりと跳ねた。
「ふふふ……あれだけ派手に出したのにモノをひどく震わせおって…とんだ色狂いだな。そんなに儂の手扱きが気に入ったのかな?」
興奮で息遣い交じりに問うと若造は引き攣った返事で肯定し、手淫の刺激に呼応して鈴口からは新たな先走り汁が溢れる。
こちらは雄の弱点を知り尽くしているだけあって、ここを頻りに刺激されれば種族問わず否が応でも発情せざるを得まい。
「可愛い奴め……達したくなれば何時でも果てるがいい。儂が手伝ってやろう」
再び手をシコシコと上下させつつ、陰嚢を揉む指に力を加えてやる。すると次第に若造の肉茎は固さを増していき、ビクビクと小刻みに脈打ち始めていくのが分かった。亀頭全体に広がる精管の膨張が射精の前兆を示している事を如実に表しており、儂も思わず喉を鳴らす。
「っ…♥ そうだ…お主の溜まりきった雄汁を存分にこの元怪獣王へぶつけてみろ。遠慮はいらぬ、煮え滾った欲望を此処で思う存分吐き出すのだ」
口先では余裕を装いながら、内心では期待に胸を膨らませている自分がいた。
そして、嬉し泣きですっかり全体がヌルついたモノが更に一回り大きく膨張したかと思うと、若造の甘い絶叫と共に『ぶびゅっ! びゅるっ、びゅううぅぅっ♥』と大量の精子が噴き上がった。
「お……おぉっ♥♥」
潮吹き宛らに迸る白汁に感嘆の声を漏らしつつ若干怯みながらも、恍惚とした表情を浮かべて放精の勢いを堪能する。若造が儂の手で雄としての快楽を感じてくれている事に心の底から嬉しく思い、目がうっとりと細くなってしまう。
未だに手の中でどぷどぷと溢れる白濁ですら愛おしくて、硬さを湛えたままの男根ごとひとつ扱き上げつつ吐息混じりに甘く囁く。
「ふふっ……たっぷり射精したな。こんな状況でもまだまだ止まりそうにないのう?達した時の其方の顔、いたく気持ち良さそうだったぞ」
指摘すれば若造は恥じらいながらも小さく頷き、今度は向こうから手招きしてきた。ああ、上の口だけでは飽き足らなくて、いよいよ儂の開発されきった後孔への結合が愛おしくなったのだろう。実際、彼の目がこちらへの獣慾を湛えているのがありありと見える。
「全く……こちらが言わずともせっかちな奴よ。良かろう、今度はとことん下の口で搾り取ってやる」
そう言って若造の手を引き、寝台で仰向けに転がると再び股座を大きく開く。先程顔面にしこたまかけられた精液を舐め取る最中も、若造の期待に満ちた視線と儂の下腹部へと注がれる熱い視線を感じる。
思えば物珍しさ以外でこんなに見つめられたのは久々かも知れぬ。胸が高鳴ると同時に頭の中は“交尾したい”という慾で埋め尽くされると陰茎の先端が雌の愛液宛らに先走り汁が溢れ始め、これまでの交尾の証として傷が刻まれた内腿をしとどに濡らす。
「さて……如何にも娼館の雌達より緩く見えるが、感度は落ちておらぬぞ?何せ、名だたるタイタン達やギドラと何度もまぐわってきたからな」
半ば自嘲気味に甘い言葉を囁き、誘うように尻尾を振ってやると途端に彼の顔が一気に朱に染まる。が、性欲だけは一層高められたようで今や臍に反り返る程に再び剛直が膨張し、先端から先走り汁を溢れさせていた。
「……さぁ、其方のその凶器でたっぷりと犯してくれ」
期待と情欲の眼差しで見つめながらそう告げ、軽く腰を浮かせて挿入を乞う。対する若造はゴクリと生唾を飲み込むと徐に前へと進み、儂の両足の間に身体を滑り込ませる。直後にぐちゅり、と淫らな水音を立てて後孔の入り口が若造の裏筋で舐られたかと思うと、男根が深々とあてがわれた。
ずぷ……ぬちぃ♥
「っん……お゛ぉ゛おぉぉ♥♥」
来る、遂に来る……と心待ちにしていた雄の逸物が、熱く滾った亀頭で肉襞を押し広げながら儂の開発されきった肉壺を無遠慮に抉り始める。その度に、どんな客を相手にしようと未だ慣れない強烈な圧迫感が内部中に押し寄せ、思わず呻き声が漏れた。
「お゛っ♥ ほぉお゛っ♥ キツ……ぅ♥♥」
結腸に届かないまでも内臓まで抉られるような圧迫感の中で喉が仰け反り、待ち望んでいたモノで満たされた悦びの声を上げていた。
これまで数多くの怪獣と交わってきたが、この感覚には覚えがない。怪獣とは明らかに長さも太さも劣っているヒトの男根でこうも中がいっぱいになるものだったか……? いや違う、断じてそうではない。彼が持てる範囲の技術を行使しているからだ。突くのではなく身体を揺り動かしナカを押し広げてはいるが、時々波打ち怒張した逸物が儂の敏感な箇所を的確に抉ってくる。
「あ、あぁっ♥ そこぉっ……あぅ゛うっ♥♥」
(な、何たる凶悪な手際か……! 早々から儂の肉孔が悦んでおる)
そして何より、彼の雄竿が儂の前立腺を逃す事無く的確に捉えているのだ。短いとはいえ、宛ら労わるような交尾に酔いしれ、涎を垂らしながら快感に喘ぐ他に無かった。
「んお゛っ♥ はぁ、はぁっ…♥♥ 」
今までとは一転、挿入された瞬間無様な痴態を曝け出した儂に若造は一瞬戸惑いを見せたが、すぐさま微かに笑みを浮かべた途端収縮する内部に逆らうかの如くドチュドチュと衝動に任せて突き上げてきた。本来受け容れる場所ではない筈なのに、今や様々な怪獣達の剛直によって強制的に開発させられたそこは意思とは関係なく淫らに収縮し、更なる快楽を得ようと無我夢中で咀嚼してしまう。
「ひぎィっ♥ お゛、おぉ……っんおぉぉ♥♥ひ、うぅ゛っ♥♥ ナカ…っあづいぃ♥」
久方ぶりに味わう気持ち良さに思わず、とあるタイタンから気まぐれに教えられた“雌孔”という卑猥な単語を口走りそうになったが、そこは何とか耐えきる。
その一方で、絶え間ない性感にすっかり蕩けた儂に気を良くした若造の腰が徐々に前後の動きを強め、焼けつくような熱を孕んだ肉壺は彼の男根の血管やヒダすらもひどく感じ取ると益々淫らにうねる。
「い、良いぞっ……♥ もっとぉ…っあぅん゛ッ♥ あ゛ひィィッ♥♥ イ、イぐぅぅ♥ もうイキそ……んお゛ぉおぉお♥♥」
躰中が歓喜を表すかの如く腹筋がびくびくと戦慄き、腰から下が痙攣し始める。
儂の男根からもすっかり白く濁り始めた先走り汁がとろとろと溢れ出し始め、宛ら絶頂への秒読みのようにも見えた。
ヒト相手にも俗に言うトロ声とやらを漏らして達してしまうのは怪獣として恥ずかしい限りであるが、若造が雄としてこちらを本気で求めてくれていたからこそ、こうして身体も心までも悦んでしまっているのだ。
やがて彼が呻いた途端、内部に埋まったままの男根から熱い奔流が噴き上がるのを感じ取った次の瞬間、儂もまた全身を激しく戦慄かせて果てた。
「ッお゛…んひぁあ゙〜〜ッッ♥ アクメ来たぁぁっ♥♥ あがァ、ぁ……あ♥♥ イぐぅぅうう゛っ♥ んあ、あ゛ぅ、かはぁ……ッ♥♥」
釣られて精を無様に撒き散らしつつ達しても、若造は儂の中を掻き回すように突き上げてくる。その剛直の逞しさと熱さを改めて思い知りながら腰をガクガクと浮かせ、快楽に溺れきった蕩け顔にも構わず淫声を上げてしまう。
あぁ、駄目だ……興奮が過ぎてヒト相手にもいつものように牝堕ちしてしまった。今は良いものの、熱が冷めたら意外性に引いてしまうだろうな。白濁を引きつつ、ずるり、と男根が抜かれると儂の後孔から子種汁がごぽりと溢れ出した。
「は……っぁ……♥♥」
達したばかりの気怠さと心地良さに筋肉質な内腿を震わせ脱力していると、不意に若造の両腕が尺が足りないながらもこちらの胴体を抱擁され、宛ら抱き枕代わりにされてしまう。
「ん、ふ…♥ 何かね?お主も余韻に浸りたいと? 可愛い奴だのぅ」
苦笑交じりに揶揄うと若造は気恥ずかしそうに目線を逸らしつつ、胸板に顔を埋めながら腰を抱き寄せてきた。
(あぁ…この暖かな温もりも悪くないものだな……)
思えば、こうして誰かと寄り添い合って静々と安らぐ事など久しくなかった。今までの連中は自らが満足するまで射精すれば卑猥な軽口を叩いて終わりという流れが大半で、時には寝台が壊れても意に介さない輩も居たほどだ。
以前の儂であれば間違いなくこんな戯れなど鼻で笑い飛ばしていただろうに、どういう訳か今日は無性にこの温もりが欲しいと思ってしまった。我ながら不思議な感覚だが今は怪獣王ではなく、一介の“番”として時間が来るまでの間、ヒトの体温で微睡んでいようと思った途端、重ねあった下腹部にこりゅっ♥と何かしらが当たるのを感じ取る。
「うん…? まさか、またしたくなったのか?」
思わず出た問いに若造が苦笑しながら頷く。
先程あれだけ儂の中で果てたというのにまだ懲りぬか、この色惚けめ。心中で悪態を吐きつつも儂自身もまた一晩だけながら彼にもっと愛されたいという欲望を抑えきれず、自身同士でもたげられた先端をぴっちりと合わせた。
「ふふっ、この色狂いの好き者が♥ そんなに儂が気に入ったのかな?ほれほれ……」
ぐりゅっ、ぐぷっと淫猥な水音を立てて敏感な裏筋同士が先走り汁を垂らしながら絡み合い、互いに甘い快楽を与えあう。その度にどちらかのモノがビクリと痙攣し、痛い程に勃起した雄竿同士がひとりでに擦れる。
まるで愛撫か接吻をするように先走り液の滴る先端で彼の裏筋を撫で上げながらも、同時に自らの男根で擽られているような感覚に陥り思わず甘い嬌声を上げれば、若造は更に興奮が増した顔で腰の動きを速めてくる。
「ン、っふ、ぅ♥ そう焦るでないわ…お主が、っ果てるまで付き合っ…… ひぅうう゛ッ♥♥」
お得意の甘ったるい嬌声を交え宥めながら亀頭同士の口づけに夢中になっていると、不意に若造の両手が己のモノと儂のソレをぐっと包み込み、そのまま上下に激しくシゴキ始めた。
「お゛ッ♥♥ お、おい……それは流石にっ!?♥♥ ま…待て待て待てっ!っお゛ォ♥♥♥……っン、激しっ♥♥」
ぬちゅり♥にゅちっぐちゅっ、にちゅっくぽっじゅぼ!♥♥
拒絶の言葉すらも淫靡で甲高い水音に遮られ、深い絶頂の兆しとして足先がぴんと張り、儂の躰が蒼く灯る。
若造の指使いもより強まっていき、次第にどちらかの先端から白がびゅる、と溢れ出した瞬間に儂の逸物も熱さと痙攣につられてほぼ同時に精を放ってしまった。
「ひっ…あがァァッ♥♥ またイクぅう゛う♥♥ 雄汁くるぅうぅゥッ!♥ あ゙、あぁああッ♥♥ あ゛〜〜〜ッッ♥♥♥♥」
儂の体とモノが波打とうと、若造は嬌声交じりに何度も儂の名を呼びつつへこ♥へこ♥と腰を波打たたせながらできるだけ長く絶頂を味わいたいのか、一層己の魔羅をぐりぐりと押し込み、溢れ出る子種をこちらの腹部に塗してくる。その熱さにも軽いアクメを覚えてしまい、こちらの腹筋がふるっ…♥と軽く戦慄いた。
「あぁ…ァ゛、はへぇえ……♥♥ 」
舌を突き出しつつ恍惚感に揺蕩っている内、ようやく兜合わせからの戒めから解かれた己の逸物がぷるり、と小さく痙攣し、次第に自らの恥辱から逃げるように力なく垂れ下がってゆくのが分かった。
後孔から愛液さながらに白濁は垂れ流しで、尚且つモノも腹筋もソレでベトついていて、宛ら王とは程遠いひどい姿になっているだろう。天井を見つめつつ自嘲に深い溜息が漏れる。
互いの荒い呼吸だけが響く室内で、若造は一端落ち着くと如何にも満足した風に汗だくの顔で笑みを浮かべ、寝台の上で力なく投げ出された儂の片手にそっと自らの掌を合わせる。
「おい、お主……」
『ありがとう』とでも言いたげな素振りに鼻を鳴らすが、不思議と悪い気はしなかった。
種族違いながら久々に丁重に扱われた事に安堵し、自ずとこちらからも礼を返すかの如く互いの手を重ねるとぐっと握り返され、思わず余った片手で若造の背中を抱擁しそうになる。
こんなに多幸感に包まれた事後は早々になかったなと思いを馳せつつ、不意に微睡みに落ちそうになった途端、こちらの眠気を打ち消しかねない音量で時限式のアラームが鳴った。
「……残念だが、そろそろ戯れは終わりのようだ。それとも其方が良いというのなら、このまま延長するか? ん?」
そう呟くと若造は一端上体を起こすと名残惜し気に無言で首を横に振る。短期間でなるべく多めの客を取る為に自らを破格の指名料で設定してあるものの、律儀に時間を守る相手はこれまた久しぶりだ。
「そうか、ならば仕方あるまいな。こんなに燃えた相手は珍しいものでな…」
また会おうという言葉を飲み込んで儂が手を解くと、若造は寝台から降りて衣服を整えた。
ふと窓の外を見ると空はすっかり白んでおり、遠くでは陽光が空を燃えるような朱に始めていた。
……今日一日はどれ位の客が来るだろうか。昼間からポツポツと訪れる暇人もいれば、雌怪獣達目当てで全く指名が来ない一夜もある。先の見えない道程に憂い黄昏る時は、心中でこう祈る。
(モスラ…必ず助けるからな)
今まで取ってきた客は、ギドラから定められた数より余りにも遠い。
奴から情婦にされた時より、更なる羞恥と快楽に満ちた仕打ちを受ける怪獣男娼としての淫らな日々に儂は内心恐れを抱きながらも覚悟を決めていた。