時は満月の照らす真夜中。そんな漆黒の闇の中でも、とある部屋の一室に喘ぎ声が聞こえる。
「んふっ……んぅぅ……!」
鼻にかかった様な息を漏らしながら、キングシーサーはゴジラ自身を奉仕していた。
「っ…上手いぞ……!腕上がったな…。」
ゴジラは僅かに上下しているキングシーサーの頭部にある耳をゆっくり撫でた。その際に彼女が動く度にベットが軋む。
「んん……っふ……ん!」
影は、奇妙な音を出しながら揺れていた。その中で窓から射す淡い月光は、キングシーサーの履いている水色のガーターを仄かに照らし出していた。
他には、小さめのキャミソールとそれしか身に付けていない。
「く…射精すぞ!ちゃんと受け取れ!」
ゴジラがそう叫ぶと、キングシーサーは僅かにビクン、と反応し、射精直後、口を彼自身から離した。
「ぷ…ぅはぁ………ハァ…ハァ……!」
キングシーサーの唇からは、白濁が流れ落ちていた。どうやら完全には飲めなかったらしい。
しかし、まだ彼らの夜は終わらない。
「あ……ぅ……ゴジラさ……。」
涙目で、しかも口許や胸にまで精液と涎を溢しながら此方を見るキングシーサーは、普段のおしとやかな雰囲気を覆す様な妖艶さをかもしだしていた。
「……何も言うな。とりあえず後ろを向け。」
この発言にキングシーサーは少し疑問の表情を浮かべたが、すぐにゴジラに言われたままに、彼に背を向けた。
「こう…ですか?」
「よしよし……そのまま。」
ゴジラは枕の下から何かを取り出した。それは、橙色の長い帯紐。
―――嘘…何で……!
そして、自らの両手で“ぐい”と彼女の両腕を真上に上げ、天井の梁に縄を結び付けた後、両手を器用に縛る。
「……縛られてる方が感じるんだろ?」
「っ…嫌ぁ…外して……!」
更に後ろからゴジラの足がキングシーサーの太股をこじ開ける形で入り込み、彼女はM字開脚となる。しかも何気無く正面を向くと、そこには……。
―――あ……鏡?
月明かりの鈍い光の中で、自分達の恥態をそっくりそのまま映している大きな鏡が目に入った。何気に局部に目をやると、キングシーサーの愛液が花弁を伝っているのが見えた。
「っっ……!!」
恥ずかしさの余り、反射的に目を背けた。
「どうした。何故目を背ける?」
静寂を破って、ゴジラが問掛ける。その質問に
「だって……こんなに濡れているのを見たら……。」
語尾が消えゆく様に聞こえた。余程恥ずかしいのだろう。しかし、それも気にせず、彼は局部の突起に軽く触れ、更に指でしごいた。
「いや……あぁ…ん!」
ひく、と彼女の体が仰け反る。しかし、ゴジラはその間にまたもや枕の下から帯とは違う何かを取り出した。何やらそれは、コードで繋がれている様だ。
そして、凝視しているうちにそれは初めて月明かりに姿を現した。
―――……あぁ…これで私の胎内を突くのね……。
その大人の玩具を挿入され、達する恐怖とその反面の期待に彼女は震えた。しかし、
つぅ……
「…?」
玩具は何故か、前を少しなぞって後ろの胎内付近で止まった。
「このまま一気に挿入したってつまらんだろ?だから……。」
ゴジラはそう呟いて、キングシーサーの秘部から止めどなく溢れる蜜を指先で掬いとり、玩具の先に塗り付けた。
―――いや…まさか……!
そして、再び後ろの蕾に玩具を当てがわれる。
「嫌……止め…て…!」
ぎち……ぐちゅ…!
「嫌ぁぁ!痛い!痛いぃい!抜いてぇ……!」
無理矢理押し込められたせいで激痛の余り彼女の両目から涙が溢れる。
しかし、キングシーサーの制止の声も終らない内にゴジラは何の躊躇も無しに、玩具を突き立てた。
「は……ぐぁああぁあん!!痛い!痛いぃぃ!嫌ぁあ……!」
無理矢理玩具を、慣らしてもいない後ろの胎内に挿入られ、キングシーサーはただ鳴咽を漏らすばかり。
「最初は痛いと思うけど…慣れたらそうでもねぇよ」
「っ……!」
ゴジラが優しく囁くも、彼女には通じていないらしく、逆に鳴咽が大きくなるばかり。
―――…悪い事したな……。
今度は彼の指先が、キングシーサーの前の秘部に移動する。
「え…っ今度は何?」
しかし、今回ばかりは何も答えずに、彼は花弁を器用にこじ開けて指を挿入した。後ろとは違って蜜が沢山溢れているため、すんなりと入った。
「ぁ……う!」
余り衝撃はなかったものの、微妙な快感に体が少し仰け反った。しかし、その直後に
―――何…?後ろの動いてる……?
何やら先程挿入した玩具が、後ろを侵食している。そんな感覚がした。
「ぅあ……ゴジラ…さぁ……ん!」
息も絶えだえに話し掛ける。
「うん?まさか抜いてとかは無しだぞ。それに……。」
彼は誰もいないはずの部屋内なのに、何故かキングシーサーの耳元に口を近付ける。
「こいつはな……お前の弱い部分を狙って段々奥に食い込んでゆくんだよ。まぁ、何処まで潜ってくかは楽しみだな。」
この言葉にキングシーサーは愕然とした。下手したら直腸を突き破る程にまで達するかもしれない。
「嫌ぁ……抜いて……!」
「心配すんな。その内止まる。」
そう言って、彼はキングシーサーの花弁を指先で器用に掻き分け、更にもう一本躊躇なく胎内に挿入した。
ぐじゅり。
「んぅ…っ!」
最初に来る異物感は、前後どちらでもかなり不快だ。その際にも後ろの玩具は、まるで生きている蛇の様に彼女の秘部に入り込んでくる。
「はぁ………ぅ…!」
気持悪い。早く抜いて。キングシーサーの体に何度も悪感が走る。
しかし、その時だった。
「あ……っ!?」
不意に妙な感覚が走った。無論異物感とは違う。その代償に秘部から蜜が垂れてきた。
「フ……嫌だとか言ってる割には悦いみたいだな。」
ゴジラがキングシーサーの耳元で囁く。
「そんな…っ嫌ぁ…!」
キングシーサーは不意に自らの腕に力を入れる。その際にギシ…と縄が軋んだ。
くち……っぷちゅ……
彼が指を動かす度、卑猥な水音が上がる。
「あぁ………ん…!」
後ろから芽生えてきた感覚と、それに伴う際どい感覚……そして視界に映る自分達の浅ましい姿……それが一斉に合わさって不意にキングシーサーは嬌声を上げた。
「ほら…ココもこんなに固くなって……。」
ゴジラはそ…とキングシーサーのキャミソールを下にずらし、そこから見える突起に手を伸ばした。
羞恥と冷気に晒されている所為か、ほぼ垂直に立っていた。
「固いな………。」
「っ……!」
別に好きで起たせている訳ではないのに。その間にも、玩具は相変わらず彼女の微妙な様で、実は一番弱い所を攻めていた。
「……ふ……ぅ、っ…!」
彼が強弱をつけて指を動かす度に、キングシーサーは開かれている両足を揺らした。時には、ストッキングが破れる事もあった。
「ぁ……ゴジラさ……っ…!」
「ん?何だ?ココが良いのか?」
ぐちゃり。……っぎゅ。秘部と同時に突起がキツく扱かれた。
「ひぅっ!ぁ……んあぁっ!」
この時キングシーサーは鏡を見ない様に先程まで目をつむっていた。しかし、不意に大きめの嬌声を上げた時とうとう目にしてしまった。
自らの蜜が、床に糸を引いている光景だった。
「っぁ……!?」
自らが垂らした蜜とはいえ、こんなに濡れるとは予想外だった。もしや何処かに媚薬でも仕込んであるのか。
「あーあ、こんなに濡らして。もしやオナる時、シーツ取り替えなきゃいけない位に犯りまくってんじゃねぇの?」
この言葉にキングシーサーは絶句した。全ての怪獣の王として君臨している彼が、プライベートとはいえ、こんな事を口走って良いのか。
しかし、今はそんな事に関わっている状況ではない。
「っ違…っ!」
拒絶しながらキングシーサーは涙を流す。
「…どうだか。体が反応してるぜ。」
その言葉の後に、ゴジラは自らの親指を不意に彼女の敏感な場所―――はち切れんばかりに起った下の突起を潰す様に弄んだ。
「ぅあっ!ぁはあ……ぃや……あ!」
突起も含め、局部を三点も攻められキングシーサーは涙を流しながら身をよじった。
「おや、指だけで逝きそうなんだ。なら……。」
その言葉の後に、キングシーサーの腰に何やら異物を感じた。何だか熱い。
「ほーら、すぐにでもコレ突っ込んで欲しいだろ?」
そして、そのままその異物を彼女の腰に擦りよせる。
「嫌ぁあっ!止めて!」
しかし、単に自身を腰に擦りつけられているだけで更なる快感は止まない。
「今更止められるかよ。さっさと逝っちまいな」
ぐじゅうぅっ!胎内に深々と指が入り込んだ後に弱い部分を刺激され、更に上と下の突起を激しく弄ばれた。
―――も……駄目ぇえ……!!
「ぁ、く、は………ああぁああぁっ!!」
キングシーサーは悲沫を上げ、絶頂に打ち震えた。
その際に顎を仰け反らせた為胎内から蜜を撒き散らし、床には水をブチ撒けた様な跡が残った。
「あっけなく逝ったなぁ。」
そう言いながら指を引き抜いた後、再び彼女の両脚を抱え上げる。
「っ……!?」
思考回路は未だに何が起きたのか分からないままだったが、持ち前の本能で漸く悟った。
「も…止め……て…!」
「……何を今更。もっとオレを楽しませろよ。」
遂に自身の先が彼女の花弁に触れた。
「…!」
―――あぁ……来たぁ……。
そして、花弁を割って彼自身が一気に入り込んできた。
「あ……っ!?」
すると、何故か彼自身が一際固くなった気がした。
「っ、すぐ……突っ込んだ途端に…吸い付いてきやがる…!」
どうやら彼は、挿入した途端に即快感を覚えてしまったらしい。
しかし、やがてそんな感覚も暫くの間は麻痺する事になる。その成り行きが成立した後に、ゴジラは一度下半身をベッドに沈ませ、その反動で一息に突き上げた。
「っかはぁっ!?ぐ……あぅ…!」
子宮にまで届きそうなその一撃に、キングシーサーはほぼ叫びに近い嬌声を上げた。
そして、その後の胎内から抜かんばかりの引き抜きに、先程の一撃のループが続いた。
「ひぃあぁっ!あんっ!あ……ゴジラさぁああぁん!!」
玩具の振動と彼の激しい行動に揺さぶられながら、キングシーサーは彼の名前を呼ぶ。
「ん……?てか鏡見てみろよ。オレ等の結合部分が見えてるぞ。」
単に羞恥をあおるだけなのに、何を言っているのか。
しかし、そんな彼女の心理を読んだのかゴジラは更に言い放つ。
「嫌なら止めてやっても良い。暫くは尻の方でよがってな」
その言葉に、キングシーサーは後頭部を強く殴られた気がした。そして、泣きながら恐る恐る局部を見てみる。
そこには、月明かりに照らされた自らの蜜と、同じ様に花弁が彼自身を飲み込んでいるビジョンが映っていた。
―――嫌ぁあ……っ暗いのに何で………!
最早蜜は海を成していた。自分がこんなに濡らしていたのを知ると、キングシーサーは更なる快感に打ち震えた。
「あ……ぅ…!」
とろ、と愛液が一際溢れ、更には羞恥から耐える為に腕に力が入り、縄が軋んだ。
「はぁ……ん!」
キングシーサーの耳が垂直に立った。前戯の時には気付かなかったものの、これは絶頂が来ている証だった。
―――っ……もう意地悪も…此処までだな…!
強烈な圧迫感と共に、胎内から蜜が大量に溢れだす。それを潤滑油に、一気に彼は奥まで突き上げた
「ぃ、んぅあ……ぁはああぁあぁぁっっ!!」
胎内が痙攣するのと同時に、彼女の体も激しく揺れ動く。その後を追う様に、ゴジラも自身から欲を止めどなく放出した。
数分後。月は雲に隠れた様で、辺りは暗くなっていた。
その闇の中で
「シーサー……。」
ゴジラが彼女に話し掛けた。
すると彼の視界に玩具と、あるものが目に入った。
「乱暴な事をさせたな。」
「………。」
行為の際に、縄で縛った痕を優しく撫でる。
「だが…今更こんな事をするのも何だが……。」
今度はキングシーサーの後頭部に手を回し、そのまま接吻をした。
「ん………。」
彼女もゴジラの背中に腕を回し、更に舌を絡める。
そして、不意に互いの唇が離れた。
「愛している……シーサー……。」
やがて月が再び見えた頃には、彼等は深い眠りについていた。
完
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